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あのたび -ボロブドゥール遺跡-
インドネシアのボロブドゥール寺院は、100万個以上の石ブロックを使い、接着剤などを一切利用せずに42メートルの高さまで積み上げた遺跡。ピラミッド並みの高度な技術の建造物なのだがインドネシアの国の宣伝が足りず世界ではあまり有名ではない。
8世紀頃の仏教王朝が200年かけて作られたと言われるが、密林の中に埋もれ1000年以上たった1814年にイギリスが発見。発掘に20年、修復に10年以上かけ今の姿になった。名前は知らなくても写真は見たことがある人も多いだろう。
泊まっていたジョグジャカルタからは片道1時間。バカ高いツアーをすすめられそうなので、自分でローカルバスを乗り継いていくことにした。ジョグジャカルタ北バスターミナルへは5番バスで1000Rp。そこからボロブドゥールへ5000Rp。朝日と夕日の時間が良いというのでそこで一泊することにした。25000Rp(≒400円)で朝食付き。しかし蚊が多し。ほんとインドネシアの安宿は蚊が多い。たまに蚊帳がついているベッドもある。毎夜・蚊取線香は欠かせない。
宿に荷物を置きさっそくボロブドゥール寺院の遺跡へ。入場料は外国人は8$だというが、昔の学生証を見せて5$にまけてもらえた。現地人は1$らしい。
他の旅行者によく聞くことだがなんでもいいから学生証のようなものを持っていると良いという。特にヨーロッパ系の美術館とか施設が割引されてお得だから。
まず坂を登り遺跡に昇る前の広い芝生に腰をおろしてピクニックのようなことをしているインドネシア人たちがいる。1本大きな木が立っていてその木陰から大きな遺跡を眺めているだけでもまあ壮観な外観ではある。しかしとにかく暑い。40℃近い。上に昇るだけでせいいっぱい。しかも上に行くと日陰がなく直射日光が容赦なく照りつける。
夕日まで過ごそうと思ったがこの暑さでは無理。下山してナシゴレンを食べるが6500Rpは高いと思う。観光地価格か。オレンジシェイクは冷たくて旨かった。宿で昼寝して、夜くりだそうと思ったら玄関が厳重に鍵で閉められて外出することできず。めし食えず寝る。防犯のためなのかなんなのか。
そういえばこの何年か前、首都ジャカルタに戦車が何台も並び暴動を鎮圧した場面をある旅行者が目撃した話を聞いた。日本にいると平和ボケしてしまうが世の中はいつどこで戦争が始まってもおかしくないほど不安定なものだ。
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(つづく)
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