おはようございます!
教員の仕事をしていると、こちらの思いが伝わらず、学生が意に反した行動を取ることがあります。
専門学生といえども、行動はまだまだ子どもと変わらないので、生活習慣を正すことや責任感を持たせるために指導をしなければいけない。
単純に技術だけを教えればいいのであれば簡単なんですが、それ以外の考え方、自分で考える習慣をつけさせるのは容易いことじゃないです。
教員の仕事に就いてから『教える』ということに関して深く知りたいと思うようになって、いろいろと書籍を読んできました。
今は、石田淳さんの『教える技術』を読んでいるのですが、行動科学に基づく教え方が書かれているのでとても参考になります。
この本の中で触れられている『教える技術』は、ぼくのように教える仕事をする人以外にも、後輩のやる気を出したい、子どものモチベーションを上げたいと思っている人にも役に立つ内容になっています。
その中でも特に共感できたのが『怒る』と『叱る』の違いについてです。
ネガティブ爆弾
『怒る』と『叱る』は、似たような感情や行動に見えるかもしれませんが、実際には異なる意味やニュアンスがあります。
『怒る』は、強い感情を表現する言葉で、不快感や不満、怒りやイライラなど、ネガティブな感情を伝えます。
また、個人的な感情や主観的な価値判断に基づいて行動する傾向があります。
「あいつ言うこと聞かないからムカつく!」
こういう感情を相手にぶつけるのは『怒る』に当たります。
一方、『叱る』は、誰かに対して誤りや失敗を指摘し、改善を促すために注意を促す行為を指します。
叱るという行為自体は、一定の怒りや不快感を伴うことがありますが、その目的は建設的であり、相手にとってプラスになるようなアドバイスをすることを目的としています。
つまり、『怒る』は個人的な感情に基づいて行動することが多い一方、『叱る』は、建設的なアドバイスをすることを目的として、相手に対して注意を促すことが重視されます。
ぼくの仕事は後者の『叱る』という手段を使って、学生を育てていかなければいけない。
なので、教員をする上で怒りは邪魔になるのでアンガーマネジメントの考え方はとても大切だと考えています。
個人的なイライラをぶつけられた相手は、成長につながることはなくただただイラついて終わってしまう。
『怒る』ではなく『叱る』。
この手法は不変的な教える技術です。
叱らず諭したい
怒らずに叱る教育というのは、誰もが意識したいところだと思いますが、ぼくは叱るから更に『諭す』の領域を目指したいと思って学生と接しています。
諭すことによって、学生に自分で考えさせて正しい判断をする力を養わせることができます。
また、諭すことで学生が道徳的な判断をすることができるようになると信じています。
ただし、諭すことはただ注意をするだけではなく、相手の気持ちや状況に配慮し、的確な言葉を選んで伝えることが重要。
これがめちゃくちゃ難しい!
10代の心境はめちゃくちゃ複雑だから、全てを理解するのは不可能かもしれませんが、気持ちに寄り添う姿勢は忘れないでいたい。
怒るから叱るへのステップアップよりも遥かに難易度の高い『諭す』という手法を一生をかけてでも学んでいきたいと思います。
コツコツ積み上げていきましょう!
ではまた。
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