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『ウルトラマンティガ』を観ました。(第1話〜第10話まで)

まえがき

 これまで『ウルトラマン』『ウルトラマンネクサス』『ウルトラセブン』と、『ウルトラ』シリーズを視聴してきました。そうして一息にシリーズを観てきたわたしは『ウルトラマンネオス』や『ウルトラ銀河伝説』などを視聴しながら休憩を取っていました。すると、特撮については先輩に当たる方にあることを言われました。
「『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』を観なよ」
 その方はわたしに『シン・ゴジラ』を勧めて、特撮の沼に引きずり込んだ張本人でした。わたしは今まで、「『ウルトラマンティガ』は配信されてないから」という理由で、そのお勧めを先送りにしてきました。その人に「好きだけど初心者向けじゃない」と言われた『ネクサス』を観たのも、『ネクサス』がアマプラやhuluで配信されていたからです。
 ですが、今は「DVDで借りて観たほうが、配信よりもコスパが良い」と考えて、宅配レンタルを使用していました。そうなるともう配信サービスなど関係ありませんでした。
 ちょうど会社を休職していたこともあり、ある程度時間が取れる状況だったことから、わたしはずっとお勧めされていた『ウルトラマンティガ』の視聴に踏み切ったのです。

凡例のようなもの

 以下の感想は視聴当時(2020年5月16日〜2020年6月24日)にふせったー(指定した箇所を伏せ字にしてツイート出来るツール。追加で長文も付けることが出来る)を使用してツイートしたものです。省略した句読点の追加や、語句の統一程度の推敲はしましたが、ほぼそのまま掲載しています。
今回は第1話から第10話までの分を扱いました。
 全体的にネタバレや、感想を読む方が視聴していることを前提とした内容です。まだ未視聴の方は、その点をご留意ください。

 『ウルトラマンティガ』第1話を観ました。

 ダイゴ隊員大活躍でしたね!
 知り合いに『ウルトラマンティガ』を強く勧められたので観ることにしました。
 GUTSのメンバーについての詳しい説明はまだありませんが、その中でも特に重要そうな立場でも無さそうなダイゴ隊員の発言力が大きく感じました。タイムカプセルの予言を重要視し、ティガの巨人の復活に奔走する姿は主人公を通り越して、早くも神話の〝英雄〟のような雰囲気でした。またティガと融合した際のきっかけも詳しく説明がありませんでした。まだ第一話なので、今回はとりあえず世界観を見せる感じなのでしょうか。ゴルザも取り逃したことですし、今後に期待です。
 登場したティガはスマートで美しいと思いました。顔立ちもシュッとしているし、体型も細めの逆三角形が美しさを際立たせていると思います。初戦で早速3つのタイプを披露していました。今回はスカイタイプでのフィニッシュでしたが、ウルトラシリーズ恒例のウルトラマンのスペシウム光線のような技は繰り出されるのでしょうか。楽しみです。
 楽曲も格好良かったです。主演が長野さんということもあり、オープニングソングがV6による『TAKE ME HIGHER』でキレッキレの始まりでした。タイトル画面や変身の時の効果音もポップながらも神秘を感じます。
これからどのようにストーリーが展開していくのか、とても楽しみです。

『ウルトラマンティガ』第2話を観ました。

 ウルトラマンティガに〝ウルトラマンティガ〟と名前が付きました!
 なぜダイゴ隊員がウルトラマンティガに選ばれたのか、説明がありました。ダイゴ隊員は超古代文明の人間のDNAが備わっている、所謂〝選ばれし者〟なんですね。ダイゴ隊員はそのことについて聞かされた際は「俺は俺だ」と反発し、スパークレンスを放り投げたりしていますが、他の隊員にそれを拾われると「それは俺の物だ」と言い、怪獣出現の時には普通に変身しているので、何だかんだ言って〝ティガ〟を受け入れたということでしょうか。
 GUTSのメカって怪獣出現に備えたものではなかったのですね。地球に異変と怪獣が現れたのは昨日や今日のことらしいので、過去にそういったことが無かったんですね。地球上に平和が訪れた後のようですし、人類以外の外的要因って地震などの自然災害くらいしかなく、飛行機も偵察程度の用事しかなかったのでしょう。今回飛行機に改造が施されたのは、人類の再武装と言っても過言は無さそうですね。これからいろんなメカが登場するのでしょうか。楽しみですね。
 今回のティガはパワータイプの活躍がメインでした。身体にがっちり付いた岩を破壊するパワータイプ、力強さは本物ですね。地中で活動し、攻撃対象を岩にする怪獣にはぴったりだと思います。また体付きもマッシブでかっこいいですね。昨日見せたスマートで美しい雰囲気とも違い、素敵です。まだマルチモードでの勝利がありませんが、観れることはあるのでしょうか。楽しみですね。

