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椎骨動脈解離で救急搬送

【はじめに】
前回の記事では椎骨動脈解離を発症するまでの体調変化から発症後119番されるまでを書きました。
今回は119番通報後から救急搬送されて入院を告げられるまでを書き残します。
先にお伝えしておくと今回の記事は羞恥心を捨てて書きます。
前回の伏線ワードも今回で回収されます。
※椎骨動脈解離については詳しく書きません。
ググれば脳神経の先生方が詳しく解説した記事が沢山出てきますのでそちらをどうぞ。
おすすめ検索ワードは「千鳥 ノブ 病気」
私は入院初日にこの検索ワードで自分の血管に起こったことを把握しました。

【119番通報後】
とにかく頭が痛い。
いつものズキズキする頭痛ではなく、脳みそを雑巾搾りされているような痛みと吐き気が続いている。
発症してからその場にしゃがんだままなので救急車到着まで玄関まで行きたい。
立って歩けないこともないが、それすらも怖い。
「動かないほうがいい」と家族に言われたが、玄関まで約10メートルを四つん這いでゆっくりと進む。
救急車は通報から約10分で到着。
玄関で座っている私をみて救急隊員が
「座ったまま運びますから動かないでくださいね。」
玄関に広げたシートの上に座ったままの私を救急隊員3人で乗せて外に出したストレッチャーに置く。
「ゆっくり寝てくださいね。」
救急車内まで運ばれてしばらくすると「K病院へ行きますね。」と言われる。
K病院は自宅から車で30分はかかる。
遠いが少し安心した。
自宅から車で15分のところにS病院があるが、そこは医療関係の業者の中ではすこぶる評判が悪い。仕事柄病院に多少携わっているのでK病院と聞かされて安心した。
車内で血圧を測ると上が190で驚いた。心拍数も数値は忘れたが爆上がり。
車が揺れるたびに頭の痛みが増す。吐き気がおさまらない。
「私、大丈夫かな…」誰に問うでもなく思わず呟くと横にいた隊員が
「目をつぶって両手を上げて見てください。」
言われた通りにやってみる。
「らりるれろ、言ってみて。」
「らりるれろ。」
「パピプペポは?」
「パピプペポ。」
「うん、両手も並行に上がってるし、言えてるし、今のところは大丈夫だよ。」
と安心させてもらった。

【病院へ到着】(伏線回収)
処置室へ運ばれ医師に発症時を説明してCT撮影。
CT撮影後にMRIも撮影することになったがここで尿意が…
 
私「トイレへ行きたい…」
 
CT画像を見ていた医師が、
医師「だめです、絶対安静です。」
 
看護師「はい、オムツでしましょうね。」
 
は?え?おむつ???
 
うろたえているのもお構いなしにズボンとパンツを脱がされオムツ装着。
 
看護師「はい!おしっこできるよ〜」
 
いやだーーーーーー!
 
処置室には医師や看護師など10人くらいいたと思う。
そんな人前で…人だらけのとこで放尿できない!でも出したい!
そういう人前でしたい性癖はない!
MRI室なら室内には私だけだからそこでするしかない。
早くMRI室へ連れて行ってくれーーーー!
 
無事、MRI室にて放尿。
 
処置室に戻ると家族が到着していた。
 
次は造影剤を打って再びCT撮影することになったがここで…
 
便意に襲われる…
 
3日間出なかったのにここで便意くるの!?
 
「ちょっと便意が…トイレ行きたい…」
 
MRI画像を見ていた医師が、
医師「だめです、絶対安静です。」
 
看護師「はい、オムツでしましょうね〜」
 
それは無理ーーーーー!
たとえ1人になっても寝ながら💩は出ない!
 
「先生!寝ながら💩出ないよ!トイレ行かせて!」
 
強めに主張したが、
 
医師「ダメです!絶対安静です!血圧200まで上がってるのに!」
 
更に強めに返された。
 
この時点で点滴で血圧を下げる液が入れられていたのに私の血圧は全く下がらず
救急搬送時の190より上がっていたのだ。
 
横にいた家族の腕を掴み
「これはマジで無理…血圧爆上がりは我慢してるからに違いない」と訴えると
 
家族「トイレ行かせてあげてください!」
 
医師「ダメですよ!トイレできばったり力んだりするのは危険だ!」
 
私「きばらないし力まない!座ったらすぐ出るからトイレ行かせてー!」
 
家族「トイレ行かせてあげてください!」
 
私「先生!約束します!座ったらすぐ出るから!きばらないから!」
 
医師「………じゃあ、車椅子でトイレへ」
 
看護師2名の付き添いでトイレへ。
 
医師との約束通り便座に座った瞬間、きばらず力まず全てを出し切り再びCT撮影へ。
処置室へ戻ると血圧は180に下がっていた。
トイレできばったり力んだりするのも危険だが我慢も危険なのだと思った。

【入院決定、伏線回収】 
出すもの全て出し切り家族と共に検査結果を伝えられるが検査画像を見せながら医師は説明していたがストレッチャーで横になっていた私は少し離れていたのでよく聞こえなかった。最後に聞こえたのが、
 
医師「このまま入院していただきます。」
 
私「入院なら1回帰って着替えとか…」
 
医師「ダメです。このまま入院病棟へ入っていただきます。」
 
え?帰れないの?………
 
私「飛騨牛弁当!!!」
 
医師「え?」
 
家族「は?」
 
看護師「なにそれ、美味しそう〜」
 
私「今日買ったんだよ、テーブルに置いてあるから持ってきて〜」
と家族に言うと、
 
医師「ダメです、滝山さんは減塩食になりますから。」
 
減塩食!!最悪!!
 
ああ、美味しそうだったから飛騨牛弁当買ってウキウキで帰ったのに食べれない…
 
私「ああ!黒豆塩大福!!」
 
医師「………」
 
家族「は?」
 
看護師「美味しいよね〜」
 
私「飛騨牛弁当と一緒に買ったから今日中に食べといてね(泣)」

こうして私は入院することになった。
弁当と大福は家族に託して諦めたが気になることが…
 
私「先生、私の病名って?」
 
医師「千鳥のノブと同じやつ」
 
そう言うと医師は去っていった。
え?病名言わないの?
そういえば千鳥のノブってなんか入院して休業してたなあ…
でも今は普通にテレビ出てるよなあ…
そう思ったら少し安心した。

救急搬送されて診察したのは脳神経内科の医師だったので私の主治医となった。
 
この後、病室へ運ばれて通話はダメだけどネットはOKだからと言われてスマホをベッドに置いてもらった。
早速、「千鳥 ノブ 病気」でググる。
 
右椎骨動脈解離。
自分の病名を知った。

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