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あのたび -チェンコンのナイトマーケット-

 チェンコンのSPゲストハウスの居心地が良すぎて移動する気が起きず4泊した。その間、長期滞在中のヒロコさんからマーケットの場所を教えてもらって行く。ナイトマーケットは、日本のお祭りの出店のような賑わい。それが毎夜オープンしている。そして安い。現地価格でぼったくられることもなかった。

 焼き鳥1本5B(≒15円)で何本か、豆乳3B、フルーツ盛り10B。パパイヤとマンゴーは当時のボクには区別がつかなかったが南国の完熟したフルーツは良き。金魚も売っていた。食べるわけではないと思うが…。気候も暑いし開放的でまさに日本の夏祭りのよう。

 翌朝、雨模様だがゲストハウスのスタッフ・シンにバイクで送ってもらってバスターミナルへ。タイでは街の中心から離れた郊外にバスターミナルがある所もある。そこまでシンはただで連れて行ってくれたのだ。優しい。帰国したらヒロコさんは、「SP友の会でも開こうか」なんて言っていた。いいね。

 海外旅行先で会った人同士でまた日本で再会するというのは楽しい。同じ思い出を共有して盛り上がるからだ。今何してるの? とかあれからどこか行った? なんて話を聞くだけでも面白い。
 ボクはまだまだ帰国する気はなかったので相当に先になるだろうが。

 チェンコンを出発しチェンライに4時間ほどで到着。カンボジアやラオスと違って圧倒的に道がいい。全部アスファルトで舗装されている。バスはエアコンがなくても窓を開けると風が気持ち良い。移動が苦痛だと旅がつらい。タイではそんなことがない。近隣の街を順々に訪れていけば、バス移動は数時間で済む。快適だ。

 チェンライの宿はCHAT HOUSEでドミトリー1泊50B(≒150円)。この街でもナイトマーケットが賑わっている。ぶっかけ飯20B。美味し。オカマショーをやっていたので覗き見る。確かにタイを訪れる前のボクのイメージは、オカマとかゲイとか性転換とかそういった人が多く、日本からも性転換手術に来る人がいるというの聞いたことがあった。

 20年前のタイではTAT(Tourism Authority of Thailand)という政府の旅行ガイド屋さんみたいな建物が各街にあり、そこでツアーとかおすすめのスポットとかを教えてくれる。ベトナムほどガツガツして売り込んできたりはせず、優しい微笑みのお姉さんが受付にいるという感じ。
 スマホがない20年前の旅行ではこれがとても役に立つ。とラオスであったミツオさんに教えていただいた。ボクもチェンコンのTATに行き、パイという街のマップをただでもらった。これは助かる。

 チェンライはチェンマイの少し北にあり、チェンマイをコンパクトにしたような街だ。特に見るものはない。20年前でもBigCという大型商業施設が建っていて、そのでかさにビックシだった。特に安いわけでもないが平日でも車で来る人で賑わっていた。隣の国に比べて、タイは相当豊かなんだなと実感する。

 当初はチェンライからチェンマイ、それから南下してバンコクへという予定だった。しかし旅人に北西にあるパイという街がヒッピーのたまり場みたいになっているが静かでよいと聞いてそちらへ向かうことにしたのだった。

 しかし20年前のガイドブックにはまだパイが載ってなくて不安だったのでどうしようかと思っていたところだ。令和の現在ではすっかり有名な街になっている。パイへ行くにはチェンマイからバスが出ているという。

 チェンライも夜のナイトマーケットが気に入って4泊し、それからチェンマイへ向かうことにした。

タイルート

(つづく)


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