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【セミナー良し悪し】新卒~3年目の理学療法士にこっそり教えたい勉強会の〝4つの参加基準〟とは??

こんにちは、PTOTの寺子屋代表の市川悠です。
https://www.ptot-terakoya.com/

昨今はPTOT業界はたくさんのセミナーがあります。

今日は『新卒~3年目のPTOTが勉強会のセミナーを選ぶときに、どのような基準で選んだらよいのか』の疑問に対して、4つの基準をご紹介します。

【その①】実技中心か、座学中心か

一般的にセミナーというものは座学中心になっていることが大半です。実技があっても座学が5割くらい入っている中途半端なものも見かけます。

得たいのは知識か、実技か

そういったセミナーは基本的には情報を得る場所であって、技術を習得する場ではありません。

講師が実技をデモで見せていても、それを習得する時間が短い場合が多いです。たとえ練習時間があってもセミナー終了の時点で、講師と同等の効果を出せるようになるのは難しいでしょう。

そういった場での実技習得率というのは20~30%程度か、人によってはもっと低くなるかもしれません。

なので実技が学びたければ〝実技中心〟とハッキリ明記してある勉強会に行きましょう。

以下、実技中心を謳っているセミナーに参加するときの基準を紹介します。

【その➁】1講座につき講師は1人か?

これは定員が30名などの規模の大きいセミナーに多いのですが、メイン講師の他に補助講師が何人もいる場合があります。

これには私は反対です。なぜなら受講生に対するサービスの質が平等ではなくなってしまうからです。

補助講師が多いことの問題点

補助講師というものは、メイン講師と長年同じことをやってきた人間でさえ意見や実技の技量が異なります。

それなのに5年~10程度学んだ人間を補助講師に据えたりすれば、受講生に誤った情報を与えてしまうでしょう。

色んな意見や情報が聞けていいという声もありますが、これは受講生がある程度、情報を吟味できる10年目以上のセラピストの場合に限ります。

新卒~3年目の人間にそういった教え方をすると、かえって情報が多すぎて混乱してしまうのです。

この時点で受講生に対するサービスは平等ではなくなってしまいます。

よって実技習得を目的としてセミナーに参加するならば、講師が1人であるものが良いでしょう。

【その③】10名以下の少人数制か

実技を習得したいと思うのなら10名以下であることが鉄則です。これが最重要と言ってもいいかもしれません。

実技中心なら8名が限界

これは15年以上指導を続けている私だからこそ言えることなのですが、実技の指導は8名くらいが限界です。なぜなら後述する『受講生の個性』を講座中に見抜いて指導しなければいけないからです。

【その④】受講生の個性に対応できているか?

受講生にも性別、体の大きさ、柔軟性、経験値、エピソード・・一人ひとり違います。そういったことを念頭に置いて指導するには私は8名が限界だと思っています。

例1.正座ができない受講生への指導

先日のセミナーでは受講生の中に、なんと半月板損傷をした方がいらっしゃいました。膝の曲がりに制限があったので、技法も膝に負担のない態勢で行えるよう指導しました。

例2.指が柔らかすぎた受講生

押圧を必要とする手技を指導していた時の例です。指が反りすぎて手技の深さが出せないでいる受講生がいました。

指を見せてもらうと図の右の親指以上に指が反る子でした。この受講生には指の腹や先ではなくIP関節の固い部分を使うように指導しました。

こういった対応は少人数制をとっているセミナーでないと難しいでしょう。

まとめ

あなたが学びたいのが座学やエビデンス中心であれば、オンラインセミナーでも十分に学べます。

しかし実技セミナーとなれば話は別です。しっかり実技が習得できるセミナーなのかを見極めなければいけません。

その見極めの条件として、このご時世で不足した実技練習に〝いかに量と質をかけているか〟が大事ではないでしょうか?

  1. 実技中心か、座学中心か?

  2. 1講座に講師は1人か?

  3. 10名以下の少人数制か?

  4. 受講生の個性に対応できているか?

当会、PTOTの寺子屋HANDS-ONは上の2~4をキープして講座の量も質も下げないようにしています。

https://www.ptot-terakoya.com/

もしあなたが実技を習得したいと思っていて、どの勉強会のセミナーに参加したらよいのか迷っているのであれば、紹介した4つの条件を参考にしてみてくださいね。


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