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名盤の話(前編)

今日は僕が出会ったミュージシャンが作った「オリジナルアルバム」の中から、名盤だと思う5枚を皆さんに紹介しようと思います。そもそも5枚に絞れるか?という重大な問題があるのですが、そこは涙を呑んで5枚に、そして1アーティスト一回だけに絞って選択しました。全張りの🦢さん、聞いてますか?
それでは早速参りましょう。

①東京事変「教育」

名曲の多いアルバムは数あれど、「名盤」という定義になるとまず頭に浮かぶのがこの一枚です。事変は一期も二期も好きなんですが、二期のアルバムが比較的「凄腕集団があるテーマに則って作り上げた」感があるのに対して一期の教育は「やべー奴ら(褒め言葉)が暴れたい放題暴れたハチャメチャ(褒め言葉)なアルバム」という感じです。他人にわかりやすく説明したい場合は「おもちゃ箱をひっくり返したようなアルバム」と言ってますね。
こういうメンバーがやりたい放題やったアルバムは往々にして大名作になるか謎のダークマターが出来上がるかの2択なのですが、教育については完全に前者だと言い切ることができます。一期二期でメンバーはギターとキーボードしか変わってないんですが、当時の5人だからこそ作り出せた唯一無二のこのハーモニー、特に秋が近づいてくると今でも味わいたくなります。

この一曲!


名曲揃いのアルバムたちから歯を食いしばって敢えて一曲をピックアップするコーナーです。
全員が全員大暴れで、しかもそれが激映えしているというこのアルバムを象徴するような曲だと思います。
サウンドも歌詞も語りたい点は多々ありますが、個人的には落ちサビのブレイクで林檎様の舌打ちが入るところが狂おしいほど好きです。あとはアウトロのギターソロでヒラマミキオにバトンタッチした瞬間の緩急と言うか一転攻勢感、たまらんですね。

②赤い公園「猛烈リトミック」

実は赤い公園がボーカルが石野理子になってからの二期派なんですが、「名盤は?」という話になるとどうしてもこれを挙げざるを得ません。
赤い公園というバンドのこれまで、そしてこれからが詰まっている、ある種epoch-making的な作品なのではないでしょうか。
キャッチーさとヤバさ(あまりに語彙が貧弱ですが、初期の赤い公園を表現するには「ヤバい」としか言えません)が奇跡的なバランスで両立できているこのアルバム、途中でダレることが絶対にないんですよね。キャッチーさしかないと「またこういう曲?」と途中でなりかねませんし、ヤバい曲しかなければそれはそれでその日の気分次第では「あっ大丈夫っす…」となってしまいます(その点黒盤は曲数を絞ることでリスナーを聴き疲れさせない意図もあったのかも)。
ということで、赤い公園からは「奇跡的大傑作」(と僕が勝手に思ってる)猛烈リトミックがリストインしました。ちなみに僕は中学生の頃遊びでリトミックやってみましたが1ミクロもできませんでした😅

この一曲!

「108」「私」などめっちゃ好きな曲は多数あるのですが、このライブアレンジが良すぎてその分下駄を履いた「絶対的な関係」がこの一曲行きです。
落ちサビの津野米咲のワケわからん(褒め言葉)フレーズがたまらんです。
個人的に彼女は作曲家、作詞家としては勿論ギタリストとしても白眉な存在だと思っています。数年前のfenderの特集動画(アイス溢してるのが可愛かったやつです)で「私みたいなギタリストがいてもいいと思ってる」という趣旨のことを仰ってましたが、お前みたいなギタリストがいないとダメなんだよ!と今となっては痛感させられます。

③侍BRASS「葉隠」

僕がまだ吹奏楽始めたての中学生時代、イケてる(死語)先輩たちがこぞって聴いてたのがこのアルバムです。
エリックが〜とか中川が〜とか説明しても九割九分の人は「?」だと思うのでここでは省きますが、とんでもない凄腕たちが8人集って出来たアルバムであることはご理解いただければと思います。
僕の憧れのホルン奏者である森博文先生もこのバンドのメンバーで、素晴らしい演奏を多数披露しています。
その中でも特に素晴らしい一曲がこちら。

この一曲!

「飛天」というこの曲、ホルンが吠えまくりでかっこいいの極みです。こういうグリッサンドが大好きで、一人で練習してるうちにグリッサンド芸人のような奏者になってしまいました笑
今でも森先生は奏者として一番の憧れです。東京フィルを退団されたのは悲しかったなあ。

後編に続く(多分)

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