仮想通貨は、価格じゃない。理念だ。

東洋経済 【ゼロからわかるビットコイン】
2017年の11月に発行された雑誌だ。

当時に読めば、多少は面白かったのかもしれない。

この雑誌、表紙を見れば、さぞ、ビットコインのことが8割以上は書かれていると思うだろう。

しかし、実際には、全122ページ中、ビットコインに関する紙面は44ページ。3分の1だ。

ちょうどこの頃、ビットコインの価格は爆上がりしていた。

この雑誌も売れたのだろう。
(ちなみに、メルカリでこれを実質250円で買った。出品したら、400円で売れた。買い手にとっては、400円の価値があればいいなと思う。)

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ここからは、ビットコインに関する考察です。

こんな一人の一般人の意見だから、自由に書いてみたい。

ビットコインは、「思想」だと思う。

ナカモトサトシは、中央集権的な銀行が発送する貨幣に対し、挑戦状を叩きつけた。
それは、中央集権的なお金に対する、"銀行を介さない価値の交換"という「思想の発明」だと思う。

「思想」だとしても、その価値は時代の変化に合わせ、大幅に変動する。

例えば、人々にこう聞いたら、答えられる人はいるだろうか?

「アドラーの思想って、今、日本でいくらくらいだと思いますか?」

狂った質問だ。

狂った回答をしようと思えば、

「そうですね、『嫌われる勇気』が日本で大ヒットした時には、一億くらいあったんじゃないですかね。
五年前なら、日本では10万くらいでしょうか。」

繰り返すが、狂った回答だ。


だが、ビットコインも、同じようなものじゃないかと思う。

ビットコインは、戦後、初めて管理者のいないお金を発明した。

そのあまりに革命的なアイデアに、人々が徐々に気付いた。

その思想に共感したごく一部の者たちが、応援の気持ちもあり、購入した。

価格は上がる。

価格が上がっていることを知った拝金主義者が、マネーゲームとして利用する。

価格は上がり続けた。

(その後の暴落は皆さんご存じの通りだ)

ビットコインが、その後100万円を越えることになるなど、ナカモトサトシは想像しなかったのではないか。

ビットコインの価格が、他のアルトコインと価格を下回ることはないと思う。

なぜなら、ビットコインが、最も早く、「銀行の中抜き」という価値の交換を発明したのだから、その思想の価値は一番高いと思うからだ。

イーサリアムはビットコインの思想に基づいており、Omise Goはイーサリアムの思想に基づいている。

いつか、イーサリアムやビットコインキャッシュがビットコイン価格を抜くという著名人の発言もあるが、自分の頭で整理すると、それはないんじゃないかというのが私の意見だ。

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