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あのたび -カリマンタン島のバリクパパン-

 バスを降ろされて、そこは町の中心から離れている。で宿やバイタクの客引きが手ぐすね引いて待っているというのはアジアではよくあるパターンだ。中心部まで行ってくれればいいのにそれをしないのは、彼らの収入源を確保するためだろう。

 Ojek(バイクタクシー)が要求してきた額は20万Rp!(≒2800円) アホかよ。結局途中で決裂し1時間35000Rpで降ろされる。さらにキジャンなど乗り継ぎトリトリ(ToliToli)の港へ。
 Esチャンプル(かき氷)1000Rpで一息つく

 スラウェシ島の北辺トリトリからカリマンタン島へ行く船はないとのことだ。その代わりパントロアン(Pantoloan)へ行く小さい船が夜出るという…。またかよ。

 すでに船とバスを乗り継いで丸4日移動泊。体を洗っていない。そろそろ1日ゆっくりしたいところだが、インドネシアは広いので船を逃すと次の便まで1週間待たされるというような経験を繰り返してきた。乗れる船には乗っておいたほうがいい。

 とりあえず時間をつぶそう。昼はナシイカン2000Rp。バナナ2房3000Rp。ポリスのオフィスに誘われコーラをもらう。外国人が珍しいのかな?いい人たちだと思ったら酒をおごらされる。10000Rp

 夜出発の船は珍しくキレイな高速船。しかし高い。62500Rp。汗と夜風と煙にやられたのか鼻水と喉痛がひどい。が久しぶりに熟睡できた。疲労のせいか。

 翌朝6時にパントロアン着。国営船会社ペルニの船は、今夜出るという。おいまたかよ!港にあったエージェントに聞くと93000Rp。ペルニのオフィスで聞くと79500Rp。しかしここでは発券できないという。ここ港なのにどういうこと??

 南へ10キロほど行ったパル(Palu)で買え、とのこと。ベモ2000Rpでパルへ行きペルニのオフィスでバリクパパン行81000Rp(≒1200円)で購入。一番下の3等自由席だ。公園で昼寝して夕方になる。もういちどパントロアンの港にベモで戻る。2000Rp払う。降りたときに行きと同じ額を支払うがもめる。逃げる。

 待合室のブレーカーはよく落ちてファンが止まり暑い。19時に船が来て乗船。

 NGGAPULUという船名の船はめちゃくちゃキレイ。おそらく造られてから1年以内のモノではなかろうか。超大型船で8階構造。船内はクーラーがよく効いている。いい席を見つけて寝る。予定では9時間の航行だが、ひとは席にすわりきれないくらいで廊下や階段、床まで雑魚寝でごった返すほど多い。ほぼインドネシア人。謎の需要だ。
 朝はメシが支給された。しかし具が少しの汁と卵焼きのみ。

 朝9時過ぎ、バリクパパン(Balikpapan)に到着。カリマンタン島南東部の巨大港街である。ペルニのオフィスを探し、タラカン行のチケットを聞くと、15万9400Rpだという。高けぇ!購入した瞬間に残り金ほぼなくなる。

 ベモ2000Rpで街の中心へ行き、スーパーで涼んで試飲させてもらう。水1950Rpで買う。銀行を探し、100$≒83万4500Rpで両替。パイナップル2個3000Rp。モレン(揚げバナナ)4個2000Rp。焼き鳥+ナシ4000Rp。

 25000Rpの宿は満室。35000Rpの宿に泊まる。実に6日ぶりの宿だ。体といっしょに汚れきった服も洗う。夜出歩くが、うるさく暑く部屋に出戻って寝た。

 湿度が高く、部屋に干したシャツやパンツが乾かない。宿はロビーにフリーウォーターがありこれはうれしい。手持ちのペットボトルに注ぎ足す。

 バリクパパンは都会なのはよいがあらゆる所が工事中で歩きにくい。昨日食べたモレン屋が気に入って行ったがまだ調理前。違う屋台でコロッケ風のもの4個1000Rpで買うが激甘すぎて食べられず2個捨ててしまう。Es Kelapaが何だかなと思い頼んだら椰子の実ジュースだった。susu(コンデンスミルク)入り。1500Rpこちらも甘すぎる。

 モレンを買って夜ナシゴレン5000Rp食べて。宿に戻りロビーのソファでインドネシア版クイズミリオネアを見るが、10分ほどで尻がかゆくなる。南京虫の攻撃をソファの下から受けてしまったのだ。自分の部屋に退散する。虫までひきつれていなければよいのだが。

 アジアの安宿では蚊よりも南京虫の被害に遭うことがある。これが1週間以上皮膚が腫れ痒みが止まらないのだ。油断してはいけない。

インドネシアルート

(つづく)


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