見出し画像

【第3回先生が幸せに働ける学校づくり研修】聴き方編

11月29日、第3回の先幸研(長いので職場の人が略していました笑)を行いました😊

今回も、高槻から、相棒のグラレコ侍たけこと大窪先生にも研修の様子をグラレコしてもらいに来てもらいました。いつもありがとう😊

時期としては、個人懇談前の忙しい時期だったのですが、職員のほとんどが参加してくれました。ありがたいことです。

研修冒頭、いつもアイスブレイクや少し笑いを生み出すようなトークをするのですが、僕自身がこの学校が最後の1年ということもあり、自分が何を残したいか、なぜこの研修を忙しいのをわかっているのに年間5回も設定して続けているのかをお伝えしました。

僕がこの学校に来た5年前、当時6年生担任でした。

同僚の皆さんは僕より若い先生方が多く、来たばかりで何もわからない僕に皆さん親切にしてくれました。その上若いのに授業力や学級経営力もあって、すぐに大好きになり、尊敬できる仲間ばかりでした。

ですが、時間が経つにつれて、教員間同士のすれ違いや、コミュニケーションエラーの積み重ねで、先生が幸せに働ける学校とは真逆の、先生が行きたくない学校、あの人と会いたくない職場、そう言っても言い過ぎじゃないくらい、現場の空気や働き方は厳しいものでした。

これはあくまで僕個人の主観ですが、崩れた原因は「教員間コミュニケーション」だとはっきりと感じました。

人の感覚というのは非常に優れていると僕は思っています。

相手の表情から読み取ったり、非言語で受け取ったり、何か居心地の悪さを感じたり、病休の先生の代わりに来られた講師の先生が4人来てくれたんですが、その内3人が途中で辞めていきました。

理由を聞いたわけではないですが、職員室の空気が少なくともそうさせてしまっていたところもあったんじゃないかと感じていました。

そうなると日々の業務にプラスで、フォローしないといけない仕事が積み重なってくる。

ただでさえ一人当たりの業務が増えてきている現在の学校現場で、放課後の時間がほとんどない状態に、フォロー業務が入ってきた時にどうなるか。

職員はフォローで帰る時間が遅くなる先生が複数出てくることになります。

これが一時的ならまだしも、長期間に渡ると、人を許せる余裕やゆとりが無くなると、人の特性によって攻撃的なコミュニケーションになったり、不満を抱えながら過ごすことで陰口やクレームになったり、苦しくて涙を流す人がいたり。

やりたい授業実践や、教材研究どころではなく、なんとか学校を回していくために何ができるかという視点で組織運営をしなければならなくなってくる。

学級が崩れていないクラスで、先生が休むことになるとどうなるか。
子どもたちは不安を覚え、保護者は不信感を持ち始めます。

その対応にまた職員は心身共に削られて苦慮します。

この状態は、どう考えても今年の職員メンバーで、学校教育目標やめざす子ども像に向かってチームで発揮できる最高のパフォーマンスとは程遠い状態になります。そうなると学校の根幹である「教育の質」が担保されなくなっていく。

「職員チームが崩れる」ということは、そういうことなのだと、僕は体験から肝に銘じています。この体験からたくさんのことを学びました。でもみんなが体験してほしいものではないです。

学んだからこそ、「この状態だけは、二度と起こしたくない」と思っています。

だから何よりもまず「先生が幸せに働けるか」という先生方の心のマネジメントを1番大切にしています。

それが、先生方のパフォーマンスを最大化させて、ひいては子どもの安心や輝き、成長に直結していくことを、この数年後知ることになるからです。

学校の仕組みや教育方法は、管理職も含め毎年メンバーが変わるので、スピード感を持って大きく変えるのは難しいし、同志を少しずつ集めながら、3年くらいかけて文化を作っていく必要があります。

ですが、先生が幸せに働けるかどうかは、毎年のメンバーで考え、共有し、作っていくことができる。というより、今年のメンバーでしか作れないんです。

それは、今年集まった職員が最高のメンバーだからです。

去った人を思っても、今年のチームでできることは増えるわけではないし、広がることもない。

今年のメンバーでどうデザインしていくか、その視点を大切に毎年みんなが安心して自分の強みを発揮できるようにチームを創っていく。

その根幹が教員間コミュニケーションであり、それがアドラーのいう「共同体感覚」を作っていく。「先生が幸せに働ける学校づくり」の土台でもあること。

こんな話をかいつまんで少しお伝えしました。

もう5年前の職員室を知っているのも僕ともう1人くらいしかいないので、忙しいのは重々承知していますし、無駄な時間かもしれないけど、この研修の時間で、職員の共同体感覚が高い状態を1分でも体験してもらうことがチーム作りに欠かせないものだし、僕にしか残していけないことなのかなとも思って、お伝えしました。

