子どもが「ゲーム買って欲しい」って言ったらどうしますか?

私の家はまあまあ質素(貧乏とも言う)だったので「おもちゃ欲しい!」といっても買ってもらえる家ではありませんでした。
なので友達の家に行ってファミコンやったりしましたね。ゼビウスとかスパルタンXとかドンキーコングとか。
今では超レトロゲームですがその当時はすごく面白くてハマりました。
小遣いは微々たるものだったので、年に1度のお年玉が主な収入源でした。
自分用にも欲しかったのでお年玉貯めたり家の手伝いで小銭稼いだりして何とかMSXというパソコン買いました。
雑誌に載ってるBASICで書かれたゲームのプログラムを打って遊んでたんですけどそれなりに面白かったですね。
なんせ欲しいものは簡単に手に入らなかったので、それなりに努力するというか、どうやったら手に入るか考える必要がありました。

そんな経験があってか私が親の立場になって息子が何か欲しがってもすぐに買い与えることはしませんでした。誕生日かクリスマスにはプレゼントしますが高額なものは控えていました。

2017年の夏、任天堂のSwitchが発売になりました。息子が中1のときです。
Switchはすごい人気で、店頭にはなくネット予約も繋がらないぐらいでした。息子もSwitchが欲しくてたまらなかったようです。滅多にそんなこと言わない彼が仕事から帰った私に神妙な感じで相談に来ました。欲しい気持ちはすごくわかります。僕もそうでしたから。

でも欲しいからというだけで高額なゲームを買い与える理由がありません。
誕生日でもクリスマスでもなかったし、そういうイベントがあったとしてもSwitchは高額でした。欲しい気持ちはよくわかる。。でも欲しいからと言ってすぐに買い与えるのは彼に良くないメッセージを与えることになる気がする。。

そこで彼に「Switchって何や? 何がええんかわからん。分かるように説明せえ」と言いました。なぜ必要かきちんと説明してくれたら、こちらもOKする理由ができるかな、、と。まあ、めんどくさいオヤジですね。OK出すきっかけが欲しいというだけなので。

翌日、仕事が終わって家に帰ると、待っていた息子は「switch の良さを説明したい」とPowerPointで説明を始めました。で、彼が作ったプレゼンの抜粋がこれ。

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リクエストした翌日にこのプレゼンを作ってきました。そのスピード感にも、いつの間にかPowerPoint使えるようになってることにも驚きました。

凄いですね、子どもって。
後で聞いた話ですが、どうやったらSwitch買ってもらえるかな、、って一生懸命考えてたそうです。それが伝わってきました。

プレゼンの目的は凝ったスライドを作ることでも流暢なしゃべりで「すごい!」と思わせることでもありません。プレゼンの目的は「目の前の人に行動を起こさせる」ことです。このプレゼンは私に行動を起こさせるには十分でした。品薄のSwitchですが「絶対手に入れるぞ!」と嫁さんと探し回りました。ありがたいことに話を聞いた会社の同僚まで探してくれました。その甲斐あって息子に届けることができました。僕も息子も喜びました。

お金で解決できることはラクなので、ついそうしたくなります。ちょっとした出費で子どもの笑顔が見れるなら安いもの。でもそうしなくて良かったと思えるできごとでした。

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