出版サービスヴィレ・自費出版制作&本の流通観察者
本と本屋に関するつれづれ日記。 出版不況が叫ばれて20年近く経ちますが、果たしてホントはどうなのか? ヴィレ豊田による本にまつわる日々を綴っていきます。
スポット就業者の多くが40〜50代。様々な人たち スポット(単発・日雇い)の現場が若い人ばかりだったらどうしよう、と思っていた。体力ではとてもかなわないからだ。とんでもなかった。ほとんどが40歳〜50歳代の人ばかり。レギュラー(長期バイト)なら20〜30代はかなりいるが。会社員ながら低賃金ゆえに休日にスポットで入っている、という人も多数いた。 そして僕のような個人事業主はザラにいる。 推定50代でネットビジネスやってる人、法人で清掃関係の仕事をしてる人、そんな人たちと数多く
これまでブログ投稿が続かなかったのは〈noteが何故か明朝体からゴシック体への変更ができなかった〉ところによるのが大きいかも。 前置きはさておき、1年半前から財政難(要は困窮化。見栄張ってます)のため、アルバイトを検討し始めた。 2012年12月、会社員を辞める段階で「10年以内に出版サービスヴィレを軌道に乗せる」と決意した。そして10年後。現状はそのようにならなかった。コロナ禍、そして同居していた父の他界によるところが大きい。 正直なところ、弱みを見せてはいけないのだが、あ
出版サービスヴィレ活動2ndステージが4年経ちました。来年はセカンドステージC(※Continiuatin ケイゾクの意味)と称し、新たなるステージに立ちます。 ↓以下、10年前の出来事を書き込みしました。 ‥‥‥早いもので、会社員生活に別れを告げてからちょうど10年が経つ。 2008年が終わる頃、勤め先の会社が傾き始めた。安定企業と呼ばれていた会社終焉の序章だ。 5年後にはリストラされるに違いない。 そこで「自費出版制作業で自営独立する!」と決意した。 会社員の傍らプラ
1997年から平成大不況の時代に入った。 戦後最悪の大不況時代で大きな曲がり角を迎えた日本。 出版業界も同時期に右肩上がりの時代を終え、街の書店の廃業が相次いだ。いわゆる出版不況が始まった年だ。 時を同じくして到来したIT時代。その波を感じてボクは1998年6月に初めてPCを買い揃えた。プライベートでインターネットを始めること、そしてDTP(PC上でのデザイン・編集作業。DeskTop Publishingの略)の勉強をするのが目的だった。 KBCでは学参辞典担当でブイブ
いつまで言っているのだろう『出版不況』。 出版不況の原因は? まあネットの時代に突入し「雑誌が売れなくなったこと」と「コミックの市場が縮小していったこと」が最大の原因ではあるが。 要は携帯電話やITなど、90年代の頃から時代の流れにほどんど向き合っていない。 いつまで昭和的価値観を引きずっているのでしょうか? 引き続き腹の底に残っている会社員時代を振り返り、過去として断捨離していきたいと思います。 開発企画部から少し希望していた営業部へ異動 入社時の1991年はバブル崩壊
現在、独立して7年以上経ちますが、会社員時代も少しづつ過去のものになりつつあります。 ここらで人生の一区切りをつけて、会社員時代の棚卸しの意味を兼ねて投稿したい。入社して10年以内の若手時代に焦点を当てて書いてみた次第です。 1991年春、株式会社大阪屋(現・楽天ブックスネットワーク)という出版取次会社に入社しました。 元々新聞記者志望で、第二志望が出版社の編集者職だった。大学をマスコミ浪人という名目で留年、その間新聞社の入社試験を受けるもすべて不合格でした。 腰掛け就職
7月中旬現在でも絶賛公開中の作品。 この作品を観て、戦後昭和の社会の混沌から現代の日本を紐解くことができるかもしれない。 コロナショックによる3月末の緊急事態宣言の前、「伝説の討論」と呼ばれるこの映画を観に行ってきた。 三島由紀夫没後50周年だ。自衛隊で割腹自殺した有名な事件が1970年。 国粋主義(右翼)とみなされた三島と、共産主義から分かれたいわゆる新左翼の一派の構図と見られがちだ。 ネタバレになるが、怒号が飛び交うような討論会ではない。 東大全共闘の学生1000人対文
先日9月8日(日)、大阪市天満橋OMMビル2Fイベントホールにて開かれた文芸同人誌即売会・第七回文学フリマ大阪に出店しました! ちなみにここでは本業の自費出版制作業の出版サービスヴィレを『インディーズ出版ヴィレ』という名義に変えて出店しています。 『文学フリマ』とはいわゆる活字系同人誌・自費出版物の即売会で、2002年に東京でスタートしました。以来年々規模を拡大し、全国で展開しています。今回の大阪でも約500ブース、来場者は2000人を超えたそうです。 文学フリマ ←(リ
先日6月15日(土)、JR京都駅近くにある学芸出版社3Fにて開かれた「出版労連60周年記念講演フォローアップの会」に参加してきました。 内容は、3月2日(土)にコープイン京都で行われた出版労連60周年記念の永江朗氏講演の要約報告、そして出版社側の報告(せせらぎ出版)、取次側の報告(元大阪屋管理職A氏)、書店からの報告(隆祥館書店〜代読者による)といった出版−取次−書店と三者を交えてのセミナーでした。 この記事では概要のみをお伝えします。 しかしどれだけ日本の出版流通が旧態
朝日新聞6月12日(水)朝刊の記事より抜粋 うーん、なんか出版流通に関するまともな記事が出た、という感じ。 内容は、 零細出版社の幻戯書房が自らマージンを下げたこと。取次への卸値を68%から60%に引き下げた、という画期的なこと。 あとは出版業界のみならず巷で語られている配送危機について。 取次会社が書籍の値上げを求めている、ということ。 あとトーハン・日販の大手2社も新たなビジネスモデルを模索中で、結びは出版業界に詳しいライター・永江朗さんの「(略)書店という販売拠点を