bug_in_the_desk

(超自堕落的エッセイ)全て、須く、余すことなく、フィクションです

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最近の記事

24歳昼飯を食い過ぎて路地裏で倒れる

この歳になってまだ昼飯のちょうど良い配分がわかっていない。 先日友人が大阪でばーべきゅーなるものを開催すると言うのでサンダーバードを乗り継ぎ彼の地に馳せ参じた。 前乗りをした私は友人宅にて一時的居候の立場となった。 明日のばーべきゅーは日が暮れる頃よりヴィラの屋上で行うため、軽く昼食をとってから行こうかと開催地近辺の適当な飯屋を探していた。 これが間違いだった。 見つけてしまったのだ。 大阪最強の中華、551なる伝説を。 翌日、陽が照る日中 正午を少し過ぎたあたり。

    • されどピエロは板上で踊る

      なんだか最近は新しい出会いや懐かしい再会が増えてきた。 人付き合いにおいて嫌われないことが第一主義だった以前と変わり、快楽第一主義となった今は半ば自暴自棄のような言動で周囲を混乱させてしまうことも増えたように感じる。 無茶苦茶な本性と無頓着さを全面に押し出すことで一貫性を奥底へ押しやる。 こういった言動が周囲を混乱させることもある。 だが決めたのだ 快楽を優先するにあたって、理性的な会話をする人間を極端に狭めることで享楽的に生きようと。 自分を大切にしようと。 無理に万人

      • ケニアの夜御前

        淀川の河川敷を二人で歩いていた。 今日は朝から梅雨独特の読めない雨がグダグダと降り続いていた。 先程まで喫茶店で雨宿りをしていたのだが、だいぶマシになってきたので散歩と洒落込んだ。 対岸の梅田のビル群は薄く霧がかっており、より一層ディストピア感を醸し出していた。 川沿いを歩こうかとも思ったが、足元には先程の雨の影響で薄い水溜まりがどこまでも続いており、また、いつ雨が降り出すかも判らない雨と雨との合間であるので、断念した。 このまま踵を返して、いつもみたく下らない話しをし

        • バグダッドカフェニートボーイ

          大学を卒業し、普通に働いていれば新卒3年目に入る世代だ。 新卒で入った会社を半年で辞めて 実家の家業も1年で辞めた 友人に口説かれ、次の人間活動の拠点を大阪に移す取り決めを図ったのだが 全然就活進まない ニート楽しすぎる このままではダメだと思い、とにかく家を出て平日の昼間からフラフラと散歩がてら喫茶に赴き、無理矢理にやる気を起こす。 それでもやる気は出ない そもそも潜在していないのだ、無いものは無い ナメック星の最長老に手をかざされてもきっと何も起こらない 素の

        24歳昼飯を食い過ぎて路地裏で倒れる

          超飽和時代生まれ令和組所属死生観ネット寄りの君へ

          親指を上にスライドし、黒だったりピンクだったりするアプリを起動すると、何千何万の人の思想が流れてくる。 トイレの中でも 友人といる時間も 眠る前の30分も 脳の暇な時間を許せない私は人生の隙間隙間に飽和した情報を摂取している。 それぞれの思想に それぞれの趣味に それぞれの人生に 最適化された情報をこれでもかと。 人と話している時間や内省する時間よりもそれらから摂取する情報が多い。 それらは往々にして主語が大きく、極端で、生産的である。 時に大胆で時に繊細な言葉

          超飽和時代生まれ令和組所属死生観ネット寄りの君へ

          The Birthday が流れる、そして荼毘に伏す

          葬儀場から火葬場までの二十分、後部座席に弟を乗せて走っていた。 今時の霊柩車はリムジンみたいだなとか、先行車と逸れないようにしようだとか、そんな関係のない情報で頭を埋め尽くして少しでも思考を現実から逸らそうとしているのが自分でも判る。 父から貰ったワゴンRはブルートゥースの繋げ方が分からないのでiPhoneから直接音楽を流している。 爆音で音楽を流す。 少しでも無駄な情報が欲しかった、今だけは弟とも話したくなかった。 iPhoneの向こう側からはチバユウスケが涙が溢れそ

          The Birthday が流れる、そして荼毘に伏す