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気になる統計 宿泊旅行統計調査(令和2年8月・第2次速報、令和2年9月・第1次速報)

2020年10月30日に観光庁から「宿泊旅行統計調査(令和2年8月・第2次速報、令和2年9月・第1次速報)」が公表されました。日本人延べ宿泊者数は、8月は2,593万人泊で前年同月比-51.8%、9月は2,534万人泊で前年同月比-37.4%でした。また外国人延べ宿泊者数は、8月は22万人泊で前年同期比-97.7%、9月は21万人泊で前年同月比-97.4%でした。

外国人観光客の方は壊滅的状態が続いています。日本人宿泊者数の前年同月比は5月-81.6%、6月-61.2%、7月-47.9%、8月-51.8%と推移して速報とはいえ9月は急回復しています。5月から7月にかけての動きは緊急事態宣言とその解除の流れでしょうが、その後の回復は足取りが重かったところです。7月下旬からGoToトラベルキャンペーンが始まっていますが7-8月の間はむしろ前年同月比が落ち込んでいました。これは当初は東京が除外だったことに加え、日本国民が感染状況をよく見ていて都知事の発信などもきちんと受け止めて夏休み・お盆休みの観光を自粛したからでしょう(なお例年8月は旅行が多いので絶対数でみれば今年も8月は7月より多くなっています。)。8月の終わりには第2波のピークアウトが明確になったので、開放感からシルバーウィークの観光が比較的好調となったのでしょう。

しかし直近の感染の動きをみると第3波が警戒されるような状況になりつつあるようです。仮に第3波の到来が明確になれば政府が笛を吹いてもGoToをばらまいてもまた宿泊数が落ち込んでしまう可能性もあるかもしれません。

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