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個人的「次にくるマンガ大賞2020」!!

先日、次にくるマンガ大賞2020が発表されました。
結果は以下の通りでした。

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自分のことをはるか高くに棚にあげて、めちゃくちゃ生意気に、結果を見た率直な感想を言わせていただくと、「今年はセンスないなぁ」と感じました。
勿論、マンガの好みは人それぞれで良いと思っていますし、自分自身のセンスが秀でているとも思っていませんのでランキングに文句を言うつもりはないのですが、“あえて”私が個人的に「次にくる」マンガをランキング付けしたいと思います。

ちなみにルールとしては、本家の対象に合わせて、
2020年5月8日時点でシリーズ既刊が5巻以内のマンガ作品。
ということにしようと思います。

また本家はウェブとコミックで分けてランキング化していますが、今回はその辺は取っ払って一括で考えたいと思います。


では個人的「次にくるマンガ大賞2020」ベスト5を発表します。


第5位:亜童

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【あらすじ】
日本が移民を受け入れて、人種のるつぼになった時代。
ハッキリとものを言う性格がアダとなり、仕事を転々としている19歳の冴木リコはある日、交通事故に巻き込まれかけた少年・エイトを救う。
警察でも身元がわからず連れ帰ると、エイトが軍隊に狙撃される。
リコはエイトの重大な秘密を知ることになり、ともに「敵」と戦う決意をする!
ヤンマガ期待の俊英が描く本格SFアクション、開幕!!
(Amazonサイト内より引用)

結構色んなところで言われていますが、『AKIRA』にすごく雰囲気が似ています。

まだ1巻しか出ていないの、多くを判断できないのですが、ダークな世界観や謎多き展開が、今後広がるストーリーをついつい楽しみにさせてくれる作品です。

今後、超ヒット作品になったときは、1巻の時から目をつけていたと鼻高々に自慢したいですね。

関係ない話ですが、「亜童」って動画検索したら、エッチな動画がいっぱい出てきました。
私の知らないエロジャンルがあるんでしょうか・・・

第4位:君は放課後インソムニア

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【あらすじ】
眠症に悩まされる中見は文化祭の準備中に校舎の上の倉庫に成り果てた天体観測室で同じく不眠症を抱えて隠れて睡眠を取っていた曲と出会う。 お互いに同じ悩みを抱えていることを知り、お互いが側にいる時は良く眠れることに気づき、密かに観測室で一緒に睡眠と取ることを始める。 観測室の無断使用が学校側に知られた後に、廃部となっていた天文部を復活させて二人だけの部活動を開始する。 活動を共にする中見は曲に対して段々と淡い恋を募らせる。
(Wikipediaより引用)

「こうゆう青春がしたかったなぁ」って感じの作品。

そして主人公の中見に対して異常なまでの親近感を感じてしまう。
不眠症・ラジオ好き・クラスの隅で生きてる感じ、俺かよ!!と思いました。

そんな彼が送る青春に、おこがましくも自己を投影して楽しめます。

現在4巻までしか出てないのですが、ヒロイン曲がどことなく儚げなシーンが多々あり、これは死亡フラグなのではそわそわしております。

ラジオ好きに薦めたい作品です。

第3位:SPY FAMILY

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【あらすじ】
東西の間に鉄のカーテンが下りて十余年、隣り合う東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)の間には仮初の平和が成り立っていた。
西国から東国に送られた凄腕スパイ・黄昏(たそがれ)は、東国の政治家ドノバン・デズモンドと接触するため、偽装家族を作ってデズモンドの息子が通う名門イーデン校に養子を入学させる任務オペレーション〈梟〉(ストリクス)を命じられる。黄昏は精神科医ロイド・フォージャーを名乗り、養子を探して訪れた孤児院で他人の心を読める少女アーニャと出会う。その場でアーニャが難しいクロスワードパズルを解いた(実際には、ロイドの心を読んでカンニングした)ため、難関イーデン校に合格できると考えたロイドは彼女を養子にする。実はそれほど賢くないアーニャにロイドは四苦八苦させられるが、なんとか筆記試験に合格。しかし次の面接試験に「両親」揃って来るよう指示されたため、ロイドは急いで妻役の女性を探すことになる。
その矢先、二人はヨル・ブライアという女性と出会う。彼女は公務員をする傍らいばら姫のコードネームで密かに殺し屋をしていたが、婚期の遅れを周囲に揶揄され、他人の注目を避けるために形式上の恋人を探していた。心を読む能力によってヨルが殺し屋であることを知ったアーニャは、好奇心からヨルが母親になってくれるよう仕向ける。恋人役を探していたヨルと、妻役を捜していたロイド、そして「わくわく」を求めるアーニャの利害が一致し、3人は互いに素性を隠しつつ、即席の家族としての生活をスタートさせる。
(Wikipediaより引用)

