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アファンタジアの脳内日記 〜紹介〜

■アファンタジアとは?

2015年くらいから『アファンタジア』というものが海外の論文を皮切りに認知されるようになりました。

アファンタジアは、脳内で絵や映像を思い描くことができない人のことです。

さて、この記事を読んでいるみなさんは、家族や友人の顔を、脳内で思い描くことができるでしょうか?
服装や表情などが、見ているのと同程度に頭に浮かびますか?

私はほとんどできません。極稀に一瞬だけ浮かぶことがありますが、目で捉えていない映像を、脳内でイメージできません。

小説を読むと、まるでその世界にいるかのように風景を想像できたり、人物描写を読んで「こんな人かな?」と容姿をイメージできる人が多いそうですが、私は生まれてからずっと、それができません。

■絵や映像をイメージできない私

ネット上ではブリオニアと名乗っております。1980年生まれのおじさんです。

アファンタジアの発表は私にとって衝撃でした。

『絵とか映像って脳内でイメージできるんだ!』

脳内でイメージってマンガ表現だと思ってたんですよね。マンガで登場人物が読者に向かって喋るみたいな、現実ではありえないことだと思ってました。
ですが、普通はそれができるらしい、と。

そこから、私は絵と映像を脳内でイメージできない人だと認識して生活していたのですが、ここ最近、さらに衝撃の事実を知ることになるのです。

■味も感覚もイメージできない私

発端は↓のサイトを発見したことです。

アファンタジア研究情報サイト
https://aphantasia-jp.com/

ここに日本でアファンタジアを研究されている福島大学人間発達文化学類の高橋純一教授への連絡先が記載されてました。

研究への助力に興味があったのでメールで連絡してみると、アンケートの協力依頼があったので回答を記載していました。
そこの質問に、絵が頭に浮かぶか?の質問の他にも、

・音が脳内でイメージできるか?
・味が脳内でイメージできるか?
・においが脳内でイメージできるか?
・さわったり、さわられる感覚がイメージできるか?

という趣旨の質問がありました。
(本当の質問はもっと質問が詳細かつ細かいです)

『味とか、においとか、さわる感覚って脳内でイメージできるんだ!』

衝撃でした。脳内イメージは、絵と音しかできないと思ってましたが、五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)はすべてイメージできるものなんだ!と。

周囲の人に聞くと、普通にできるそうで、そういうものなんだ……と驚きました。

私はなぜか音のみ脳内で詳細イメージを思い描くことができるようです。
アファンタジアの人の中にも、絵や映像だけでなく、五感イメージの可能範囲にグラデーションがあるのだなと感じました。

■アファンタジアの脳内

と、そこで話は完結するところだったのですが、先日Twitterでアファンタジアのブログを見まして……

この中のこの一文、

頭の中で思い浮かぶのは記憶から構成された情報だけで、映像ではありません。

上記ブログより

これを見て、『あー、あの脳内概念から情報取り出すの、他の人もやるんだ!』と驚いたのです。
と、同時に、私の脳の知覚方法や考え方みたいなものは、公開することで誰かの役に立つのでは?と考えました。

そのため、不定期にはなると思いますが、アファンタジアの一例として、認知方法とか、思い描けないのをどうリカバーしてるのかとか、他人に理解されない特殊な知覚方法なんかも書いていければと思います。


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