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肩に力が入ったとき、観たくなる映画

学生時代、尊敬する先輩から
「映画1000本観たら、映画を語れるようになる」と聞きました。

それから、年間見る本数を決めて、それを月割りし、
ノルマのように見ていました。

結果、これまで見た本数は1000本を超したと思います。

数ある映画の中で、時々もう一度見たくなる作品というのがあります。
『フォレスト・ガンプ』
です。

映画の冒頭、一枚の羽根が空中を舞って、地上へと落ちていくシーンからはじまります。
最後まで見て、この羽根が人生というもののメタファーなのかなと思うんです。

フォレストは知能数が低く(おそらく自閉症スペクトラム障害)、
ピュアで思いやりのある真っすぐな人間です。

周りからいじめられたり、バカにされたりするけれど、自然と彼の前には道が拓けていくんです。
フォレストに欲があったかというと、そうではありません。

強いていうなら、ずっと好きだったジェニーに会いたいという気持ちくらいでしょうか。
私利私欲はないけど、結果的に「勝ち組」になっていきます。

フォレストをはじめ、登場人物の人生を見ていると
運命ってあるのかなって思ったり、なりゆきに任せる人生もいいのかな、って思ったり

つまりは、人生ってわからない、ということを思い出させてくれます。

映画の中で、”Life is like a box of chocolates. You never know what you're gonna get.”
(人生はチョコレートの箱ようなもの。食べるまで中身がわからない)
というフレーズが出てくるのですが、まさにその通りだと思います。

行き詰った時、肩に力が入っている時、この映画を観ると
気持ちが穏やかになるし、もっと気楽にいこうって思える。

努力することはもちろん大事だけど、流れに身を任せるのも大切。
そういうことを教えてくれる映画です。

考えさせられるシーンの一つに、フォレストが2カ月以上ひたすら走る場面があります。それをメディアが”走る男”と称し、記者たちが「何のために走るんですか」「世界平和のため?」「女性権利のため?」と矢継ぎ早に質問をします。そんな問いに、フォレストは「走りたいから」とだけ答えます。

次第に、フォレスとには道連れができ、何十人も(勝手に)後ろを走る人たちが続きます。そんな中、ふとフォレストは立ち止まり、走るのを止めます。フォロワーたちは、「彼が何か言うぞ」と期待しますが、フォレストが話したのは意外な言葉でした。

私は何かと物事に意味を見つけようとしてしまうし、誰かの期待に応えようと必死になってしまうことが多いので、このフォレストの言動にある意味ショックを受けました。

悲しい出来事も散りばめられているけれど、それをポジティブに描いている点も良いなと感じます。また、映画の中にケネディ大統領やベトナム戦争、ウォーターゲート事件など歴史的な出来事も絡んでいるところが面白いです。

あと、トム・ハンクスがめっちゃ若いのもポイント。

『フォレスト・ガンプ』、お勧めの映画の一つです。ちなみに、今年は25周年で、Facebookでも特設サイトがあります👏


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