アスペルガーの夫とうまくいく女性とは?

この本が面白すぎて、一気に読めない。面白い本は速読モードから一気に見方を変えて、一ページづつ丁寧に読む。

自分が結婚したら、この本を妻に読ませたいと思った。または、これを読んだ人じゃないとうまくいかないかもしれない。そんなことを思った。

漫画スタイルは内容がうすいんじゃないかと敬遠してたんだけど、これが内容が深い。まるでドキュメンタリーを読んでいるような、それでいて実用性も兼ねている。専門家の監修もあって、客観的な目線も入っていて構成が完璧に近い。これはすごい。

本書の中でアキラさん(夫)がこの本を結婚した時に読んだという記述があって、思わず買ってしまった。

こんな高い本を買ったのは久々だ。自分の失敗を学びたいのかもしれない。

今半分くらい読んだところなのだけれど、名場面を少しだけ紹介。三巻からの引用です。物語調なので、一巻目から読むのがおススメ。


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アスペルガー論や発達障害論の嫌いなところは、一方的にアスペルガーが悪かったり、逆に発達障害は天才型だ!みたいな論調が好きではなくて、バランスを持った視点を持ちたいなと思っていた。この本はそういう面で素晴らしい。一つの物事を現象だけではなく、より多面的に分析をするので、次第に作者の方への見方が尊敬に変わる。アスペルガーの長所短所が著者の視点で整理されている。カサンドラを避ける教科書みたいな本だ。

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この夫婦が離婚しない理由はなんだろうなとずっと考えていたんですが、アキラさんはアキラさんでこんな本を読んだり、歩み寄る姿勢があるんですよね。とても謙虚。アスペルガーの印象にありがちな、ガミガミ怒ったりなじったりというタイプのアスペルガーではない。それがラッキーでもあり、この本の少し評価の分かれるところ(アスペルガー論としてはサンプルとして足りないかも?)なのかもしれない。アスペルガーといっても様々なタイプがあり、人によって症状や特徴も違うんだよということ。安易なラベリングは意味がないよ、そんなことを教えてくれる。

アスペルガーの夫とうまくいく女性は、育成ゲームみたいに夫を育てようとしてる部分があるのかもしれません(そう考えるとうちの母親もそんな部分がある)。稀有なタイプなのかもしれません。

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旦那さんはアスペルガーを無料で読む



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