ロシア宇宙ステーション「ミール」墜落事件

ミールというロシアが打ち上げた宇宙ステーションが、
15年間地球の周りを回り続けた。
それが、廃棄処分になって、南太平洋に墜落させる。

135トンあるらしいが、大気圏に突入して重さ100キロ。

100キロと言えば小錦が南太平洋に降ってくる。
しかも途中で日本を通過するということで、
日本に落ちるのは1億分の1の確率といわれても、
結構な騒動になった。

ミールが大変だ、
ミールが落ちてきたら大変なことになる、
これって死ぬのが怖いと言うことだ。

死と聞くと遠い先の話と思うけれど
死が恐ろしいと言うことで心の闇から、未来が暗いと今が暗い。
それが後生不安な心。

いつミールが落ちてくるか分からない。
自分の村に落ちてきたら大変なことになる。
ミールが怖いのではなく死が怖い。
いつ死が来るか分からない死ぬのが怖い。
これ後生暗い心なんだよ。

後生と聞いても遠い過去のことではなくてすぐやってくる。

実際は無事、ミールは日本の上を通過して太平洋の海におっこった。

ところがそのミールが無事通過した日、
広島県を中心に大きな地震が起きた。

そしてこの地震によってある建物の、
コンクリートの塊が屋根を突き破って落ちてきて
その下にいたお婆さんの頭を直撃してそのお婆さんが亡くなってしまった
という事件が発生したわけです。

ということはミールの軌道上にあった人は大変だ大変だミールが落ちてくる、
確立からすれば1億分の1だというのに万一落ちてきたら大変だと心配していた。

ところがそのミールの軌道上ではなかった広島県のおばあちゃんは全く
予想しなかった石の塊の下敷きになって死んでしまった。

これは大変だ大変だミールがおちてくると行っていた人には落ちてこないで
まんまと油断して私には関係ないと思っていた人の上に死が降りかかってきた。

と言うことはここにいる人達もまさかミールに潰されまい、
まさか小錦なんかふってこまい。
私のいるところは地震なんておきるまいと思っているけれど
ある時突然前触れなしに死が襲ってくる。

昔、徒然草には死は前からも後ろからも来ると言われている。
必ずしも待ちかまえている方向から来るのではなく後ろからも上からもやってくる。
突然やってくるんだ。

全然死なんて考えてない。
ぼさっと生きている人の上にもある日突然降りかかってくる。
この死というのは考えてみると全人類が100%やってくることで
しかもいつやってくるか分からない

そう言う大問題をここにいるあなたすべて抱えているんですよ。


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