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メモ 30pと29.97pの違い

30×(1000/1001)=29.97

30pと29.97pは別のものです。60pと59.94pは別のものです。

30pは1フレームの長さが
1/30秒=0.033333秒
29.97pは1フレームの長さが
1/29.97秒=0.033367秒

30pと29.97pの1フレーム辺りの長さの差は
0.000034秒29.97pの方が長い(遅い)

30pは  
1分で1800枚(フレーム)
29.97pは
1分で1798.2枚(フレーム)
差は約2フレーム

30pは
10分で18000枚(フレーム)
29.97pは
10分で17982枚(フレーム)
差は18フレーム

30pは
60分で108000枚(フレーム)
29.97pは
60分で1078920枚(フレーム)
差は108フレーム

なぜ間違えやすいのか?
それは、ビデオカメラメーカーの仕様表のフレームレートに、30p60pと書いてあるから。実際には29.97p59.94pなのに。
Sony、パナソニック、JVC、Goproなどは30pと書いてある。Canonは29.97pと書いてあった。
それぞれのメーカーの業務機は、※ フレームレートの60pは59.94p、60iは59.94i、30pは29.97p、24pは23.98pをそれぞれ省略しています。とか、周波数NTSCとか注意書きがある。昔は民生機のカタログにも書いてあったはずなんだけど、ホームページを見に行ったら書いてなかった。
Blackmagic Pocket Cinema Camera 4Kは、29.97pと30pの切り替えができる。

トラブルが起こりやすい時
ビデオカメラやデジタルカメラで撮った実写と、パソコンのキャプチャーやCGとを合わせるとき。パソコンのキャプチャーやCGは正確に30p60pのデータであることが多い。10分程度だと分からなくても、1時間くらいあるとはっきりわかるくらいずれる。

ヒヤリハット事例
ライブ会場で実際にCGアイドルを躍らせた時、60pで書き出したCGアイドルの動画データを、59.94pのタイムラインに乗せて流した。結果リップシンクがずれた。

リハーサル大事。。。

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