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ミュシャ グラフィック・バラエティ@うらわ美術館

うらわ美術館で開催されているミュシャ展に行って来ました!この前日&当日の朝にいろいろあった私は、こりゃ一刻も早い気分転換が必要不可欠!と思い、仕事をちゃっちゃと終わらせて早退し、美術館へと向かったのでした。

それにしても文化芸術の類を不要不急の代物だと決めつける行政は横暴だよね…。絵も観ない、映画も演劇も観ない、生演奏も聴かないような人生に果たして意味があるんだろうか(-ω- ?)はっきり言おう、そんな人生に意味などないッ(ジョジョ風)。

ということでミュシャ展。当然ミュシャ(祖国のチェコではムハと発音するらしいです)の絵はいままでにいくつか見たことあるわけですが、どこの国のどんな時代を生きたどんな人なのかとかは全然わかってませんでした。とりあえず美しい女性を描く人、というイメージ。

広告用ポスターが有名なミュシャですが、そういった作品を描く前は、本や雑誌などの挿し絵を描いて生活費を稼いでいたそう。今回の展覧会ではそのあたりの絵をたくさん見ることが出来ました。そして様々なデッサンやデザイン等どれもが優れていてびっくり。ミュシャの絵は、花を多用することや色合いや醸し出す雰囲気でなんとなく美しく見えてるわけじゃなく、確かなデッサン力に裏付けられてるから美しいんだ…!と思いました。

また、祖国チェコへの愛国心が深かったミュシャは、画家としてチェコやスラヴ民族の歴史などを描いた『スラヴ叙事詩』という絵画の大作も残しました。そういったことも今回の美術展に来なければ知ることもなかったわけで、行って本当に良かったな…!と思いました。しかも観覧料は一般で620円という安さ!電車賃が多少かかっても行く価値はあるように思います。

また、この展覧会では気に入った作品を一枚だけ写真におさめてもいいよ、という注意書き(一部撮影出来ない作品も有)があったので、せっかくだからお気に入りの一枚の絵を見つけよう!と思いながら会場を回りました。で、私が選んだのは下の一枚。作品名を見てくるの忘れたけど、チェコの独立10周年を記念して描かれたポスターのようです。

ミュシャの作品では魅惑的な眼差しをした女性が多くて、それも本当に素敵なんだけど、私はこの作品に描かれた、内に強い覚悟を秘めているような少女の眼差しがとても印象に残りました。

美術展に出かけると、必ずひとつは心を動かしてくれる作品に出会えます(ミュシャの場合はひとつどころではありませんでしたが)。私が美術展に行くのはそういう理由です。図録を眺めてるだけじゃ気付かない、実物を見て初めてわかることってあるのです。

ということでもうすっかりミュシャに魅了された私。図書館でミュシャの本借りてこようっと!


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