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【英国産ブライドルレザー】ミドルウォレットについて

どうも!BRUSHの長谷川です。
今回は当工房のミドルウォレットについてのご紹介です。
商品ページでは書ききれない点や職人目線の拘りポイントなどをまとめたいと思います。
ご購入をご検討中の方はご参考になりましたら幸いです。

まずはメインビジュアル。
外装はイギリス「トーマスウェア&サンズ社」のブライドルレザーを、内装にはイタリア「 ヴィルジリオ・コンチェリア・アルティジャーナ」の「マルゴーレザー」を使用しております。

ブライドルレザーは革好きの方なら既にご存知の方も多いはず。
元々は馬具用に開発された非常に堅牢な革で、ブルーム(白く映るワックス)による撥水性も備えております。

マルゴーレザーは革の表皮を「バフ掛け」にて荒らした風合い豊かな革。
イタリアンレザーらしく、経年変化の振り幅が大きく、とても育て甲斐のある革となります。

各収納に関して(札入れ、小銭入れ、カードポケット)

まずはカードポケット。見開きに4段ございます。カードを出しやすいよう、僅かに傾斜させた設計。
横幅に多少のゆとりを持たせているためカードが抜き差ししやすくなっております。スルッと抜け落ちる事もございません。

カード段裏のフリーポケット×2
こちらは大きなポケットとなります。
口が広いので領収書などを入れてお使い頂いてもよろしいかもしれません。
クレジットカードでしたら最大でそれぞれ2枚ずつ収納が可能です。

基本的には薄仕立てですので、あまり嵩張らずに、かつ革の持つコシを残しております。
柔軟性がありますので操作性も良いかと思います。
見た目の美しさと耐久性を兼ねるために両面とも革貼りですが、奥の方、いわゆる目につかないところは薄く仕立てるために革の床面が見えます。

ステッチはミシン仕立てですが、とてもゆっくりと1針1針を足踏みで落としております。
ステッチもデザインの一部ですので、最も気を張る工程の1つです。

BRUSHオリジナルのロゴも小ぶりなサイズでひっそりと。「長く寄り添えるように」という想いから亀をモチーフにしたロゴをデザイナーの方に作って頂きました。
箔押しとは違い色を入れない「素押し」のため、剥がれて消えてしまうこともありません。

小銭入れです。
カード入れと馴染むように直線的なフォルム。

ホックを開くと、フロントは指を掛けやすいように僅かに曲線となっております。
ホックの金具は日本製の最もメジャーな?物を。
イタリア産の「プリムホック」なども美しいのですが敢えてこちらを使い続ける理由は、経年劣化による破損をした際も交換が容易なため。

基本的にホックという物は消耗品です。こちらのホックは流通が多く、例えば街の靴修理屋さんなどでも扱いがあるため、ご近所でも安価で交換をしてもらえると思います。

もちろんBRUSHに送って頂ければ交換修理をさせて頂きますが、発送のお手続きがご面倒な方でもご近所で直せるようにと考えております。
ご近所の修理屋さんではご不安な方はBRUSHへお送り下さい。ついでにレザーケアもさせて頂きます。



小銭入れ内部です。
こちらも全てマルゴーレザーの裏張り。
目には見えませんが、マチなどの負荷の掛かりやすい箇所には伸び止めを仕込んでおります。

カードポケットが1つ。
写真では分かりやすいようにカードの頭を露出させておりますが、こちらは小銭と擦れてカードが傷つかないようにすっぽりと頭まで隠れるようになってます。

裏側。
修理を想定し、ホックの裏は敢えて露出させております。
内部に隠してしまうと分解を要するため革を傷ませてしまうためです。
カードには当たらない設計となっておりますのでご安心下さい。

小銭入れの裏もフリーポケットになっております。
フリーポケットが全部で4箇所という事ですね。

お札入れ。内部もマルゴーレザーの革貼りです。
エイジングをたっぷりとお楽しみください。

お札入れは指が掛けやすいように窪みを設けております。

コバの仕上げは「本磨き仕上げ」
無染色ですが、仕上げ剤で磨く事で革よりも色が濃くなります。

ブラウンは赤茶色の染料を入れております。

カラーオーダーで革の色を変更した場合、コバの色は革との相性で決めさせて頂きます。
これは革の色によって無染色でも綺麗に仕上がる色とそうでない色とがあるためです。
いずれにしても「黒染め」または「革よりワントーン濃い」仕上がりのどちらかですのでお任せ頂ければ幸いです。

お財布の厚みを測ってみました。
何も入れていない状態で、最も厚い箇所が30mm前後

カード12枚、お札3枚、小銭20枚を入れた状態。
1番厚い箇所が40mm前後。
フルで収納するとこれくらいですね。
写真は新品時ですので、革が馴染むともう少し薄くなるかと思います。
革の馴染み具合に合わせて収納量を調整して頂くのが良いかと思います。

カラーオーダーも承ります。

おまけです。
革の色もお好きな組み合わせでお作りさせて頂きます。
過去のお客様からのオーダーをご紹介致します。

また、ここからの写真は以前のモデルのため細部のディテールが少しだけ異なります。
ブライドルレザーも国産のブライドルレザーとトーマスウェア社のブライドルレザーの2種類がございます。
気になるカラーがございましたらお問い合わせ下さい。

British Green × Topo

外装をトーマスウェア社のグリーン
内装をマルゴーレザーのTopo(グレー系)

Navy × Brown

外装を国産ブライドルレザーのネイビー
内装をマルゴーレザーのブラウン

Black × Chocolate

外装を国産ブライドルレザーのBlack
内装を国産ブライドルレザーのChocolate
フルブライドル仕様です。

British Green × Brown

外装をトーマスウェアのブライドルレザー、グリーン
内装をマルゴーレザーのブラウン
トーマスウェア社のBritishGreen、特に人気が高いです。



今回の記事は以上となります。ご購読ありがとうございました(^^)
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