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No.57 『上には上が』

母親から『あなたのツイッターになりたい』と急に言われた小澤です。
たぶんフォロワーのことだと思います。


今日はバイトの話しますね。

いままでいろいろなバイトをしてきましたが、まあまあ続いてたのが『荷揚げ』という仕事です。4年くらい続けました。
簡単にいうと、重いやつを工事現場に入れる仕事です。建設途中のマンションとかに便器とかキッチンとかを各部屋に入れる。完全に力仕事です。


正直小さい頃、現場系で仕事すること絶対にないと思ってました。だってなんかこわいじゃないですか。なんかきつそうだし。身体も細かったし、自分のやる仕事じゃないなって思ってました。

きっかけはゲストハウスに住んでるとき。起きたら、同い年の男の子がちょうど登録しにいくからお前も行くか?と誘ってきたのです。正直なんの登録かわからなかったけど、登録しておいて損はないだろうとなにも分からずついていったのがきっかけです。みなさんも登録するときは気をつけてね、荷揚げさせられるかもよ。

そんなこんなで、いざ初めて現場に入ったときイメージが覆りました。
思ったよりもっとやばいところでした。
肋骨折れてるのにキッチン運んでる人とかいるんですよ、笑いながら、やばいよね。
人によります。

何よりも異常に力持ちな人がいる。現場に入りだして力ついてきた小澤。40キロくらいだったらヒョイです。ただそれでも叶わない力持ちがいっぱいいます。

派遣みたいなところもあるのでたまに引っ越しの現場があります。そこにも力持ち。冷蔵庫一人で持つ人とかいる。一人でトラックにひょいって。小澤もやってみる。腰から『ちょっと待って?終わるよ?』って言う声がすぐ聞こえて来て断念。危うく終わるとこでした。よかった。


しかしさらに世の中には人が持つものなの?っていうものを持つ人がいます。


家を建てる現場。ビッグフレームというドデカの木材を現場にいれて穴に差し込んで建てる作業。たしか一本80キロくらい?普通だったら二人で持って、二の腕パンパンになりながらやっと運べる代物。
小澤がひぃひぃ言いながらやってる横で、
それをヒョイって持って穴さっと差し込んでかえってくるバケモンがいるんですね。


流石に人一人が運べる重さじゃない。
たぶんテクニックとかがあるんだ。


『なんかコツとかあるんですか?』
気になって聞いてみるとまさかの答えが帰ってきました。


『コツ?重いと思うから重いんだよ。軽いと思えば軽いんだよ』


やっぱり現場はやばいなって思いました。テクニックなしの真っ向勝負で運んでたのです。

上には上がいます。

『まじで日本で一番力あるんじゃないですか?』
半分本気で言ってみます。「そうかもなガハハ」とか言ってくると思ってました。


『いやそれはない、俺さ一回腕相撲で負けたことあるのよ、しかもこっち両腕つかって』


えっ!?そんなやついるの!?!?



『えっ!?まじですか??その人何してる人なんですか??』



『いやなにしてる人っていうか。あの室伏広治』




室伏広治さんすごすぎない?




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