140字小説

「充電器壊れたから借りていい?」急に訪れた春が話しかけてきた。充電が始まって、終わると去っていく。フル充電が憎かった。携帯の充電が終わると、私は充電切れ寸前になる。どうしたら充電が切れないか知っていたはずなのに。そんな私は、春に「新しい充電器」を渡せずに、夏を迎えようとしていた。

あなたの一存で、これからの旅路を一緒に作っていけたらいいと思います。