FEELCYCLEのインストラクターさんに「選ばれる個性」について学ぶ

ふとFEELCYCLEのインストラクターさんは、同じプログラムでも、人気や楽しさが違うよなと感じた。代替可能なジョブ型仕事は「私じゃなくてOK」「誰が抜けても経営できる歯車的な働き方」になりがちだけど、少なからず「このIRだと楽しい!」と推しがいる。これこそが「付加価値」「個性」なのかなと感じたので、その考察。

ユーザー体験は、ユーザーに一番近いサービス提供者の影響が強い

暗闇バイクエクササイズFEELCYCLEをはじめて1年。音楽ジャンルと強度ごとにプログラムがあり、インストラクター(以下、IR)さんは、持ちプログラムが複数ある。ひとつの店舗しか行ってない私も、複数のIRさんが同じプログラムを提供したり、年2回の転勤や他店舗からのヘルプがきたり、色々なIRさんを経験できた。

プログラムごとに型は決まっているのに、IRさんによって体験の充実度がぜんっぜんちがう!プログラムの好き嫌い(音楽ジャンル・動作・強度)もあるんだけど、IRさんの「表現者」の影響が大きいことを実感する。

サービス業界は、ユーザー体験の良し悪しは一番近くでサービス提供してくれた人に左右されると思う。「終わりよければ全てよし」「後味が悪いとスッキリしない」そんな感覚に近い。
例えば、芸能業界も作品に携わる「企画・アイデア」「脚本・作詞作曲」「監督・プロデューサー」がいるけど、ユーザーの作品体験や好みは「演者」の表現力や好き嫌いに大きく左右される気がする。
監督やプロデューサーさんっぽさが強い作品もあるけど、「演者」が作品の矢面にたちがち。
飲食店でも、空間や食べ物は美味しいくても、店員さんが少しでも感じ悪いと「あの店には行きたくないな」と思ってしまう。

FEELCYCLEでは、私たちユーザーの一番近くでサービス提供をするIRさんの表現力や人柄が、ユーザー体験を左右するんだろうなと考えてる。

FEELCYCLEのIRさんの個性を形作る特徴は? 

私はFEELCYCLEをやる前は「どのIRでもユーザー体験は一緒なんだろうな」と思ってた。やってみて、男性女性でも雰囲気が違うし、空間を掌握するスキルや音楽を味方につけるスキルなど、想像もしていなかったスキルが必要にあるように感じた。

IRそれぞれが特徴やスキルを持ち合わせてるけど、こんな特徴があるのかな〜

  • 声:しゃべるときと変わらない、あえて高い or 低めを演出する、めちゃめちゃ大きい声

  • 顔/スタイル:これはユーザーの好き好きだと思う

  • テンション:常に高め、歌にあわせて強弱つける、常に低め

  • 動作:一緒に漕ぎまくる(力を抜くor全力でこぐ)、自転車降りるオフバイク多め

  • 言語:流暢な英語、日本語英語、日本語を織り交ぜる、ほぼほぼ英語で言う

  • 音楽との一体感:一緒に歌う、ハモる、「ライブか!」ってほど大声で歌う

  • 音楽の大きさ:普通、めっちゃ大きい

  • しゃべってること:掛け声の頻度や種類、叫ぶの頻度や種類、オラオラ追い込む系、優しい休んでいい系、動きのヒントを挟む、リズムを刻む、個人に向かって話しかける

  • エンタメ要素:オフバイクで踊る、バイク上で踊る、エアギター、ヘッドバンド、腕を回すなど

  • インストラクション:しっかりハッキリ言う、音楽テンションに合わせる、何言ってるかわからない(泣)

動作のインストラクションを「間違えずにタイミングよく誘導できる」「安全を担保する」は前提条件。その上で間違え方をわかってるかどうか。リカバースキルを持ち合わせていて、「間違ってもカワイイ」と許されるのも人柄。

