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ChatGPTと一緒に独創的なコピーを考えてみる

前回
オーソドックスなコピーをChatGPTと作る
では、
「確実に強みを伝える」ためのコピーづくりをChatGPTと行いました。
BtoBのウェブマーケティングではこのアプローチは非常に重要であり、活躍の場面は多々あります。(メタの記述、ミドルページの作成、リスティング広告のコピー、サービス詳細ページのレベルアップなど)それをどんな業種でも、大量に作れるのが魅力です。

今回は、
「独創的なコピー」で目にとまるものを、
ChatGPTとつくってみたいと思います。

ちなみにこのアプローチはなかなか難しいです。
うまくいかなかったケースも多いので、
みなさまが私が失敗に費やした時間と同じ時間をつかわないように、
うまくいかないポイントも説明しながらご紹介したいと思います。

このコピー制作がうまくいけば、

  • トップページのメインビジュアル

  • 画像の広告へのビジュアル展開

  • セミナーの宣伝用のキャッチフレーズ

  • メルマガのタイトル

など、活用できる場面が広がります。

まずはシンプルに「独創的」と指定してみる

前回の記事とおなじ物流会社を想定してみます。
適宜自分の業界や会社に置き換えてください。

まずはシンプルに「独創的」と指定してみます。
それだけでも出力は変わります。

あなたは優秀なコピーライターです。
私たちは、物流ビジネスをやっています。物流をお客様のニーズに合わせて、多様な輸配送車両を保有し、納期管理、温度管理のなどをITを活用して行っています。協力会社とのパートナーシップで、各拠点の物流センターを効率的に活用し、多様な要望に応えます。高度なIT管理で総合的な物流ソリューションの提案力が強みです。

このビジネスの独創的なキャッチコピーを20文字以内で10個出して

独創的と指定したキャッチコピー

「独創的」といれるだけでも、前回の確実に強みを伝えるコピーとは違った方針でたくさんのキャッチコピー案を作ってくれます。

ここまででうまくいかなかったケースは
・出力する文字量を多めにする
 →文字量が増えると思い切って抽象化しずらくなり、同質化しがちでした
・具体性のある情報を与えすぎる
 →例えば数字情報など、具体的な要素を与えすぎると、
  かえってそちらに引っ張られて、独創的にならない

以上からも、
インプットする情報は適度にサマリーされているほうがこういったタイプのコピーには適性がありそうです。

インプットを適度にコントロールするほうがよいことが分かったので、
次はアウトプット側にいろいろと仕掛けてみます。

動物に例えてみてもらう

おもいきって、
「動物」に例えてもらいます。

私たちの会社を動物に例えて10個コピーを作って

動物に例えてもらう

こちらも聞くたびにいろんな動物が出てくるので面白いです。

物流会社では普通には考えない「カメ」や「ゾウ」などもでてきて面白いです。コピーとして活用したい場合は、気に入ったコピーから動物の要素を引き算すれば、コピー要素のみが残ります。

