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ブライドルレザー二つ折り財布のご紹介

ども!BRUSHの長谷川です。

今回は二つ折り財布の詳細をご紹介したいと思います。
商品ページには書ききれない作り手目線での細部の拘りや実際の使用感など伝わりましたら幸いです。

まずは全体像から。
カラーはBlackとChocolateの2色で、内装はどちらもマルゴーレザーのBrownです。

ブライドルレザー×マルゴーレザー

ブライドルレザー

外装はBRUSHでは定番のブライドルレザーを使用しております。
染料仕上げのため、トラ目などの革本来の風合いが楽しめるワイルドなブライドルレザーです。
Black、Chocolateの他にもNavyがございます。こちらもご要望であればお作り可能です。

マルゴーレザー

内装のマルゴーレザー。
革表面にスクラッチ加工と呼ばれるバフ掛けを施し、風合いと表情を持たせた革です。

マルゴーレザーのエイジング後

エイジングがしやすく、綺麗な飴色へと変わっていきます。一般的に「ヌメ革」と呼ばれる部類で、植物のタンニンが含まれております。
初めは和紙のような少しザラっとした手触りですが、使い込むと艶が出てつるんとしたスムースな革へと変化します。

仕様、細部の詳細

細部の詳細やこだわりなど、順を追って説明させて頂きます。
まずはフォルム。
縦の長さが90mmと、一般的な二つ折り財布よりも若干小さめです。

内装となります。左へカードポケットが3つ、右へ小銭入れとなります。
馴染みのあるシンプルなフォルムです。
長く使っても飽きのこない王道のデザインと、スッキリとしたシルエットに拘りました。

シンプルな中にもBRUSHのエッセンスを落とし込んでおります。
ロゴにはBRUSHのシンボルマークとなる亀をモチーフとした刻印。
「持ち主に長く寄り添えるように」という意味が込められております。

刻印はサイズ違いをいくつも注文し、ようやく納得のいくサイズ感に仕上がりました。
革の良さを邪魔しない、かつアクセントになるような控えめのサイズ感です。

カードポケットの裏は隠しポケットが1つついております。
普段使わない免許証などのカードを1〜2枚収納できます。

小銭入れです。
芯材を仕込み立体感を出しております。

もちろん細部のコバも綺麗に磨いてあります。
内装は染料を入れずにヤスリと磨き剤のみで仕上げる素磨きです。
マルゴーレザーの素材感がより楽しめます。

小銭入れのホック。
ホックは消耗品ですので、高品質かつ供給が安定している日本製の物を採用しております。
いざという時の交換修理を想定しております。

小銭入れの中も総革貼りです。
マチは特に傷みやすいパーツですので、目には見えませんが内部に伸び止めを仕込んでおります。

ホックの裏側はあえて金具を剥き出しにする事で、革を傷めることなく修理がしやすいようにしております。
隠してしまうとパーツをバラさないといけませんので、どうしても革に負担がかかります。
加えて少し嬉しいところは、当工房に修理に出さずともお近くのバッグや靴の修理屋さんなどでも安価で交換をしてくれるかと思います。
おすすめは当工房にお送り頂く事ですけどね。お忙しい方などはなかなか…だと思いますので。

小銭入れの裏側も隠しポケットが1つついております。

札入れを見ていきましょう。
内装の上部には指を掛けやすいようにわずかな高低差を設けております。
見た目の観点でも、ステッチラインが綺麗に出て奥行きを感じるように絶妙な高低差にしてあります。

札入れの中。手前側です。
仕切りが1つございます。仕切りに使用しているのは黒の豚革で、通称「アメブタ」と呼ばれる素材となります。

アメブタ表側
アメブタ裏側


こちらがアメブタです。
毛穴が三角状についているのが豚革の特徴です。
「薄くて丈夫」「ある程度のハリがある」「表裏共に美しい」という条件を満たしていたためアメブタを採用しました。
加えて滑りが良いため札入れ仕切りにもってこいです。

札入れの奥側です。
ブラックとブラウンのコントラストも程よいアクセントになります。

こちらはChocolate。手に持ったサイズ感はこんな感じです。ブライドルレザーの雰囲気がとてもかっこいいです。

ちなみにブライドルレザーはこのようなエイジングをします。
白っぽいブルームが時間をかけてゆっくりと落ちていき、深みのある色味になります。

コバの仕上げ。内装のパーツは染料を入れておりませんが、外装は1周黒く染めております。
染料と磨き剤のみで仕上げておりますので剥がれる心配もなく、長い使用に耐えうる堅牢性があります。
傷みが気になってきた際には当工房で磨き直しも行っております。

厚みに関して

実際に使用する上で気になる厚みを測ってみました。
何も入れていない状態で、上部の一番厚いところが33mm程度で、下部の薄いところが22mm程度です。

お札を7枚、カードを6枚、100円玉を15枚入れてみました。
一番厚いところで40mmくらいです。
新品時ですので、ここから厚みは少し減っていくかと思います。

内装や裏地も全て革を使用したフルレザー仕様ですので、一般的な布や合成皮革を使用した二つ折り財布よりも+5mmくらいは厚みがあります。
それでも本格的な革の重厚感などを楽しみたい方にはマッチするのではないでしょうか。


二つ折り財布のご紹介は以上となります。
こちらの商品はカラーオーダーも承っておりますので、気になる方はご相談ください。お好きな配色で世界に一つのお財布をお作りさせて頂きます。
取り扱いの革、色に関してはこちらをご参照下さい。

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