時々、まだ自分のモノにしていない借り物みたいな特徴もあるから、きっとIRさんごとに「似合う」や「やりがち」な特徴は「フィットして輝いて」みえるのかな。

得意なタイプがざっく5つほどカテゴライズできそう

一概にはカテゴライズはできないけど、ざっくりと5つくらいのタイプに分かれる気がする。
曲ごとにエンタメ型とクラブ型を行き交う。プログラムごとにサポート型とエンタメ型を行き交うなどのミックスもあると思うけど、ざっくり得意な型があるように思う。

1/ エンターテイメント型
 踊りや動作で音楽との一体感をつくる、まるでライブをみてる感覚に
 ユーザーには、現実を忘れて異空間でエンタメを楽しんでもらいたい
2/ クラブ型
 声で音楽との一体感をつくる、まるでクラブにいる感覚に(歌唱・掛け声・叫び)
 ユーザーには、現実を忘れて異空間ではっちゃけて楽しんでほしい
3/ サポート型
 ユーザーや動作を問いかける、まるでマンツーマンな感覚に
 ユーザーはには、エクササイズとして効果も実感して楽しんでもらいたい
4/ バランス型
 全部それぞれがバランスよい、充実度が高く一定の優等生タイプ
 ユーザーには、楽しさとエクササイズを両立させて満足度を与えたい
5/ テキストブック型
 まだ経験が浅く、動き動作のインストラクションと掛け声・歌がメイン
 ユーザーには、一定の価値貢献ができるようにしたい

エンタメ型が得意で、「現実との異空間として現実を忘れろ!!」というIRさん
クラブ型が得意で、英語が流暢で、「とにかくこの空間を楽しめよ!!」というIRさん
サポート型が得意で、日本語英語だけど、「エクササイズをしてほしい!!」というIRさん

IRさんの「人柄や好み」や「提供したいユーザー体験・スキル」などを複合的に組み合わせて、彼(彼女)らしさのあるレッスンができあがるんだろうな。

だからこそ、私たちとの相性もあって「今日は少し落ち着いて漕ぎたいから、このIRさん」と選べるし、逆に「どのプログラムでもこのIRさん」というIRで選べるという自由がある。

ユーザー目線で考えれば、「私だけの付加価値」をつけて選ばれる

だから、仕事を誰目線で見るかによって、個性はは考えやすいのかもな〜と思った。
・会社目線で考えると、IRさんは代替可能。誰でもいい(個性よりも、売上貢献を考える)
・ユーザー目線で考えると、IRさんによってユーザー体験変わる、IRを選ぶ自由がある(個性大事)
・IRさん目線で考えると、規定プログラムに自分らしさを付加して、唯一無二になれる(個性大事)

会社目線で代替可能かどうかで考えるのではなく、誰に体験提供をしているかで考えれば、選ばれる自分になりやすいのかもしれない。
会社は「タスク消化できる人」なら代替可能だ人と考えるけど、そこに自分の個性の付加価値を足して、自分が関わるユーザーに対して、素敵なユーザー体験を提供する。そうすれば、自分にしかできない価値になり、ユーザーに選ばれる。

私がやっているプロジェクトマネージャーは、期待される業務タスクは決まっているが、やり方は個々に任される傾向がある。やり方まで決められているFEELCYCLEよりも、個性を出しやすい職種だと思う。

無理に「会社(クライアント)から選ばよう」と演出しなくても、個性はもっと身近なところから作れるのかも。難しく考えすぎずに、相槌や言葉選びでひとつとっても個性は出るのかな〜。

まずは「どういうプロジェクトマネージャー(職種)でありたいか?」ここから始まりそう。
FEELCYCLEでいう、ユーザー体験としてどのタイプ(エンタメ型やクラブ型など)に重きをおくのか?  そこから、自分がしっくりくる特徴をどんどん付加していくというやり方もあるのかも!




私は、FEELCYCLEの受講350回とサンプルも少ないし、IRさんと話すタイプではないので、どのようにプログラムリリースするかとかもわからないし、どういうIRさんが優秀とされてるかは知らない状態です。

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