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ChatGPTが生きるメールマガジンへとブラッシュアップする7つの方法【前編】

前回記事では、
ChatGPTでメールマガジンの改善を行う際に、
そもそもの「提供価値」と「課題」を明確にしましょう、
というお話をさせてもらいました。

当たり前なのですが、
会社のいろいろな事情などで、
その”当たり前”を追求できないような環境になっていることは多くあります。

しかし、
そのようなあいまいな状態では、
ChatGPTはメールマガジンにおいては活躍できないと断言できます。

例えばの例を見てみましょう。

実際に私のnoteの記事を配信するという、
当たり障りのない目的を与えて、
書いてもらったメールマガジンが以下です。

試しにメールマガジンを書いてみてもらう


以下の6本の記事への誘導を促すメールマガジンを作成して

ChatGPTでメールマガジンをレベルアップする
ChatGPTと一緒に独創的なコピーを考えてみる
オーソドックスなコピーをChatGPTと作る 公開中
ChatGPTを使って問合せのやり取りを報告する
ChatGPTに問合せメールの返信を書いてもらう
事例の取材依頼文をChatGPTで書いてみる

3.5でのメールマガジン作成


記事タイトルの前後に文章を付け加えただけで、
クリックしたくなるような魅力的な表現にはなっていません。
ここままでは使えそうにありません。

メール文に関しては、
GPT4がだいぶ上達しているので、4にも聞いてみます。
回答が以下です。

GPT4が最初につくってくれたメールマガジン※日時は別途プロンプトに追加

なんとなくメールマガジンでやりたいことを理解してくれ、
「件名」
「冒頭文」
「アイコン」
「リンクURL」

などを加えてくれました。

それでも、法人のメールマガジンとしてそのまま使えそうなクオリティには達していません。


この会話にいろいろとリクエストを条件付け加えていっても、
よいメールマガジンになっていく可能性が見えてきません。

少なくとも普通にメールマガジンをつくるよりも、
時間がかかってしまうかも
しれません。

だからといって品質に目をつぶって配信してしまえば、
「このメール/メールマガジンは自分にとって価値がない」
というふうに顧客に認識
されてしまい、
次回からのメールもあけてもらえる可能性が下がってしまいかねません。


改めて考え方を変えてみる

前回もご紹介したように、

「いままでやっていた方法の一部をChatGPTにやってもらう」(As Is)

ではなく、

「ChatGPTが活躍しやすいメールマガジンの設計に変える」(To Be)

という変革が必要です。

変革を実行してこそ、
ChatGPTの本来のパワーを引き出すことができます。

もう少し具体的に言えば、
ChatGPTが安定的に出力できる
記事/テキスト/ネタをメールマガジンの中核に据えることで、
ChatGPTが書けるメルマガに、
企画そのものを変えよう!

ということであります。

そのための方法の代表的なものが以下です。

ChatGPTがメールマガジンで活躍する7つの記事


1.最新ニュースのサマリーさせて、冒頭に時事記事を入れる(××最新トレンド)

2.過去の人気記事・サービスを形式を変えて発信する(教えて××)

3.用語解説やフレームワーク解説など、すぐに使える小ネタを記事に増やす(いまさらきけない××)

4.クイズ形式/テスト形式を導入してインタラクティブに(××とは何?)

5.季節要因を味方にする(この時期××しておきたい)

6.アンケートの活用、お願いマーケ(××アンケートのお願い)

7.(ChatGPTと連携して)読者専用の新しい特典を付ける(特別会員特典××)

ひとつづつ説明をしてきます。

1.最新ニュースのサマリーさせて、冒頭に時事記事を入れる

ChatGPT自体はまだ最新情報に弱いですが、
独自に注目するニュース記事を複数集めて、
コンパクトな解説記事を作ります。

すると、
冒頭に時事ネタを入れることができ、
注目をひきやすくなり、
さらに、件名などにも無理なく時事キーワードをいれることができます。


実際の例がこちらです。

プロンプトでは「4月29日の先進7カ国(G7)デジタル・技術相会合」でのニュース記事を読んでサマリーしてもらい。冒頭文をとったものが以下です。

4月29日から高崎市で開催されていた先進7カ国(G7)デジタル・技術相会合は、人工知能(AI)の適切な利用に向けた「責任あるAI」「信頼できるAI」の国際的な基準づくりを目指し、合意しました。

ここに、
メールマガジンとしてサイトに誘導するための文章を追加し、(ここは人間でやってます)以下のような冒頭の時事ネタを用意できました。※ただし、元ネタの発信者の権利を害しないように注意が必要です!