『ウルトラマンティガ』第3話を観ました。

 初めてのマルチタイプでのフィニッシュ、そしてゼペリオン光線が披露されましたね!!
 今回は、自分こそが人間を教え導く者だと名乗るキリエル人が登場しました。
 ウルトラシリーズを見ていて思うんですが、ウルトラマン達も各々、宇宙警備隊や恒星観測員、文明監視員などの役割を持った社会的生物なんですよね。でも人間からしてみれば巨大化して怪獣と格闘したり、光線を撃ったり、空を飛んだり、はたまた命を固形化して持ち歩き、それを他者に渡したりすら出来る絶大な能力を持っていて、それが神の如き所業に見えてしまうんです。それを用いれば、矮小な人間を教化して導くことも出来ると思います。
 キリエル人はそれに反発した最初の存在ではないでしょうか。そういった絶大な力さえあれば、人間は従属するということ、それを持っていたのはウルトラマンだけではないということを、示したのだと思います。ウルトラマンに対抗できる勢力が現れたのです。
 キリエル人はウルトラマンティガが地上に現れる前からいた存在で、やってきたウルトラマン達によって排除されたらしい、ということは今回分かりましたが、キリエル人とウルトラマンがどういった経緯で争っていたのかは不明です。今後それが分かる機会があればいいなと思います。
 そしてなんと言っても、今回初めてティガがマルチタイプでフィニッシュし、ゼペリオン光線を披露しました。今回は夜戦でしたが、ゼペリオン光線の発射の際に目の前に両手で一文字を描きますが、その時に一直線に現れる光が映えました。ティガが〝光〟の存在であることが、これによって際立ちますね。
 今回の終わりに、キリエル人の存在を匂わせるナレーションがありました。これからもティガに対抗する勢力が現れるのでしょうか。楽しみです。

『ウルトラマンティガ』第4話を観ました。

 初めてぐんぐんカットが登場しましたね!
 今回はエネルギーを狙う宇宙怪獣が登場しました。本来は実体の無い、光エネルギーの塊のような生命体が、ジュピターを取り込んだことによって身体を得たということでしょうか。エネルギーと見れば発電所やロケット燃料どころか、人間も取り込むところは恐ろしいですね。
 怪獣を倒す作戦として、怪獣の内側、つまりジュピターの乗組員達の意識に訴えかけることによって、怪獣を弱体化させたのには舌を巻きました。正直、「怪獣を内側から倒す」と聞いた時には、「ジュピターのエンジンを暴走させて、自爆させるのだろうか?」などと思いましたが、乗組員達に注目し、人間の力で怪獣を倒したのには驚きを隠せません。これからも驚きの作戦を目にすることが出来るでしょうか。楽しみです。

