幸福になるための考え方
パーリ仏典 考想息止経
「戒律が守れない」
「心に良からぬ思いが生じてしまう」
こういった経験は、法を実践する者であれば、誰しもが通る道であると言えるでしょう。
お釈迦様は、善い心を求める者が心に留めておくべき五つの法を説かれました。
悪しき思いへの処方箋 其の一
悪い思いが浮いてきた際に、反対の善い想いを念じるべきである、とお釈迦様は説かれました。
憎しみには愛を。
貪欲には施しを。
最初は悪い思いが勝っていても、繰り返し善い想いを根付かせるよう、心がけてみては如何でしょうか。
悪しき思いへの処方箋 其のニ
悪い思いが浮いてきた際に、そのような思いが生む果報について認識すべきである、とお釈迦様は説かれました。
他の物を盗めば、自己の物が盗まれる。
反射的に行為を為す前に、今一度立ち止まってみては如何でしょうか。
悪しき思いへの処方箋 其の三
悪い思いが浮いてきた際に、何故にその思いが生じたのか認識すべきである、とお釈迦様は説かれました。
例えば、嘘の背景には心の無智さがあることに気付くことで、その悪しき思いを浄化することができるでしょう。
悪しき思いへの処方箋 其の四
悪い思いが浮いてきた際には、その思いを捨て、離れるべきである、とお釈迦様は説かれました。
心に良からぬ思いが生じた際には、即座にその思いから離れ、今為すべき善行に心を向けてみては如何でしょうか。
悪しき思いへの処方箋 其の五
悪しき思いが浮いてきた際にはその思いを越えるべきである、とお釈迦様は説かれました。
この経では仏陀に疑念を生じさせた時には、自分自身を疑い自らの慢を認識するよう綴られています。
私達が最も気を付けなければならない煩悩と言えるでしょう。
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