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いいものを見る、か…

入園式、入学式、入社式のシーズンですね。

我が家は旦那が他の支店に異動になり、今日新支店に初出社しました。

前の支店が電車で20分、今度の支店がバスで20分。初めてのバス通勤だそうです。異動先もそんなに遠くなくてよかった(遠いと最高片道2時間半くらいのところになる😱)

さて、日本語教師として多分同期くらい、人生やママとして大先輩のみおいちさんの半月ほど前の記事を読みまして、最近考えておりました。

ランドセル選びって最近はラン活って言うんですねぇ(そこから)。

で、ランドセルの質の話から私も思い出したことがありまして、このようにコメントさせていただきました。

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そしてこのようなお返事をいただきました。

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私のランドセルは重い牛革。

妹のランドセルは軽いクラリーノ。

流行りのデザインだった妹のランドセルを私は羨ましかった。

それに対してみおいちさんは

「日々良いものを使うことで本物を見る目が養われた」

と仰ってくださいました。

本物を見る目、かぁ。

そういえば、ランドセルと同じ頃、学習机をどうしようかとなったとき、幼稚園のお友達のお母さんが凄くいい家具屋さんを紹介してくださいました。

私が小学生になる頃の学習机といえば時間割を貼るところにアニメのキャラクターが描いてあったり、とにかく可愛いかんじ。

今はいいけど、高校生になったらどうすんの?というものが多かったです(それを使ってた方すみません)。

しかし、その紹介された家具屋さんの学習机は、今では普通にあるシンプルで機能的、一生使えるデザインを目指したもの。

木の重厚感がありながらも温もりが感じられ、サラリーマンが書斎においても、大学受験を控えた高校生(当時の私にはものすごく大人に思えた人々)が使っても違和感のないデザイン。

私本人より両親が一眼見て気に入ってしまう一品でした。

父なんて「俺が使いたいくらいいい机だなぁ。お前、これ一生ものだぞ」というくらい。机に傷をつけようものならものすごく怒られました。

私は当時はお友達のようなキキララやキティちゃんの机がいいなぁなんて思ったのですが、

お金だけ払って実物を見てなかった祖父母たちも

「いやぁ、いい机だ。勉強が捗るぞ!(←結果はご想像にお任せします)」

と唸っていました。

そして月日はそこそこにすぎ、小学校高学年になった頃。

私は転校して新しい学校へ。そこでできた友達が家に来て私の机を見たら、

「カッコいい机!いいなぁ!大人みたい!私の机、子どもっぽくってもう嫌」

その子の机は上記のようなキャラクターが描かれた机。小学校入学前、私がほんの少しいいなと思ったものだったので驚きました。

でも確かに大きくなるに連れ、私は机のシンプルさが気にならなくなってきていました。

一、二年生の頃は机の上に置くもので自分なりに可愛く飾っていましたが、学年が上がるに連れて好みが変わるのは当たり前で、それに従ってレイアウトも自然に変わってた。

その頃、妹も小学校に上がり、同じく同じお店で机を買ったのですが、やっぱり友達から好評(たぶん)。

それから中学生になり、高校生になり、勉強の比重が上がるに連れ机に向かう時間も長くなるわけですが、その机が嫌だと思ったことはありませんでした。

買い替えてほしいと思わない。使い勝手が悪いとも全く思わない。むしろどんどん体に馴染む。

結局、日本語”教師”という職に就いたこともあり、大人になっても参考書を買い漁ったり辞書を引きまくったり、勉強する日々が続くことになったわけですが、実家暮らしだったのもあり、その時もこの机で当たり前のように勉強しました。

机で勉強することはおかしいことではありませんが、小学校の時に買った机に向かっていても違和感がないというのは素直にすごいと思う。その向かう様も、向かっている時の心境も。

その後結婚して、新居に机は持っていけなかったので実家に置いたままですが、机は工作のボンドを少し垂らして固まってしまった以外は傷ひとつなくきれいなままです。むしろ艶が出てきた?

あ、で、何が言いたいかと言いますとね。そうやって少しいいものを間近で見ていたからかわかりませんが、私は職人の技とか伝統が光る逸品を見るのが好きです。

たまたまですが、

牛革ランドセル+上質学習机の私と、

クラリーノランドセル+上質学習机の妹だと、

伝統や歴史、文化といったものに興味があるのは圧倒的に私。詳しくはわからないし、自分に見る目があるとは思わないし、高級思考でもないけれど、美術館などに行って絵画鑑賞をしたり、世界遺産めぐりなどをするのが好きなのは私。

妹は全然興味がありません。中〜大学の間は机に座っていた時間もそこそこありますが、就職してからはあまり見なかったのでトータル時間は私より短いです。

結婚式の引き出物で焼き物のお皿をもらった時、私は産地や焼き方の特徴を調べてみました。妹は「あ、お皿」で終わりました。

それはそれでいいのです。その後の活用は妹の方が絶対上手だし(妹は元料理教室の講師です)、器は使ってナンボなので。

ただ、もしかしたら、私の本物を見ようとする目は、みおいちさんのおっしゃる通り、身近なランドセルと、勉強机にあるのかもしれないなと思った次第です。

そしてさらに思うのは、せっかくちょっといいランドセルと机を持っていたのなら、もう少しお勉強の中身にも結果が反映されていたらよかったのに、と思う学歴コンプレックスの私です😅



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