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人の成功を喜べるか

昇進が決まって、
どこか落ち着かない中で、
社内で知り合いとすれ違うと、
「おめでとー!」とか「頑張ったね」と、
声をかけてもらうことが多々あります。

もちろんお礼は言うし、
謙遜もするし、
照れ笑いもします。

「次うちの部署おいでよ」
なんて言われると、
お世辞でも嬉しかったり。

でも本当に嬉しかったのは
人づてに
「○○さんが、
バストロさんの昇進を、
自分のことのようにとても喜んでたよ」
と言われるのが、
一番嬉しく感じます。

本人を目の前に褒めることはそんなに難しくないです。
私だってそうです。
そんなに好きじゃない上司が昇進しても、
本人を目の前にすれば、
拍手もするし、
おめでとうございますと笑顔で言える。
だって社会人ですもん。


でもその人がいないところで、
その人を褒めることは、
その人のことをよっぽど好意的に思っていない限り、
言わないですね。

そうだけに、
人づてに、
自分のことの褒められると、
なんだかやたらと嬉しく感じるのかもしれません。

だから私も部下のことを、
直接褒めるよりも、
周りの人からその部下のことを尋ねられたときに、
具体的な内容を挙げて
しっかり褒めるようにしています。

それが本人に届くか届かないかはさておき。


私の昇進を、
自分のことのようにやたら喜んでくれた○○さんは、
役職としてははるか雲の上にいらっしゃる方です。

一緒に1年だけ働くご縁があって、
いろんなことを教えてもらい、
恐ろしいぐらい怒られ倒し、
「厳しさの中に愛がある」
この言葉がピッタリな方です。

私が取引先からかなり差別的な発言を受け、
交渉の進捗状況を報告する際、
その言葉に対して、
何も言い返せなかった悔しさ、
悲しさを見せるわけにもいかず、
冗談混じりで「こんなこと言われたんですよ」と笑って伝えると、
「お前そんなこと言われて笑ってる場合かよ」
と冷静に言い放ち、
「俺の部下にそんなこと言われて黙ってられるか」
「一言言ってくる」
とその取引先に乗り込んでいったその方に、

あー、
一生ついていこう。
と決めました。

どんどん昇進して、
雲の上の方になっても、
私が異動するときにはその異動先に赴いて、
「あいつのことよろしくお願いします」
と言ってくれる、
素敵な上司です。

あんな上司になりたいし、
また一緒に働きたいと願ってやまない人の中の1人です。
心の中にそういう上司がいるだけで、
よし!仕事頑張るぞ!
と思えます。





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