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いつまで続くのやら

道は思いの外歩きにくい
紫外線は此の身を容赦なくいたぶり
変色した箇所から異臭も放ち始めた
虚ろなこの六十三キロの躯体
見送ってきた数多のそれと同じく
皆の視界からやがて消えてゆくのか
分かっていながら
分かっていながら
待ちきれないこの凡庸
性懲りもなく天に向かって叫ぶが
言葉が雨と共に凡庸の額を濡らし嗜めようとする

だが直ぐに微笑ましく世界が切り替わる
極みに立ってもこうして赦しを乞わねばならぬ
人間はそんな罪深き存在か
足枷は何処にある
ただそれに依存するほかなかった
六百万年の螺旋に過ぎないのではないかと
そしてまた引き戻される
物が、決して単なる物では説明できない存在の
庭に立っていることを否定できないから
憤り
泣いて
笑って
慄然として

これから先も私は
そうしてまた、日常に戻ってゆくのだろう

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