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幸楽苑復活なるか?

https://www.foodrink.co.jp/sp/detail.php?blog_id=4&entry_id=15163

幸楽苑がホールディングスを解消し、ラーメン業態に専念するようだ。
復活の狼煙が上がったのかなと思う。

幸楽苑がダメになったのは、2018年に創業社長のドラ息子が社長になったからだ。社長になってすぐコロナになったのは不運ではあるが、やり方がめちゃくちゃだった。既存店をラーメンと全然関係ない業態に衣替えしたり、高圧的なので幹部クラスがたくさん辞めたとも聞いている。

3、4年前妻の実家の福島に帰った時、福島市内の幸楽苑がいきなりステーキに変わっていた。当初は行列ができていたがどうせ半年後はスカスカだと思っていた。やはり1年後には撤退していた。
当たり前だ。僕みたいな中小の経営者でもわかる。そんなことしても根本が変わってないので立て直しもクソもないのだ。

幸楽苑がダメになった原因の一つで、かなり大きいのは新興勢力に売上を奪われていたからだ。10年前くらいから明らかに成長と売上が止まっていた。

例えば幸楽苑は東北に強いが、同じような業態で山岡家が増えている。味を比べたら店舗仕込みの山岡家には絶対に勝てない。
あとは餃子の王将のロードサイドも増えている。幸楽苑とくらべたらメニューも多く選択肢が多い。家族連れにとって王将の方が使い勝手がいいのは明白だ。
コスパで攻めるギフト系ラーメン屋、ファミレス化してきた寿司チェーンも脅威だろう。こう言うのはあげればキリがない。

こう言う状況なので戦略を根本から変えないと勝てないのに、息子社長は明らかに戦略ミスの連続だった。ブームで一時的に流行ってるだけのいきなりステーキや焼肉ライクに鞍替えするという盲目的な経営をしてるのを見て、終わってるなあと思っていた。

当然業績は回復するわけがなく去年創業社長が復活するという事態になった。息子は降格するどころか退任。要はクビだ。幸楽苑には戻っては来れないだろう。息子がいなくなってから離れていた幹部が戻ってきたと聞く。
そうなってから昨年数年ぶりに単月で黒字化し、少しづつ復活が見えていた。そしてラーメン事業に専念すると言う。当たり前に復活してくるだろうなと思う。

ただ創業社長も歳だ。79歳だから社長業は長くはできないだろう。
生きてるうちはいいだろうが、後継者を育てないといけない。次の社長は創業一族以外だろうから、そうなった時が踏ん張りどころだと思う。

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