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経営改善のツボ①まずはお金に意識を向ける

今回から複数回に渡って経営改善を行う上でのツボをお伝えします。これまで8000件を超える経営相談や経営改善支援を行った経験から小規模・中小企業の皆様へお役に立つ情報をお届けします。


いつもなぜかお金が足らない理由

「毎月なぜかお金が足らなくなるんですよね…。」「今月も役員報酬を支払うことが出来なかった。」等資金繰りの相談が最近増えています。

昨今の材料費や人件費、光熱費などのコスト増かも資金繰りを圧迫していますが、そんな方に必ず「資金繰り表は付けていますか?」と聞くと「資金繰り表??」と全くご存じでなかったり、「以前銀行から言われて作ったことがあります。」としばらく作られていない方がほとんどです。

資金繰り表とは

資金繰り表とは毎月の収入・支出・借入返済・預金残高の推移を書いた家計簿の企業バージョンのこと。資金繰り表の作成方法はまた次回以降にお伝えします。


資金繰り表の一例

逆に資金繰り表を必ず毎月作成して、ばっちりお金の流れを把握している人で資金繰りが厳しいという人はほとんどいません。

お金に対する意識の低さが要因

この違いは何でしょうか?それはお金に対する意識が低いことが要因です。毎月いくら入金があって、経費をいくら支払って、いくらの借入返済をする。このお金の流れの状況に関心がない、把握していない人がいつもお金がないと言っているのです。

お金が足らないというのは「なんとなく足らないという感覚」「肌感覚」で感じているだけであって、具体的にどれくらい足らなくなるのかを計算したわけではないのです。経理や会計処理を経理の人に丸投げ、会計事務所にまかせっきりという経営者も多いです。

まずはお金に対して意識を向けることが第一歩

まずは、毎月どれくらい入金があって、どれくらい支出があるのかを知ることから始めましょう。そしてどれくらいお金が残っているのか、どれくらい足らないのかを把握する。エクセル等を使う必要もなく、手計算でも結構です。お金に意識を向けることを始めてください。意外と無駄遣いが多いのが変わるはずです。おすすめなのが資金繰り表を作ることです。

次回は資金繰り表の作り方をご説明します。



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