『ウルトラマンティガ』第5話を観ました。

 怪獣災害とGUTSを巡るメディアと視聴者の反応が見どころでした。
 話の序盤でムナカタリーダーと雑誌記者の出会いが描かれたのをきっかけに、浜辺に打ち上げられた怪獣を巡ってニュースや特別番組などテレビメディアとそれに登場する視聴者達が登場しました。当時、まだその20年後の現在のように地震や水害が頻発していなかったせいか、東京と離れた場所で怪獣が出現したことに対して鈍感で人任せな反応をしていた視聴者やメディアが特徴的だと思います。
 ただその中でも怪獣災害に対して危機感を持ち、GUTSに感謝の意を示そうとする雑誌記者は突出していました。彼はティガの写真を撮影出来なかったことを残念そうにし、バーでムナカタに話しかけた際にはティガを恋人に例えていました。雑誌記者はGUTSと共にティガのことも取り上げたかったのではないでしょうか。彼が無事にティガを雑誌に取り上げる日が来ることを願ってやみません。
 今回はダイゴ隊員が飛行機の中で変身したため、人間大のティガが登場しました。人間大のウルトラマンは人間と交流しつつも地球人とは違う異質なものだとはっきり分かり、しかしそのギャップが楽しいので大好きです。いつかまた人間大のティガが登場し、隊員をはじめ人々と交流することを願っています。
 今回の怪獣はロケットをもとに身体が作られている前回の怪獣に対して、腐臭すらするほどに身体が腐敗、崩壊と再構築を繰り返す生々しい姿でした。ロケットやガスタンクはともかく、ティガすら取り込もうとした際には鳥肌が立ちました。ティガによってガスタンクごと爆破されましたが、無事に倒されたのか、少し不安です。

『ウルトラマンティガ』第6話を観ました。

 コミュニケーションの難しさを感じさせられる回でした。
 今回は地球に住む未発見の生物が怪獣化した事件でした。その未発見の生物・クリッターの言葉が発見されたことで、ホリ隊員がミズノ博士の教えに基づいてガゾートとコミュニケーションを取ろうとするのが見どころでした。
 人間は他の生き物と違い、言葉でコミュニケーションを取ることが出来ます。でも逆に、人間は相手の発する言葉さえ分かればコミュニケーションが取れると思っているところがあると考えます。ガゾートとコミュニケーションを取るにあたって障害になったのは、その思い込みにあると思います。ホリ隊員がガゾートとコミュニケーションを取ることを提案・試みようとした時のイルマ隊長の言葉は、そうした懸念から出たのでしょう。実際、ガゾートの〝友達〟に対する概念と人間の〝友達〟に対する概念は大違い、差は歴然としていました。逆にレナ隊員の必死の思いがダイゴ隊員に届き、ティガが現れたのは、言葉が届けば道は開けるということでしょう。
 ティガは結局、人間とコミュニケーションが取れない、共生することが出来ないと判断したガゾートを倒してしまいました。同じ地球に住む存在でも、人間と共に生きることが不可能ならば、地球で生きていくことが出来ないのでしょうか。その点では少し釈然としない話でした。空へと還っていくクリッターの子供達の存在が、何よりの救いです。

『ウルトラマンティガ』第7話を観ました。

 レナ隊員の過去と、侵略者と開発者の違いを考えさせられました。
 妻と子供を見捨てて逃げた挙げ句、地球を侵略しようとした星人と、家族を捨てて仕事に邁進したものの、やはり娘を放っておけない父親の対比が、この回の肝だと思います。
 今回、地球侵略を企んだレギュラン星人は、自分と妻と子が乗る宇宙船が宇宙ステーション・デルタを避けられなかったため、自分だけが脱出、妻と子を亡くしたことを理由に地球侵略を行おうとします。レギュラン星人に攫われた、レナ隊員の父親であるヤナセ技官はその時デルタにいて指揮を取っていました。宇宙船に対して警告を送り、衝突の危険が迫る中でも相手の宇宙船が避けていくことを願って火器の使用にぎりぎりまで踏み切りませんでした。技官はそれを説明し、侵略行為をやめるよう言いますが、レギュラン星人は最初から侵略行為を目的に来ており、妻と子を捨てたのは意図的でした。結局レギュラン星人は巨大化してティガと戦うことになるのですが、追い詰められると降伏する仕草を見せておきながら、風力発電機を引っこ抜いて不意打ちを狙うんですよね。『ウルトラマン』『ウルトラセブン』でいくらか侵略宇宙人を見てきましたが、その中でも際立った悪質さだと思います。
 レナ隊員はヤナセ技官が自分の誕生日にも来なかったことを根に持っていて、レギュラン星人の前では親子でお互いを「知らない」「見たこともない」と言い張りますが、互いに互いを思いやっていたことは明白でした。レギュラン星人との戦いでは二人で戦闘機に乗ってティガに活路を開く活躍もしました。やはり二人は互いのことを忘れておらず、大切に思っていたのですね。
 家族を捨てたレギュラン星人とヤナセ技官、二人の差は歴然としていたと思います。