本作は実は次にくるマンガ大賞2019のweb部門で対象を受賞しているため、本家では対象外なのですが、あくまで個人的な対象なのため多めに見ていただきたい。

本作の最大の魅力はアーニャというキャラクターにあると感じます。
アーニャは主要キャラであると同時に作品のマスコットキャラとしての側面を持ちます。

マンガの人気を出すために、マスコットキャラを出す手法は良く用いられるが、不発に終わるケースは少なくないと思っていました。
しかし、アーニャは実質、主人公に負けず劣らずの主要キャラであるため、マスコットであると同時に個性あふれるキャラクターに仕上がっています。

なので、個人的にアーニャ中心の回は神回が多いですね。


余談ですが、本作はウェブマンガのジャンプ+で連載されているのですが、左ききのエレン・青のフラッグ・推しの子などなどジャンプ+は面白いマンガが最近多い印象がありますね。

第2位:なれの果ての僕ら

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【あらすじ】
同窓会のために集まった四ノ塚小学校元6年2組の27人は、卒業生・夢崎みきおによって監禁されてしまう。彼の手によって「極限状態での善性を試す」ことを目的とした実験が行われ、後に12人が死亡することとなる52時間の監禁劇が幕を開けた。
(Wikipediaより引用)

昨今、マンガ業界は「ハングレもの」と「デスゲームもの」が異様にありふれている、と感じています。
もちろん、どちらも面白いジャンルではあるのだが、さすがに多すぎだろ、と感じずにはいられない。
本作は、まさにそのデスゲームものと言えるが、他作品と一味違った味わいを感じさせてくれます。

本作の最大の特色は、事件後のインタビューやナレーションが間に入り、どこか回想ベースで物語が進んでいくところにある。

特に驚いたのは、第1話の冒頭5ページでデスゲーム内の日数・各日の死亡者数・各死因・そして首謀者が死ぬタイミング・首謀者死亡後に死亡者が発生することが明記されている。

この冒頭を読んだ際、なんて挑戦的な演出だろうかと驚いた。
首謀者が死ぬ、そして首謀者死後もゲームが終わらないなんて言うのは、作品の一番渾身の展開になりえるにもかかわらず、それを冒頭に発表してしまうなんて、まるで「これをバラしても、楽しませる展開を用意しているぜ!」と作者が読者に挑戦を吹っ掛けているようでワクワクしました。

現在2巻までしか発売していないので、今後の展開を楽しみにせざるを得ないですね。

第1位:遺書、公開

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【あらすじ】
灰嶺中学2年D組は新学期に「2-D序列」と題したクラス全員の序列が記してあるメールが届く。しかし、“序列1位”の姫山椿はクラスの不穏な空気を打ち破る。姫山のおかげで普通のクラスになったかと思われた11月──。姫山が校内で自殺してしまう…。葬儀の帰りに教室に戻ったクラスメイト達の机に姫山椿から「遺書」が置かれていた! 死者からの「遺書」を巡り2年D組の闇が暴かれる!
(Amazonサイト内より引用)

本作の魅力は「人間の感情表現」にある。

序列といったあからさまなスクールカーストがランク付けされたクラスで、序列1位の生徒が自殺し、クラスメート一人一人に遺書を残す。
彼女の自殺の原因を探るために、ホームルームで順番に遺書を公開していく。

この作り上げられた設定が、独創的で魅了されるとともに、遺書が公開されるたびにクラスメイトの裏の感情があらわになっていく様が、妙に気持ち悪くて妙に面白い。

“序列”と“遺書”に翻弄される様に映し出されていく「人間の感情表現」をぜひ楽しんでいただきたいと思います。

また、物語の核となっている“序列”の真相が明らかになるシーンも必見です。



以上が個人的「次にくるマンガ大賞2020」でした。

また面白い作品を見つけたらnoteで紹介していければと思っています。

今回紹介した作品で気になるものがあれば、ぜひ読んでみてください。

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