見出し画像

「なぜ16億ドル以上のBitcoinを購入したのか」MicroStrategy CEO マイケル・セーラー氏

2020年、16億ドル以上のBitcoinを購入したことで話題になったMicroStrategy社のCEOであるマイケル・セイラー氏(Michael Saylor)にインタビューさせていただきました。暗号通貨に興味を持ったきっかけや、インフレとは何か、なぜBitcoinはシステムとして優れているのかなどについてお伺いしました。ぜひご覧ください。

インタビュー日 : 2020年12月8日

暗号通貨界に入ったきっかけについて

私は2020年の3月までは完全に外部の者としてBitcoinの世界を観察していました。思うことは色々とあったものの、あまり詳しくはありませんでした。私は2013年に「Bitcoinの時代は終わった」という内容のツイートをしています。そして、7年間Bitcoinについては何も考えることはありませんでした。

2020年3月になってから大変興味を持つようになり、一生懸命勉強するようになりました。パンデミックと、それに対する財政対策を目にしたのがきっかけです。貨幣供給を見てみると、2010年から2020年までの間に、欧米ではM2の貨幣供給量が約5.5%拡大しています。マクロ経済学者はこういった事実に敏感ですが、私は気にとめていませんでした。

実際にインフレ率がたった1%だと思っていたわけではありませんが、政府はインフレはないと言っているにもかかわらず、買いたいものはすべて20%から40%も高くなっているということに気づいたのです。

実際のところ「インフレ」というのはインチキだと思います。中央銀行はインフレを「食料、エネルギー、資産を含まない商品やサービスのマーケットバスケットの価格変化率」と定義しています。つまり政府が行ってきたのは、定義上だけでデフレに陥っているマーケットバスケットを作ったことになります。食料やエネルギーを含むマーケットバスケットを定義すれば、もっと早くインフレが起きていることになります。

海岸沿いの土地などの不動産や、価値の高い珍しい美術品といった希少資産を含めれば、もっと早くインフレになるでしょう。つまりインフレはベクトルであり、いろいろな種類のインフレがあるのです。

債券のインフレ率は20%、株式のインフレ率は8%、食料やエネルギーを含まない消費財のインフレ率は1%以下です。デフレになっているものさえたくさんあります。間違ったところに焦点を当てると、間違った結論が導かれてしまうのです。

記事の全文はこちらから無料でお読みいただけます。

マイケル・セーラー氏(全インタビュー記事)
大学での勉強とMicroStrategyの創設について
暗号通貨界に入ったきっかけについて
メディアの報じるインフレ
それでも「インフレはない」と言う政府
Bitcoinは完璧な貨幣ネットワーク
Bitcoinに投資するのはリスキーではない
ドメイン名はデジタル資産
Bitcoinとその他の暗号通貨
資産を分散するリスク
"BitcoinのCEO" と呼ばれる人たち
マイケル・セーラーのツイートは市場に対して影響力があるか
Bitcoinは希望
Microstrategyとブロックチェーン技術
Bitcoinについての勉強法
技術変化の大波の中を生きる
Bitcoinのネットワークに繫る人々
世界経済と日本経済の問題
トレーダーとは異なる目線

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?