まったく別の視点ですが、
キャラクターの候補を探すときなんかには、いい視点をもらえるかもしれません。

※もちろんアリやカンガルーやパンダなど、物流で有名な企業がつかっているかは最終的に調査し、避けることは必要です。

さらに別の視点を試します。

偉人に例えてみてもらう

AIが得意そうな、
「過去にたくさんデータがあるもの」
で例えてもらいます。

私たちの会社を偉人に例えて10個コピーを作って

偉人に例える

こちらもいろんな偉人が出てくるので面白いです。

サービス名が決まっていないときに、先に「イメージする人物・偉人を設定する」などを行うと統一性のあるブランドメッセージが考えやすくなります。

そのまま使えるか、は考えどころですが、いい視点をもらうのは十分に可能そうです。

さらに違う視点を試します。

子供に説明してもらう

思い切ってわかりやすくしたいときは、
このアプローチはお勧めです。

あなたは小学校の先生でもあります。小学生の子供たちにも理解できる私たちの会社の10個コピーを作って。

子供にわかるコピーを提案してもらう

余計な要素がそぎ落とされ、
言葉が平易になりますが、ヒントをもらえそうなアプローチが出てきます。

聞くたびにいろいろと変わるので、
よさそうなアプローチだな?と思ったら、
数を増やしたり、繰り返し聞くなどすると面白い視点がでてくることがあります。

ちなみにこの子供へのコピーをやったときに、
「私たちはお客様の大切な荷物を笑顔で運びます!」
というパターンが出てきました。

今までにない視点で、とてもいいなと思ったので、
ここを広げるようなアプローチで会話を続けてみます。

会話を繰り返し、イメージするコピーに近づけていく

ここまでChatGPTにいくつかの切り口で、
コピー案をつくってもらいました。

そのなかでいいなと思うものを絞り込み、
さらに会話を積み上げることで、
本当に使えるコピーへと絞り込んでいきます。

笑顔というキーワードを必ずいれて
大企業向けだからフォーマルな文に
「!」は使わないで

依頼を明確にし、繰り返す

指示した方向性の中で、
バリエーションを出してくれます。

今回は「笑顔」を指定しましたが、
・会社のミッションからキーワードをとる
・代表のメッセージからキーワードをとる
・サービスコンセプトからキーワードをとる
など、自社の考える方向性に近づけるための条件を与えれば、十分に実用性のあるものに近づいていきます。

そして、

さらに条件を与えて、絞り込む。
さらに条件を与えて、バリエーションを出す。

この繰り返しで、独創的な(他社が使っていない)コピーを作っていくことができそうです。やり取りが必要になるので、効率的に?というわけにはいかないかもしれませんが、たくさんの視点をもらうことができます。

最後に、
ウェブマーケティングに活用するという前提で、
一番実践的に使えそうだった方法をご紹介します。


英語でコピーを考えてもらう

さきほどの物流会社のコピーを
まずGPTが得意な英語で考えてもらいます。

この会社のコピーを英語で20文字以内で10個考えて

英語のコピー案

ウェブページやランディングページのデザインまでを想定するとき、
英語の字づらがきれいなほうが、
デザイナーがやりやすいはずです。

英語版のコピーを考えてもらうと、
そういう視点からもコピーを選べます。

ここでは、
「IT-Powered logistics managemet」
というコピーが
・冒頭でITをアピールできる
・マネジメントが強みと理解できる
点が良かったため、採用をしたつもりで話をすすめます。


この英語のコピーに併記する形で、
改めて日本語のコピーを考えてもらいます。

「IT-Powered logistics managemet」というコピーが気に入ったので、
それに併記する日本語のコピーを考えて

英語に併記するコピーとして考えてもらう

堅実なコピーですが、使えそうです。
無難ですが、
8番の「IT技術がもたらす効率的な物流管理」に着目します。

さらに、ウェブサイト用のコピーにして?というと、
・ご覧ください。
・ご体験ください。
などの、直接訴えるようなメッセージがでやすくなります。
ここでは詳細は載せませんが「ご体験ください」という、
言葉を拝借します。

最後に、
この会社の将来の方針を踏まえたと想定して
「IT」という部分を「AI」に置き換えてもらいます。


すべてまとめると、以下のようになりました。

AI-powered logistics management
AI技術がもたらす効率的な物流管理をご体験ください。

いかがでしょうか?

この会社の特徴を捉えながら、使えそうなコピーに落ちつきました。

独自性には会話が重要

コピーはさまざま試しましたが、
これ以上はよりよいコピーには出会えませんでした。

それまでに失敗した方法としては
・韻を踏んで?
 →日本語で韻を踏むのは難しかったです。
  英語では一定やってくれました
・ラッパーのように?
 →本当にラップの歌詞になりすぎてしまって、
  BtoBらしいコピー化に活用できませんでした
・売れる本のタイトルのように
 →なんとなくぽくはなりますが、
  断定表現が多くなり、サービスや会社のコピーという感じになりづらい
 →メルマガタイトルなら使えそう?なものもありました。

どちらかといえば、
・入れたいキーワード
・入れたくないキーワード
を繰り返し、指定しながら会話をしていくのが現状ではもっともよさそうです。

それでも上記くらいまでは十分にできます。
・大量にあるイベントの告知
・あまり知らないサービスページのメインコピー
・大量にある商品ページのコピー
・セミナーや大型イベントのコピー

など、用途に合致していればかなり活用できそうです。

それにしても、
どんな業種でも、商品でもこれができてしまうことがすごいことです。

ぜひ自社のコピーにも、使えるアプローチを探してみてください。

もっとうまくいったよ、という例があればぜひ教えてください!

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