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メールマガジンの開封率・クリック率を上げるChatGPT活用法
ここまで3回にわたって、
ChatGPTの活用をメールマガジンの分野でいかに行うかをご紹介してきました。
・ChatGPTでメールマガジンをレベルアップする
・ChatGPTが生きるメールマガジンへとブラッシュアップする7つの方法【前編】
・ChatGPTが生きるメールマガジンへとブラッシュアップする7つの方法【後編】
改めて、メールマガジンにおける
ChatGPTの活用方針を考えるとすると、以下の3つに集約されるかと思います。
1.ゼロからメールマガジンを作ってもらう。
→全部作ってもらう。細かいこだわりがなければ早い。
そんなにクオリティは高くない
→ただし、出力形式が安定しないので、
毎回フォーマット変わってしまうかも。
2.作るメールマガジンを効率化する。ChatGPTが活躍するコンテンツを増やす。
→ChatGPTが高いレベルでコンテンツ化しやすいものを、
コンテンツの中心に据えることで、
コンテンツ作成効率を高めながら、顧客への提供価値も高める。
3.作ったメールマガジンをレベルアップする。バリエーション化する
→作成済みのメールマガジンのディティールをレベルアップし、
開封率や反応率を高める。ABテストを強化する。
大きな威力を発揮するのは2だと思いますが、
母集団をたくさん持っている企業であれば、
3でも活躍の余地はありあそうです。
少なくとも、
敏腕のライターを自社メルマガに配置できていないのであれば、
ChatGPTの活用で、
件名やABテストのレベルアップが期待できます。
そんな方法を具体的に見ていきたいと思います。
メールマガジンのどこがブラッシュアップできるのか?
メルマガのブラッシュアップとして、
ChatGPTを活用して比較的うまくいっているのが、
以下の5つのテーマです。
1.件名のバリエーションを検討する
2.訴求点をいろいろ試す(ABテスト)
3.リンク周辺の文言をレベルアップする
4.冒頭文でひきつける
5.箇条書きで分かりやすく
いずれにしても、
そのメルマガを読ませて、
さまざまな訴求点や文字数で出力させることが重要です。
1~3は同様の方法で、
バリエーション展開ができるのでまとめて紹介していきます。
訴求ポイントを定義する
具体的な方法で有効なのが、
訴求ポイントを定義し、
その訴求要素で件名等を考えてもらうことです。
具体的なプロンプト例が以下です。
上記のようなメルマガがあります。
以下のすべての切り口でメールマガジンの件名を考えて。
メリット訴求:顧客が得られるメリットを入れる
価格訴求:コストパフォーマンスの良さを入れる
課題訴求:課題を訴える
声訴求:実際のお客様の声を活用する
権威訴求:権威のある情報を入れる
数字訴求:数字をつかう
季節訴求:季節に合わせた文言をいれる
メールマガジン内に、
数字がなければ数字訴求はあまり上手にでませんが、
あらかじめこういった訴求点の定義をしておくことで、
どんなメールマガジンを読み込ませても、
使える訴求点を拾い上げてもらうことができます。
同様に、
顧客の声なども、メールマガジン内にあれば(セミナーの感想など)
うまく件名に取り上げてくれます。
実際の当社のメルマガの例でみてみましょう。
プロンプトでは、約1,000文字程度のメルマガをコピペし、
上記のプロンプトを読ませています。
また、比較的長い文章の解釈はGPT4のほうが上手なので、
今回はGPT4に聞いていますが、3.5でもそれなりに出してくれます。
![](https://assets.st-note.com/img/1684323435440-98YpVRAhsg.png?width=1200)
季節訴求では、
「新年度」という日本の状況を理解しており、
末恐ろしい感じがします。
自分で考えるよりも、
コンスタントを訴求点を網羅しながら提案してくれます。
さらに会話を続けます。
2つの訴求要素を組み合わせて
![](https://assets.st-note.com/img/1684323565196-GQbTrpOO4l.png?width=1200)
さらに魅力的なコピーへのレベルアップしています。
与える情報が多ければ、
このバリエーションもより魅力的なものになります。
今回のメルマガに合いそうな組み合わせを見つけたら、
もっと深堀していきます。
課題訴求×権威訴求のパターンを5つ出して
![](https://assets.st-note.com/img/1684323671683-iajgJgmxA7.png?width=1200)
違った形で、課題や権威を表現してくれます。
勘の良い人であれば気づいたかと思いますが、
この方法は、近年のSEOで重視されるE-E-A-Tの要素を、
コンテンツに付加するようなアクションにも使えるアプローチです。
このあたりは研究中ですがうまくいきそうな気配なので、
改めて発信をしたいと思います。
