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あのたび -ブサキ寺院のタカり-

 バリ・ヒンドゥーの総本山というブサキ寺院が、バリ島の東方高地にある。が結論から言えば行かないほうが良い。行くべきではない。ぼったくりとタカリがひどすぎるからだ。

 まずウブドからキンタマーニという山へ行こうとする。日本語で発音するとはずかしさ1,2を争う地名である。ただそこへ行ったことを自慢したいためだけかも。しかし手前のパヤンガンで降ろされる。5000Rp(≒700円)。

 ここから先はパブリックベモ(乗り合いバン)は無いという(ホントか?)。なのでチャーターしろと強要され20000Rp。「遠いから」を連発しまくるが、たった30分じゃん。高すぎだろ! 湖のほとりの宿は30000Rp。

 キンタマーニは1500メートルほどの標高のただの山に大きめの湖がある。寒すぎて風邪を引いたのか鼻水が止まらない。湖で漁を見た。こんな高いところで魚が採れるんだ! ボロいボートでちょっと行き網を垂らして戻ってくる。それで魚を8匹捕まえていた。1日何回繰り返しているのやら。ボート乗り場近くで昼めし5000Rpで魚、野菜、豆のスープ+茶1000Rpはそこそこ。

 翌日ブサキへ行こうとするがバイクの兄ちゃんは30000Rpだという。仕方なく払うが近いじゃねえか。ぼったくりかよ。さらにココに泊まれという所に降ろされたが、1泊15万Rpとかバカかよ。なんとか安いとこ探して3万Rpの宿に落ち着く。

 問題は寺。ブサキ寺院である。入場料7500Rp。まあこれはよいだろう。すると頼んでもいないのにガイドらしき奴がまとわりついてくる。流暢な日本語でブサキ寺院のあらましを解説してくる。おまえには頼んでないし興味ないので聞かないふりして歩いて一人で歩き回っているのだが、ずっとつきまとってくる。うざい。

 あるところで、儀式をするのに必要だ日本の円をくれという。なんでだよアホか。「私はガイドではない、番人だ」などという。だから頼んでないんだけど。ここを回るには番人に従わなくてはいけないなどと言われ根負けして仕方なく1000円札を出す。するともっとキレイな札をくれという。使えれば同じ金だろううるさいな。しかもなんで日本円なんだよ! 1000円じゃ足りないとしつこいので2000円払ってあげる。はあ。

 儀式は終わったのかどうかよくわからないが、寺院を出るときにこれでガイドはフィニッシュだ、10$か20$をくれ、ノルマは10万Rpだとか言いやがる。お布施なのか慈悲なのかタカりなのかぼったくりなのかよくわからないが、結局この寺院で総計31$も失う。いったいなんなんだよ。

 あとでここを訪れた他の旅行者に聞いたが、ボクと同じように付きまとわれて高額を請求されたようだ。頭にきて暴れてぶんなぐってやって拒否したと言っていた。おそらく日本人を見つけると同じようになんちゃってガイドを繰り返して稼いでいるのだろう。うぜーよ

 有名観光地へ行くとたびたびこういうことがある。金を払っても払わなくてもホントいやな気分になる。クタ、ウブドと楽しかったバリの思い出が悪い色で塗りつぶされてゆく。

バリ島ルート

(つづく)


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