Telegramとその匿名性 逮捕には要注意?
※この記事は犯罪を推奨しているわけではございません。
闇バイトでその名を騒がすテレグラム。セキュリティの高さがウリのラインのようなチャットアプリですがその性能の高さが悪用されることもしばしばです。今回はそんなテレグラムについて解説していきます。
テレグラムとは?
テレグラムとはロシア人技術者のパーヴェル・ドゥーロフ氏が2013年に作り上げたラインのようなメッセンジャーアプリです。ラインと違いメッセージの内容を自動で消去できる機能や「エンドツーエンド」という特殊な暗号化がされたチャットを利用できるため犯罪に使われています。
また、テレグラムはよく「ロシア製アプリ」と報道などでは紹介されますが現在の開発拠点はドバイにありロシアとは全く関係がありません(創設者がロシア人というだけです)。
自動削除とエンドツーエンド
テレグラムには前述の通りメッセージを自動で消去できる機能があり、これを使えば時間をある程度指定することでわずか数分でメッセージを消去させることもできます。これらは消去のあとは閲覧が不可能になるため犯罪者が好んで使うわけです。
もう一つの機能「エンドツーエンド」とは暗号化の仕方の一つであり送信者と受信者以外内容の閲覧をできないようにするものです(通常の暗号化は運営が鍵を持っており必要であれば見ることができます)。
これら二つの機能が理由となり闇バイト募集に上手く使われてしまっているのです。
逮捕者続出
テレグラムを使った闇バイト募集で逮捕者が続出しています。これはなぜなのでしょうか?それは本当はメッセージの削除ができていないため証拠が復元されてしまったのです。専門的な話になるので詳しいことは省きますが削除には二通りの方法があり、あくまで閲覧を不可能にするだけでデータベース上には痕跡が残る通常の削除と復元が不可となる特殊な削除です。テレグラムのメッセージは前者の方法で削除されるため警察もなんなく復元ができてしまうわけです。
そして逮捕された理由としてもう一つ考えられるのが電話番号から身元を特定された可能性です。テレグラムは(一部の有料ユーザーを除いて)基本は電話番号を使いアカウントを登録します。テレグラム運営は必要があればユーザー情報の開示を行うと定めており運営から当該ユーザーの電話番号が警察に知られ逮捕されたのだと推察されます。IPアドレスについてもログは1年保存され電話番号と同様に必要であれば開示されます。
最後に
いかがでしょうか。闇バイトは応募のときに身分証の写真を強要されるそうです。自分や家族の安全を守るためにも絶対に応募しないようにしましょう。必ず逮捕されます。それではここまで読んでいただきありがとうございました。良ければ他の記事も是非お読みください。
参考文献
強盗犯「ルフィ」も使用した通信アプリ「テレグラム」 実は強固な暗号化ではなかった? - All about
Telegram(テレグラム)ってなに? 闇バイト御用達の理由は? - ascill.jp
高額報酬のアルバイトに応募して「テレグラム」に誘導されたら要注意! - Internet Watch
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