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気になる統計 消費者物価指数 全国 2020年11月分

2020年12月18日に総務省から「消費者物価指数 全国 2020年11月分」が公表されました。①総合指数は前年同月比では0.9%の下落で前月比(季節調整値)では0.4%の下落、②生鮮食品を除く総合指数’(コア)は前年同月比では0.9%の下落で前月比(季節調整値)では0.1%の下落、③生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数(コアコア)は前年同月比では0.3%の下落で前月比(季節調整値)では変化なしです。

「消費者物価指数 東京都区部 2020年11月分(中旬速報値)」と比べると総合指数とコアの前年同月比がマイナス0.7からマイナス0.9に悪化しています。これはエネルギー部門に下落要因があるということです。要因の詳細をみると灯油がマイナス13.9%となっています。この季節、全国でみると寒くなってきましたから東京の中旬速報よりも灯油価格下落の影響の全体への寄与度が上がっていることが両者の差の一番の要因になっているようです。

また前月比をみると野菜を中心に生鮮食品の寄与度がマイナス0.37なので前月比の悪化は野菜の暴落が進んだ影響が大きいです。コアコアの前月比に変化がないことから生鮮食品とエネルギーを除けば物価の動向は前月と変化はないので、見た目の数字で下落幅が大きくなってきていますがデフレ再燃ということではないようです。

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