『それ、伝わってないですよ』結論だけ言っても意味がない理由
結論から先に言うのは正解だけど…
おはようございます!
この時期は保護者に連れられて学校に向かう新入生を見かける機会が多いです。
春ですね。
さて、今日は『あなたの言いたいこと伝わってますか?』というテーマを書いていこうと思います。
文章術や会話術のノウハウ本を読んでみると、大抵の書籍に『結論を先に述べる』というようなことが書いてあります。
人はまず結果が知りたいので、何が言いたいか分からない話には興味を持たないものです。
実際、あなたの周りにも「この人の話回りくどいなぁ」と感じる話し方をする人っていませんか?
途中で「結局何が言いたいの?」と言いたくなります(話の途中でカットインするのは人間関係をこじらせるので実際はしてはいけません)。
結論から先に伝えるのは、相手のことを考えた伝え方なんです。
このテクニックを知っている人は、しっかり結論から伝えていると思いますが、稀にそれでも内容が伝わってこない人がいます。
それは『結論しか伝えてこない』人です。
「健康の秘訣は筋トレですよ!」
「資産を増やすなら投資が必須です」
このように結論だけ伝え終わりにしてしまう人は、伝えたつもりになっているだけで実は伝わっていません。
「結論を伝えているんだから問題ないじゃん。何がいけないの?」
こう思われる方もいると思います。
たしかに事実は伝わっているかもしれませんが、伝えられた側の感情が動かなければ記憶には残りません。
それでは結果的に伝わっていないのと同じ状態になってしまいます。
何故気持ちが動かないかというと、その結果に至るまでの過程が伝えられていないからです。
何故その結論に辿り着いたのか
結論だけ伝えて過程をすっ飛ばしてしまうと、相手は共感しづらくなります。
「筋トレがいいのは分かるけど、疲れるし継続するの難しいしやる気が起きないな」
結論だけを伝えるとこの程度の理解しかできずに、数日後には筋トレの話を聞いたことすら忘れてしまうでしょう。
一方、その結論に至るまでの過程を加えて伝えてみるとこうなります。
「健康になりたいなら筋トレが一番です。筋トレをするとセロトニンというイライラを落ち着かせるホルモンが出るので、精神的なストレスが減ります。セロトニンは5分程度の短い筋トレでも分泌されるので、まずは短時間でやってみると気分が晴れてスッキリします。私自身、毎日5分の筋トレを習慣にしてから目覚めが良くなったり、クヨクヨ悩むことがなくなりました!一緒に筋トレ始めませんか?」
ちょっと説明的で、過程を加えた分文章量は多くなりますが、結論だけを伝えるよりも「それならやってみようかな」と思ってくれる人は増えるはずです。
そして、自分が試してみて感じたことを過程に混ぜて伝えると相手の頭の中に『筋トレをしている場面』をイメージさせることができるので記憶に残ります。
結論を先に伝えるのは大切なテクニックです。
しかし、伝えることの本質は『気持ちを伝える』ということだと学園長は思います。
その結論に至る過程、結果を見てあなたはどう感じたのか。
その気持ちの部分も伝えるつもりで、言葉や文字を紡いでみてください。
コツコツ積み上げていきましょう。
ではまた。
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