件名:先進7カ国(G7)でAIの国際的な基準、合意へ

4月29日から高崎市で開催されていた先進7カ国(G7)デジタル・技術相会合は、人工知能(AI)の適切な利用に向けた「責任あるAI」「信頼できるAI」の国際的な基準づくりを目指し、合意しました。
 →具体的な合意内容とは?基準作りの今後の見通しは?
  URL:×××××××××××××××××××××××××××××

そのとび先ページでは、もう少し長いサマリー文と、
短時間で時事情報をネタ化できる可能性を
体感いただけるのではないかと思います。

これだけでも活用できますが、
単なるニュース解説に終わらないように、

「編集長の目」

「自社サービスをもし使ったらどう解決する?」
といった、
自社でしか発信できない要素を付け加えると独自性が増します。


2.過去の人気記事・サービスを形式を変えて発信する(教えて××)

過去に人気があった記事コンテンツやサービス情報などは、
何度も紹介したいところです。
実際に人気があったという実績があれば、
ページに誘導しても一定の満足度を確保できるかもしれません。

ですが、同じ文章で何度も誘導しているようでは、
成果が逓減していくのは目に見えています。

そこでいくつかの切り口で
記事の形式を変えて発信します。

もっともオーソドックスな例が、
「先生と生徒の対話」形式です。

私の実際のノートの文章を対話形式に書き換えてみてもらいます。

以下の文章を先生が生徒に教える形式に変換して、
対話形式の記事に書き換えて
<以下本文をコピーしてペースト>

対話形式への出力変更

ここは命令文をいろいろと試し

・教える形式だけ指定→対話調にならない
・対話形式だけ指定→記事そのものについて対話をはじめてしまい、記事の変換にならない

という失敗を何度か繰り返し、この形に落ち着きました。

若干たどたどしい部分もありますが、多少直せば使えそうな出来栄えです。

工夫次第では、同じ記事への誘導でも、
続きは少し読んでみたくなる仕掛けができそうです。

今回でいえば、
もうひとのポイントは何ですか?のあとに、リンクをつける、
などの方法が考えられるかと思います。

このような形で、
記事の再利用を、価値を変えながら実現することができます。

・誰かと誰かの対話形式
・コンパクトに解説、1分解説
など、再利用の工夫の切り口次第で、
人気記事へのアクセスを獲得することができます。


3.用語解説やフレームワーク解説など、すぐに使える小ネタを記事に増やす(いまさらきけない×××)

自社のテーマに引き寄せて、
例えば業界に関係がある人が、
改めて理解をしておきたい用語やフレームワークを解説します。

読者にも、その業界・テーマに詳しい層/詳しくない層さまざまいるはずです。特に詳しくない層を狙う場合、この方法は有効です。

記事を書く方法は、別途紹介しますが、
例えばSWOT分析というキーワードを解説する場合を考えてみます。

SWOT分析の基本的な概念と定義を詳しく教えて

SWOT分析を教えてもらう

これだけでも用語解説として、
内容の正しさを確認できれば使えそうです。

ここに少しスパイスを加えてみます。

人材派遣に強みをもつ人事コンサルティング会社のSWOT分析をやって

特定の事業に向けて用語を展開する

このように、
用語解説をいずれかの業種などに特化すれば、
効果的に枝葉を分けることができます。

実際の戦略策定に使えるレベルとまでは思いませんが、
メールマガジンの記事としては活用できるレベルではないでしょうか?


さらに、スパイスを入れて煮込みます。

人材派遣に強みをもつ人事コンサルティング会社が
製造業向けに提案する場合のSWOT分析をやって

さらにSWOT条件を絞る

条件を変えることで、回答が大きく変化します。

ここに自社独自の視点や、
重点とするキーワードをいれることで、
単なる汎用的な用語解説ではないコンテンツに仕上げていくことができそうです。

そうやって

AIと分析してみたシリーズなどの記事化をおこなえば、
用語解説もいいコンテンツになり得ます。



長くなったため、
続きは、次回に回します。

いずれにしても、
ChatGPTが安定して出力してくれる文章の形態で、

かつ

顧客への提供価値をうまく引き出すことができれば、
メールマガジンの価値を高めながら、
効果を高めていける可能性があります。

ここまで上げた3つのポイントを活用するだけでも、
役職や業種などでセグメント配信するときに、
・上位層には時事
・通常層には用語
などの切り分けなども検討できます。

次回もっと見ていきましょう。


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