このように、自社が重視する訴求ポイントをプロンプト化し、
元データにも組み込むような繰り返し活動で、
ChatGPTが上手に件名の案や、ABテストのバリエーションをつくってくれるようになります。
すべては書きませんが、他のアプローチとしては、
共感訴求:顧客に共感をもとめる表現を使う
クイズ訴求:クイズの問題部分のみを出題する
期限訴求:期限や締め切りの条件をいれる
論拠訴求:エビデンスや根拠を提示する
子供目線:子供にも伝わるようにわかりやすくする
なども、与える情報次第でうまくいきます。
自社のメルマガのテイストに会う、
訴求点を見つけられると、
まず件名からの開封率アップにつなげられる可能性があるかと思います。
つぎに、
冒頭で読む気にさせる、クリック率につながる改善方法です。
冒頭で読む気にさせる
メールを開封してもらえたとして、
冒頭で意味がない、価値がないと思われてしまうともったいないです。
メール文の初校ができたときに、
冒頭で読者をつかむ方法の例をご紹介したいと思います。
まずは、目次を掲示して、
自分に必要な情報を見つけてもらうアプローチです。
××××
以上のメールマガジンの目次を作って
![](https://assets.st-note.com/img/1684324210248-u3MoXCwtG3.png?width=1200)
私たち株式会社ウィットの最新のメルマガを読ませて、
目次を作ってもらいました。
ちょっと長いですが、書いてあることが網羅され、
気を引くものがあれば、読者が下を見てくれそうな可能性がでてきました。
最後の、
「各項目をクリックすると該当する部分にジャンプします。」
はご愛敬で、HTMLメールでちゃんと組まないとできません。
(HTMLメール形式にして、といえばある程度はできますが、一定の知識が必要です。)
他のアプローチも試してみます。
このメールマガジンを読みたくなる冒頭文をつくって
![](https://assets.st-note.com/img/1684324391697-UhGQVX3GUQ.png?width=1200)
サマリーに近いですが、
いい感じで冒頭文をつくってくれます。
長いメールの場合、
すべての意味を取ろうとして、冒頭文が長くなるので、
文字数等で制限をかけるとうまくいきやすいです。
さらに違った工夫でアプローチします。
以上のメールマガジンを箇条書きで、それぞれ50文字以内で、5つの箇条書きでまとめて
![](https://assets.st-note.com/img/1684324537528-58zkrHj3QR.png?width=1200)
こういったものは得意なようです。
若干の間違いはありますが、
直せばよいような内容でした。
冒頭にこういった目次が入ることで、
下まで読もうか?という気が起こりやすくなります。
最後に、
問答形式にして、読みたくなる方法を試します。
上記のようなメルマガがあります。
冒頭を、
先生と生徒が問答する形式に変えて
![](https://assets.st-note.com/img/1684324676981-2YzEKcuys7.png?width=1200)
このパターンはいつやっても非常に上手です。
私が渥美先生になってしまいましたが、
文章が問答形式になるとこで、
とっつきやすく、わかりやすいやり取りで、
意味を理解することができます。
このように、
下まで読みたくなる工夫を、
自社なりに見つけ、
プロンプト化することで通読率やクリック率の向上に貢献できるはずです。
うまくいかなかったケース
ここまでプロンプロを書くまでにいろいろと実験をし、
うまくいかなかったケースも共有しておきたいと思います。
×クリックしたくなるような文言いれて
→どんどん安っぽくなる
BtoBのメルマガには合わない。
また、「無料!」など嘘がちょこちょこ入ってくる。
×おすすめ記事を冒頭でプッシュして
→ストレートすぎて面白くない
→是非お読みください!など、プッシュ方法がチープ
×冒頭にインパクトのあるキーワード
→件名では表示される文字数が限られているので、
このプロンプトを試したが日本語の件名ではそうならない。
英語ではそうなってる?
ここは手動で調整か、冒頭の単語を定義するのが吉
×製造業にターゲティングして
→「製造業必見!」などの文言が入るだけで、
内容は製造業向けにならない。
もうすこし練りこんだプロンプトが必要そう。
課題やターゲットの定義を詳細で記載すると、
課題訴求などでうまくいきそうだが、もう少し研究の余地あり。
このような形で、
まだまだメールマガジンの価値を向上させる、
反応を向上させるという意味でも、
研究のし甲斐はありそうです。
引き続き、いろいろと試して、
情報を発信していきたいと思います。
実際にここで書いたプロンプトを使って、
うまくいったよ!という人がいれば、
ぜひ教えてください。
励みになります。
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