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【NBA】八村塁がレイカーズ入り【Short】

2023年1月24日,衝撃的なニュースが飛び込んできましたね。2019年Top10ピックでドラフト指名された逸材,そして史上2人目となる日本人NBAプレイヤーであった八村塁がロサンゼルス・レイカーズにトレード移籍。

ワシントン・ウィザーズには2巡目指名権3本とKendrick Nunnが送られるだけに留まり,客観的にみてもLAL有利なDealにまとまったように思えます。

気がつけばすでに4年目25歳を迎える八村ですが,スタメン起用が続いていた1-2年目とは異なり,4年目となった今季は全試合ベンチ出場が続いていました。随所で得点能力の高さを見せる一方,やはり昨季序盤の欠場以降に出場機会が絞られる中で,ウィザーズとの間に方向性の違いが生じたでしょうか。

Wes Unseld Jr.の名のとおり,かつてブレッツ時代に優勝タイトルをもたらした偉大な選手の息子が昨季より指揮しているものの,攻守ともに平均以下のレーティングを叩き出しプレーインにしがみつく状況。
これはよく言われていますが,エースBealを欠く中でアイデンティティーの創出に苦心しているようにも思えます。ストレッチ・ファイブのPorzingisや優勝経験もある中堅スコアラーのKuzumaのDuoは魅力的であるものの,コンテンダーに押し上げるまでの支配力は持ち合わせていません。

そんなチームにあっても,以前からフォワードは過多状態であり,ディフェンスを磨き上げることで才覚を発揮したAvdija,カレッジ時代から代わらぬ安定感でシューターに成長しているKispertなど,八村入団後にドラフト加入した選手の台頭は見逃せません。
この2人と見比べても,ボディフレームやシーリングの高さからすれば八村に分はありましたが,現代バスケに求められる”ディフェンス”と”スリー”という観点からするとやはりスキル不足感は否めませんでした。2年目のスイッチディフェンスでみせた守備での存在感や,昨季スモールサンプルであったものの44.7%を記録したスリーポイントの成長を見ても,決して「八村に適応力が無かった」とは言えません。ただ,この4年目は攻守両方で現代バスケに相応した成長を見せる必要があったのに対し,どちらかというとオールドスクールなインサイド&ミドルでの得点創出が目立ったという印象。これは八村がミッドレンジにかなりの自身・プライドを持っていることと無関係ではないでしょう。ただ,それがアイデンティティーを持たず,方向性を探し続けているウィザーズからすると「器用貧乏」に写ったとも考えられます。

そしてTDLが近づくにつれて,八村とチーム双方からトレード秒読みに近い発言が漏れ出し,その日を待つのみとなっていましたよね。

まさか,私も一番試合を観ているロサンゼルス・レイカーズに加入することになるとは。もちろん噂がなかったわけではなく,八村獲得のトップランナーであるとの報道もありました。

レイカーズといえば古くはWest,Abdul-Jabbar,”Masic”Johnsonに始まり,O'Neal,Kobeなどの泣く子も黙るレジェンドを多数抱えてきた超名門クラブ。そういえば本日(現地1/26)でちょうどKobeの急逝から3年が経ちましたね。本当に早いものです。

そんなレイカーズは2020年のパンデミック元年には優勝を果たしたばかりであり,当時の主力であった2人のスタープレイヤーは健在。(健?であるかは知らんが)
1人はLeBron James。そうです,私のプロフアイコンであり,紛うことなきMyFavorite。2003年にドラフト全体1位指名を受けて以降,4度の優勝,4度のMVP,通算得点2位(これもあと数試合で1位へ)など実績を挙げたらキリがありません。聞く人によれば「MJよりも優れた史上最高の選手(GOAT)」という答えも返ってくるほどの選手です。この12月で38歳となったものの,平均得点30点を記録しており,スポーツ史に対して異分子な活躍を続けています。
もう1人のAnthony Davisも決してサイドキックスに収まる選手ではありません。2012年のケンタッキー大学在籍時にはカレッジ最強ビッグマンとしてNCAAトーナメントを優勝に導き,同年のロンドンオリンピックにおいては唯一大学生としてメンバー入り。全体1位でNBA入りを果たすと8度のAS選出や4度のALL-NBA1st入りなど輝かしい実績が立ち並びます。(NCAA&オリンピック&NBAファイナル全てで優勝したのってMJ以来だっけ?)