もちろん、来年同じことやってとはこれっぽっちも思いません。

今いるメンバーで必要だと思うことを大切に進めていけばいいと思います。
そんなこともお伝えしながらスタートしました。

前段が熱い想い詰めすぎて長くなりましたが、本編に入っていきます笑

初めは、アイスブレイクも兼ねて「教えてじゃんけんぽん」をしました。

これは心の相談室のM先生の研修で教えていただいたもので、すぐに笑顔が生まれてて聴き方の練習にもなるのでとてもおすすめのコミュニケーションゲームです。

そこから、聴き方の種類や、聴き方によって、相手にどんな効果や印象を与えることがあるかをお伝えしました。

「話しやすい人」と「話しにくい人」の特徴を書き出してもらって、シェアしたり、ワークで相手の楽しかった話を関心を向けずに聞くとどうなるか体験してもらったり、ワイワイ話声や笑顔が絶えずにコミュニケーションをベースに進んでいきます。

詳しくは、写真の資料やラジオでも話しているので、聞いてやってください📻

もう第3回目ということもあり、先生方はやはりコミュニケーションのプロだなと感じます。

毎年30人くらいの個性を相手に授業をしたり、その後ろにはさらに30名の保護者がいて、そことの関係性も大事にコミュニケーション取りながら1年間仕事をしていくですから、ちゃんと研修で話すこと、聴くことに集中できる環境でワークさせたら、抜群なんです✨

ワークを体験した先生の感想で、
「楽しい話をしているはずなのに、相手が関心を向けてくれなかったら、言葉が出なくなって、これって話していいのかなって感情になりました」とおっしゃっていました。

反対にその後に、全身で相手の話に関心を向けながら聞いてみてくださいと言ってワークをすると、会場のエネルギーが一気に上がって、笑い声が止まらない😁

体験した先生に聞いてみると
「楽しく関心を持って聞いてくれるだけど、さっき話していないことももっと聞いてほしいと思って、話す内容がどんどん引き出されてきました!」といったお声や

「もう研修のこの後の時間ずっと話聞いて欲しかったですー!笑」と言っている先生も笑

これって、まさに伝えたかったことそのもので、僕たちは話す人がコミュニケーションの主導権があると思いがちですが、そうではなくて、聴く人の聴き方によって引き出される情報は大きく変わってきます。

教員間コミュニケーションだけでなく、生徒指導対応でもこれが起こってくる。

とすると、コミュニケーションの主導権は「聴き手にある」と僕たちコーチでは考えています。まさにこのワークを通して、先生が言ってくれた感想に集約されている。

聴き方は、チームづくりをしていく上で、また先生方が安心に働いていく上で、xつそして、自己実現を職場内で起こしていくためにも、絶対に必要不可欠なスキルと態度だと改めて感じました。

まだまだ詳細に書くと長くなるので、この当たりでおしまいにしますが、ご興味ある方は、ぜひ今の現場の悩みや思いも含めて、これからについて話し合いましょう😊

チームビルディング、また職場のややこしい人については、大好物な話題なので笑

ということで、今日はこのあたりでお開きとさせていただきます😌

今回、グラレコをしてくれたタケ、いつも直前にも関わらず、駆けつけてくれて、その後、たけぶち会も付き合ってくれてほんまにありがとう。

本当に今大きな支えになってくれているし、グラレコが、職員の振り返りとしても助かっています📝✨

もっと色んな学校の校内研修や企業のセミナーに呼ばれてほしい。それくらい価値のあることを、たけは続けてくれています。

みなさんもどうか現場に呼んであげてください😄

そして、岩渕も良ければ来年度、チームビルディングにお困りの学校があれば、全力でサポートするので、呼んでください🙌

今年度は、あと2回。
「先生が幸せに働ける学校」=「先生や子どもの夢が叶う学校」を目指して、先生方の夢を叶えるサポートを続けて、ちょっとでも今働いている仲間と出会えてよかったと今年度終われるように、シンプルに僕ができることを日常でも続けていきたいと思います。

長文呼んでくださった皆さん、ありがとうございました😌

#先生が幸せに働ける学校づくり
#先生や子どもの夢が叶う学校
#アドラー心理学
#コーチング

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?