 『ウルトラマンティガ』第8話を観ました。

 わざわざ日付が明示され、ハロウィンが強調されていましたね!
 隊員達がハロウィンを理由にイルマ隊長に仮装を命ぜられていたのにはびっくりしました。更に、隊員達もノリノリで仮装し、かつらやメイクまでしていたのにはもっと驚きました。ダイゴ隊員もハロウィンを目一杯楽しんでいましたね。しかしダイゴ隊員は、その割には目敏く犯人である宇宙人を見つけていました。
 登場した宇宙人は子供の夢のエネルギーを吸い取っていましたが、その割に子供に対して態度が甘く、大人には厳しかったのが意外でした。「大人はすぐ子供の邪魔をする」は兎も角、「大人の夢は吸うと腹を壊す」とまで言われていたのには笑いました。単に餌食にする子供を誘い込むために言葉巧みにしておいたほうが良いということでしょうか。
 また、宇宙人はハロウィンモチーフを上手く利用し、自分の戦術に組み込んでいました。これまで毎年、世界各地で子供を誘拐して夢を吸い取っていたみたいですし、学習していたと思われます。
 巨大化した後もティガを幻惑し、圧倒していました。しかしさすが光の巨人というべきか、ティガの光で逆転されてしまいました。
これからも季節を取り入れた事件が起こるのでしょうか。楽しみです。

『ウルトラマンティガ』第9話を観ました。

 今回、怪獣を倒さずに少女と共に宇宙に還すことが出来たのがとても良かったです。
 今回登場した少女はずっと昔にはるばる宇宙から地球、日本を訪れて、迎えをずっと待っていたのですね。少女はわざわざ地球まで何をしに来たのでしょうか。帰るところがあるなら、移住目的では無さそうですし、侵略する気も無かったようなので、調査でしょうか。もし調査なら、彼女は良い結果を持ち帰れたでしょうか。わざわざ長い時間を地球で過ごしたのですから、恵み多かれと願ってやみません。
 少女が呼んだ怪獣はかなり硬い装甲を持っていましたね。ウルトラマンティガがチョップを食らわせようとして装甲に当ててしまい、とても痛がっていたのが印象的です。自分が当てた攻撃で痛がるのは『ウルトラマン』ウルトラマンくらいしか記憶が無いので、新鮮です。しかし、もしパワータイプで同じくチョップやデラシウム光流を当てていたらどうなっていたでしょうか。本編ではデラシウム光流を当てようとしていましたが、少女が止めに入って良かったと思います。

『ウルトラマンティガ』第10話を観ました。

 子供達の活躍がメインの話でした。
 遊園地に遊びに来ている子供達にスポットを当てる話の始まり、そして繁殖のために子供を襲う怪獣の出現など、今回は子供に焦点が当てられました。
 子供達の喧嘩を仲裁したり、弱い者いじめを受ける男の子を、自分の体験談を紹介することで励ますシンジョウ隊員は、妹を持つお兄さんであり、GUTSの隊員として怪獣から市民を守る者であり、また子供達を監督する大人として大活躍でした。「男はいつか何かに立ち向かわなければならない時が来る」「お兄さんは妹を守ってあげなければならない」と励まされた男の子が、駐車してあったゴーカートを出して走らせ、囮になった時、危ないからと頭ごなしに叱らず、言い分を理解し、共にゴーカートを突っ走らせた時は、とても良い対応をしたと思います。子供の夢をぶち壊しにせず、しかし安全を確保したのは、立派な大人の対応でした。最終的に子供達の仲間の和解に繋げたのはとても良かったです。
 ところで、一度切りだと思っていたシンジョウ隊員の妹さんの登場がまた成されました。シンジョウ隊員は妹のデートの誘いに文句を言いながらも乗ってあげる、良いお兄さんですね。妹さんもTPCの一員らしく、子供達の保護にあたっていました。海外にいる彼氏のことも話に出ていましたし、これから重要な役割も担っていくのでしょうか。楽しみです。

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