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ヒット作はなるべくしてヒットする

先日、5回目の講義がありました。
ゲスト講師は小学館の編集者・畑中雅美さんで、コルク代表の佐渡島さんとの対談形式でした。

毎回、講義の後は情報力の質と量に圧倒されて飽和します。今回の畑中さんと佐渡島さんの対談後も例外ではなく。むしろ、これまでの聞いた話の中で琴線に触れることが多かったです。

それを一言で表現すると、「作り手の葛藤」を知ることができたから。私はやっぱり、「人」が好きだから、その人の心の動きに興味を持ってしまう。
                                  畑中さんは「カノジョは嘘を愛しすぎてる」、「僕の初恋をキミに捧ぐ」、「僕は妹に恋をする」などのヒット作を連発されている編集者。

当たり前だけど、ヒットするのはそれだけの理由があります。

畑中さんはご自身のことを「平凡力がある」と言われていました。

私からしたら、畑中さんは非凡な方にしか見えないのですが、特にすごいなと感じたのが、人が求めているもの・必要とされているものを見抜く視点と先見的な視野を持たれていること。

でも、それだけじゃない。
出版の哲学を持たれているところが印象的でした。

「何のために出すのか?」と常に考えられている。
本当にこの作品を世に出していいのか、自問自答し、迷い、葛藤している。

その結果、放った作品がヒットしているということを知り
その重みを感じました。

例えば、「恋と弾丸」という漫画。
コミックシーモアなどで人気の作品ですが、テーマはヤクザの若頭との恋愛を描いた少女漫画です。

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この「ヤクザ」という設定に迷いがあったそうです。
反社会的勢力であり、社会的に憧れるべき人ではない。

一方で、「ヤンキーってかっこいい」と思う層が少なからずいる。
自分より強い人に愛される、守ってもらえることに対する憧れを抱く人はいる。

その分析で、この漫画を世に出したそうです。
結果、「恋と弾丸」はヒットしているので、読み手に響いたということなのだと思います。

畑中さんは、「勘で仕事はしない」と言われていました。
きちんとした、理由と数値によって、ヒット作は生まれている。生み出している。

時代の流れの潮流を作る人がいれば、
潮流を読んで、そこに当てにいく人もいる。

私はどのようにしてこれから企画を立てていくべきか、考えさせられました。

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