キャリアプランで悩んでいる方へ

こんばんは。

最近自分の中で採用月間というものを課していて、今月は会社の成長に必要な人間を集めるということを集中して行なっております。なぜこの時期なのか?というと単純に営業活動をしていたら、リソースが埋まってしまって、新しい仕事や自社のサービスに割ける人がいなくなってしまったからです。

営業活動と採用活動を両方に均等に行うことができればといつも思うのですが、いつも偏ってしまうので、難しいところです。

ということで毎日穴が開くほどに求職者のキャリアシートを見つめて、良いと思った人にスカウトメールを送っております。そこから会社の説明をして、面接をして、合否を出すというオーソドックスなやり方をしているのですが、この面接をしている時に、非常に違和感を感じていたことがありました。

それが今回のタイトルにもあるキャリアプランです。

今までキャリアプランは、ある程度重視して面接でも聞いていました。

「10年後あなたは何をしていたいですか?」など、ある程度の長期的なキャリアについての質問です。

意図としては、会社の方向性と合致しているかを見ているということなのですが、本当にこの方法が合っているのか非常に疑問でした。

3年後ならまだしも、10年後の自分なんてわかるわけないし、そもそも自分がキャリアプランなんて重要視していないのに、人には聞くのかい!!」というツッコミを自分に入れながら、最近まで話をしていました。

今年私は社会人10年目の32歳ですが、社会人なりたてぐらいの時に、10年後の今の自分は全く想像できていませんでした。

当時の私は数年先も考えていない、直近の身近な人との競争を楽しむだけの人間でした。「あいつより活躍していい給料が欲しい」とかそのレベルです。今から考えると、出世したいとかもなく、ただ同期に勝ちたかっただけなのかもしれません。

ただそんな中相次いで同期たちが退職し、私の大きな楽しみの一つがなくなりました。

その時に初めて自分のキャリアプランを少し考えてみました。1時間くらいスマホでゲームしながら考えたでしょうか。

しかしすぐ考えることをやめました。

「世の中がこんなに目まぐるしく変わっているのに、10年後、20年後のことなんかわかるわけない!!」

終身雇用の時は、○年後には係長、△年後には課長など、より具体的な話ができました。なぜなら上の人がいなくなる時期がわかり、空いている席の数が計算できれば、そこからは算盤の世界です。ただ今はそういう時代ではありません。

ということでキャリアプランを考えることをやめ、今面白いと思っていることとどんな人間になりたいかを考えました。

まず面白いと思うことは、すぐ見つかりました。私は当時からスマホ中毒で、とにかくスマホに取り憑かれていました(ゲーム中心ではありましたが)。「そうだスマホに関わる仕事をやろう」と思いました。

次はどんな人間になりたいかということを考えました。正直な話全く思い浮かばなかったのを覚えております。このまま考えても思い浮かばないので、今度は自分が尊敬しているのは誰かということを考えました。すぐに思いついたのは任天堂の岩田社長です。詳しいことを書くとキリがないので、ググったりwikipediaをみてもらいたいのですが、非常に優れたリーダーでした。その時に「自分は岩田さんみたいなリーダーを目指そう」と漠然と思いました。

面白いもの:スマホ

どんな人間になりたいか:岩田社長みたいなリーダー

2時間くらい考えて、出たのはこれだけでした。ただこれだけで十分だと感じたのを覚えています。

これだけを考えて転職活動をし、入社したのが親会社のブレイブソフトです。ブレイブソフトではスマホアプリの開発を行なっているので、とにかく面白いことはできると思っておりました。

ブレイブソフトに入ってからは、1年くらいでサービスの責任者をやったり、事業部長をやったりと色々なことを経験しました。入社時は管理職をやりたいとは思っていなかったのですが、おそらく「リーダーを目指そう」という気持ちが自分を前に進ませたのだと思います。

それから4年後、今はブレイブスタジオ の代表をしているのですが、これはもともと「エンジニアの価値は変わらないんだから、地方拠点あったら面白くないですか?島根に(私の出身だから)」と半期に1回幹部の集まる場で、雑談くらいの感覚で言っていたのがきっかけです。

ここまで読んで頂けるとおわかり頂ける通り、私のキャリアにプランなどなく、あくまで面白いものと曖昧な目標(別に岩田社長と仕事をしたわけではないので、詳しく知っているわけではないです)を掲げただけです。

逆にプランを考えていると、その通りに動かないといけないという意識が働き、逆にうまくいかないことが出てくるのではないかと思っております。なぜかというと、キャリアプランで設定している目標は、いつまでも同じ状態ではないからです。

例えば「今の会社で社長になる」というキャリアプランを立てたとします。しかし10数年後、その会社は不景気で倒産寸前になり、そこそこ活躍していて給料が高かったあなたは、リストラされるかもしれません。

安定などないこの時代に、旧来のキャリアプランを信じていると今後このような人が増えるような気がしています。私はスポーツ選手(イチローや本田圭佑を筆頭に)など、価値が一定で明確な目標を立てやすいもの以外は、キャリアプランはおすすめできません。

賛否両論あるかと思いますが、私が思うキャリアプランは以上です。

[まとめ]

面白いものを見つける!

曖昧な目標を立てる!

キャリアプランなど必要ない!

これが今回の私のお伝えしたかったことでした。

弊社が気になった方はこちら

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