この2人がDuoを結成した2019-2020年はKobeの急逝やバブル開催という試練はあったものの安定したパフォーマンスで優勝を飾っています。この年はLeBronが1stオプションから退き,キャリア初となるアシスト王を受賞。

連覇が期待された翌年はスタートダッシュこそ順調なものの,ADが負傷離脱したことを契機に成績低下。LeBronはこの年にして3PT主体のオフェンスを身につけたもののミニッツ増加によってキャリア最悪の足首捻挫を負いました。プレーインではGSWを破りましたが,PHOとの1回戦ではADがまたもや離脱し敗退。

そんなチームに,言わば劇薬のような存在が加わります。2017年にMVPを受賞し,3年連続平均トリプル・ダブルという前人未踏の偉業を達成したハンドラー,Russell Westbrookです。当時よりLebronのオフェンス負担軽減が叫ばれている中で,得点王&アシスト王の経験を持つWestbrookの加入はプラスに出るとの思惑でトレードが敢行されました。

結果は私のツイートを観ていれば明白ですよね。(Westbrookだけでなく,高齢でトランジション&ディフェンスができないベテランを集めたLAL編成にも大いなる責任はあった)

全くと言って良いほどLALにフィットできなかったWestbrookですが,Lebronを凌ぐほどの高年俸であったことから放出もできず。そのまま今季を迎えることとなったわけです。

ベテランを一挙に手放し,若手を確保したレイカーズでしたが編成なのか新監督の趣味なのか,ガード過多&フォワード貧乏状態に陥り一時期は「フォー・ガード」システムを実施するに至っていました。チーム成績も勝率4割代を彷徨い,2年連続PS逸もそこまで迫っていました。

そんな中で行われた「ガードOUT,フォワードIN」のDealは現地メディアなどからも好感を持って伝えられており,八村への期待度は高いです。
1/26に行われたSA戦でステイプルズセンターでのデビューを飾りましたが大歓声を受けていましたね👏12得点6リバウンドというスタッツだけではなく,インサイドやフリースロー,ミッドレンジにスリーと多彩な得点スタイルを披露できたのは良かったですよね。ファールで防がれたものの,ローポストからIsoを仕掛けてからのダンク目論見は声が出ましたよね。

まさか日本人が伝統あるレイカーとなることは予期していませんでしたが,これはスタート地点。WASを出たからといって,3&Dという課題は求め続けられるでしょう。BKNでロールを勝ち取った渡邊と比較されることもあるでしょうが,チームをPSに後押ししてほしいと願うばかりです。

■楽天NBAへの陳情(本編)

八村のレイカーズデビューを待ち望んだ日本人ファンは,一斉に楽天NBAにアクセスを行いました。ところがサーバーが耐えきれずにダウン。これに対してしばらくしてからYoutubeでの無料配信を行いましたがこれはLAL-SASに限った対応。他のMEM-GSWなどのカードを待ち望む日本人に対してはケアを行わず,定型文の謝罪を行ったのみ。
思えば公式アプリひとつ取っても前時代的なUI・UXにいつまでも手を加えず,まともなアドバンズドスタッツも標記せず。現地のリーグパスは値下げが行われたにもかかわらず毎年上昇する加入料。私は気にしていませんでしたが,数年前から日本語実況や日本語番組を廃止。明らかに会費にサービスが追いついていません。
この悪夢のような楽天放映権時代はこの夏で終わりを迎えますが,次はAmazonなどの大手によって運営されることを切に願います。令和なのにあのクソみたいなプラットフォームで通販やってる会社に,北米スポーツなんて扱わせたのが間違いだよな。なんで商品ページに飛んだのに無関係なショップ商品画像を見させられるんだ。どこで色やサイズを選ぶんだ。なんで発送予定日を守らないショップを見過ごしてるんだ。ポイント還元が魅力で証券口座を開設してあげたのに,見通しが甘くて赤字が積み重なって還元率を10分の1にしたのはアホなのか。

と,皆さんからの強い批判もあるかと思います。私はぜんぜんそんな事思ってませんけどね!!ぜんぜん!

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