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沖縄に米軍基地がなくても日米同盟は維持できる!?それどころか本土の在日米軍も不要!?2020年代の「駐留なき同盟」とは?

「沖縄に米軍基地がなくても日米同盟は維持できる」と聞いて皆さんはどう思うだろうか?
「そんなバカな!」
「たちまち、中国に侵略される!」
「またパヨクのお花畑か!」
と喧々囂々の反論が返ってくるだろう。
しかし、「駐留なき同盟」は軍事評論家の田岡俊次氏の著書「戦略の条件」に書かれており、また、フリージャーナリストの烏賀陽弘道氏の通称「ウガ金」での田岡氏のインタビューでも紹介されている。

私は沖縄で生まれ育ち、日本本土で暮らし、現在は沖縄在住である。
1976年生まれの私は「復帰っ子」と呼ばれる世代だ。
生まれた時から米軍基地があり、それが当たり前だと思って育ってきた。
それでも、米兵犯罪や事故が起こった時、日米地位協定による不当な裁きに激怒し、絶望してきた。

そんな私でも、在沖米軍なくしての沖縄の安全、日本の国家安全保障はありえないと考えていた。

2022年、烏賀陽氏から田岡氏の「戦略の条件」を紹介された。同書・第五章・268ページ「現実味でる駐留なき同盟」に飛びついた。光明だった。まさに悲願だった。

しかし、当時、軍事に浅い私には、田岡氏の理論は概要は理解できても具体的なイメージが湧かなかった。
そこで記憶を高校生だった頃に戻し、時系列事にその頃の歴史的事実を遡り、いちいち調べた。それでも答えは出なかった。

そこで、見よう見まねで烏賀陽氏が提唱する「ビッグ・ピクチャー思考」を自分なりにやってみた。

本家には足元には及ばないが、時間軸と空間軸を広げて見た。具体的には戦争の歴史、地理、地政学である。

元々、兵法が好きだった事もあったのか、すんなりとあらゆる疑問点が入ってきた。そして90年代から始まる米軍の世界的軍事編成を見直した。

多くの日本人が驚くだろうが、ロシアがウクライナを侵略し、中国が南沙諸島で暴れまわり、北朝鮮がミサイルを撃ちまうろうが、米軍の戦略には、いささかの変更もなく、変わったのは戦術と作戦だった。

本記事はそこに踏み込んだ、私のYouTubeチャンネル、通称「BSSトーーーク!」メンバーシップ版を文字にしたものである。

少し考えて頂きたい。国家安全保障とはその国の国民が我が身と事と思って考える事であり、一地方に過剰なまでの負担を強いるものではない。
奇しくも、国家安全保障の根幹であるエネルギー問題、それも東京という一都市の過剰で下品なまでの電力供給の為に、福島県に地方に負担を強いている構図と似ている。

私達が当然の権利の如く享受している「平和、安全、快適」など、どこかの地方が負担し、最悪、そこに住む人々の生活、人生を破壊し、成り立っているものである。

その負担を強いられている「地方」が破綻した時、当然と思っていた「平和、安全、快適」がいとも容易く崩壊した事を、私達、日本人は13年前の東京電力・福島第一原発事故で経験したはずである。

それをあっさり忘れ、未だに火力・原発エネルギー依存に抜け出せない我が国の忘れっぽさ、平和ボケに呆れる。

沖縄に至っては2024年時点、79年間、無視され続けてきた。今では沖縄が少しでも声を挙げたら、デマ、誹謗中傷、罵詈雑言の嵐がネットで吹き荒れる。

亡国の兆し、著しい。

どこかに過剰な負担を押し付け、それで成り立つ「平和、安全、快適」など、所詮、虚構である。日本人はいい加減、この虚構に気づくべきではないか?

恐らく、この記事は売れないだろう。誰も興味を持たないだろう。
それでもたった一人にでも届ければいいと思っている。誰一人、届かなかったら、届くまで書き、配信を続けるだけである。

届いた人はできるだけ拡散して頂きたい。声なき声を拡散して頂きたい。

沖縄に海兵隊がいなくても,それどころか在日米軍がいなくても、日米同盟は維持できる。」

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