本番は何が起こるかわからない

こないだインスタグラムをやっていて同時刻にかねちがやり始めて視聴者が三分の一になりました。それでも見続けている方もいてありがたいなあ思ってました。「私はこっち見ます〜」「残りますね〜」と数々コメントしているの中にネイチャーバーガー三浦のアイコンが見えてめちゃくちゃいじられてんのかなと思った小澤です。多分三浦のファンの方です。勝手に動揺してごめんなさい🙏

なんかまた神保町花月について思い出したことを書きますね。

神保町よしもと漫才劇場の前身にあたる神保町花月。若手の芸人にお芝居をさせる劇場です。選べる基準はよくわかりませんが小澤は10回近く出していただいてて。

色々ありましたが出た作品一つ紹介したいと思います。

一つが「一筆蝉しぐれ」という作品。「降り注ぐ蝉しぐれの頃、人は誰かに大切な言葉を贈りたくなる..."」というキャッチコピー。内容は死んだ人が今生きている人に言葉を残せる。言葉を残せた人は成仏していく。死んだ人からのメッセージ。それを受け取った人たちがどう生きていくのか。そんな物語だったと思います。ちなみに当時の写真こんな感じ↓

画像1

色々面白い、なんやこの芋コンビは。

なんでこの作品を覚えているか。夏が近づいてこの時期にぴったりな話だから。いい作品で思い出深い作品だから。理由は色々あるんですが、強い理由は

「本番でセリフを思いっきり飛ばしたことのある作品だから」です

多分本番でしっかりセリフを飛ばしたことある作品はこれくらいです。

小澤の役柄は主人公の親友で、確かバイク事故で死んでいる話。要はあの世の人間です。あの世の人間は一筆屋に頼んで言葉を生きている人間に送ることができるのですが、セリフを飛ばしたのはその一筆屋と親友のことを懐かしがりながら語るシーンです。

その日は確か公演も2日目とかで初日を無事終えている状態でした。こういう中日が一番怪しいんです。初日は当然緊張もしてますが気合いも入ってるでなんとかなります。千秋楽は集大成、今までの経験値もあるのでなんとかなる。中日、疲れと緊張の糸が切れてミスをしやすくなります。セリフを飛ばしたのはそんな中日でした。

一筆屋とのシーン。淡々と落ち着いて話す一筆屋に、思い出を笑いながら懐かしみながら話すシーン。もちろん笑いがない静かなシーンですし、たとえ俺がミスっても代筆屋から「なんでやねん」とツッコこみが飛んでくる役柄ではありません。

シーンは順調に進み、長いセリフを言った後に少し間をあけてを浮かべて悲しげに笑ってセリフをいうところに差し掛かります。

初日は難なくできていた、今日もできないはずはない、今日は少し演技を強くなってみよう、悲しい表情をより悲しくして少し笑うところ強調しよう。

そんなこと思ってたらセリフが飛びました

次が一切出てこない。まじで真っ白。もちろんシーン的に物静かで適当なセリフで誤魔化せない。どうしよう。困った挙句に小澤は

少し悲しげに笑いながら空を見上げるという謎の演技を追加します

空を見上げてもセリフなんて降ってこないのにキムタクばりに空を見上げます。そして地上に目を戻しても真っ白な自分に気づきます。

どうしようもなくなって一筆屋の細いとメガネの十河の顔を見ます「なんでみんの?」って顔してました。やりとりが多い訳でもないからきっかけをもらえるわけもなく。

そしてうっすら思い出した単語をロボットのようにつむぎながら言ってそのシーンは終わります。わずか数秒の出来事。一日費やしたくらい長く感じました。見に来た人に聞いたら全部ちゃんとした演技に見えたらしいです。よかった、奇跡。

皆さんも頭真っ白になったら空見上げて見てください。キムタクになれます。なれるだけです。結局なんとかするしかないです。頑張ってください。

今日も読んでいただきましてありがとうございました。

おやすみなさい、いってらっしゃい🙇‍♀️


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?