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【第1回】そのトップライバーは本物か?


みなさん、こんにちは。

2020年も5月に突入しましたが、いかがお過ごしでしょうか。

自粛期間中のおかげで家にいる時間が増えたので、ライブ配信に対する自身の考えを整理する意味でも、少しづつnoteを更新していこうと思います。


第1回目となる今回は、「トップライバーとは何か?」について考えていきましょう。



ライブ配信に触れたことのある人ならば、一度は耳にしたことがあるだろう「トップライバー」という言葉。


「○○さんはトップライバーだから…」

「トップライバーになるのが目標です!」


といった感じで、ライバーもリスナーも当たり前のように使っている言葉です。

ただ、多くの方と話す中で、ひとつ気付いたことがありました。


それは、「人によってトップライバーの定義が違う」ということです。


ある人は「ギフトをたくさんもらっている人」をトップライバーと言い、

またある人は「影響力のある人」を言っている。


たしかに、ライバーを評価する指標は単純ではないので、人によって意見が異なるのは仕方ないでしょう。

しかし、多くの方が使うような言葉であれば、定義をあいまいなままにしてはいけないと思うんです。



トップライバーとは何か?


では、具体的に「トップライバー」とはどんな人を指すのでしょうか。

様々な意見があるかと思いますが、現時点でのぼくの解をお伝えします。



ぼくが考えるトップライバーとは


「定量的にも、定性的にも高水準のライバー」


です。


そんなの当たり前でしょ?と思われた方もいるかもしれません。

が、「定量」「定性」どちらも踏まえて考えられる人は意外と少なく、ほとんどの方がどちらか一方だけを軸に話を進めてしまう傾向があります。


ちなみに、「定量」と「定性」について分からない方のために簡単に説明しておくと、


定量・・・明確な数字やデータで表せるもの
定性・・・数字で表せない抽象的なもの


となり、これをライブ配信に当てはめて考えると、下記のようになります。


定量・・・ギフト数、フォロワー数、イベント順位など
定性・・・人気、好感度、カリスマ性、影響力など


このどちらもが、欠けていてはいけないということです。


先述した通り、「定量」「定性」どちらも踏まえて考えられる人は意外と少なく、特に「定性」が抜け落ちてしまっている人が多い印象です。


「ギフト数が伸びている、イベントで上位にいる」→「だからあの人はトップライバーだ」という考え方をする人が多い、ということです。


しかし正直なところ、ギフト数やイベントの順位は、少数のギフターさんの”気まぐれ”によって、いくらでも変わってきます。

それこそ、たった一人が何百万、何千万も投げ、他は数千ないしは数万しか投げていないような枠も、多く見受けられます。


これは、一見トップライバーのように見えるけど、実際は「たったひとりのリスナーさんにハマったライバー」というだけなので、明確に区別していきましょう。


もちろん反対に、好感度が高かったり、「良い配信だ」と言われていたりする(=定性的には優れている)ようなライバーでも、ギフト数が伸びていなかったり、イベントで上位に行けなければ、トップライバーとは言えません。


多くのライバーが、この「定量」と「定性」の狭間で揺れ動きながら悩み続けているのが現状でしょう。

だからこそ、個人の中だけでも「トップライバー」の定義を明確にする必要があるんです。



おわりに


今回は「トップライバーとは何か?」について考えてきました。

第1回目ということで、かなりシンプルに書いてしまいましたが、より深掘りしていく必要がある点については、次回以降論じていくつもりです。


ただ、ぼくが今回、この言葉の定義をハッキリさせようと思ったのは、「ライブ配信業界に対する危機感」を抱いたのが最大の理由です。


コロナの影響で、多くの人の自宅時間が増えたこと、また、休業を余儀なくされた水商売の方々が参入してきたこと等により、ライバー、リスナーの数は確実に増えました。

これは、ぼくたちライバーにとっては歓迎すべきことだと思います。


しかし、それと同時に「お金を持ってる人が偉い」「ギフト数を伸ばしているライバーがすごい」という風潮も強まった気がしているんです。


ギフターさんの存在が大きいのは間違いないし、数字で評価される世界である以上、ギフト数を伸ばしているライバーが賞賛されるのも、正しいことだと思います。


でも、判断軸がそれだけになってしまうのは、絶対に危険なんです。



ライブ配信とは本来、誰もが楽しめる場所であり、誰もが夢を見られる場所。


会社員として挫折したぼくも、ライブ配信によって救われた人間のひとりです。


そんな場所が「お金」や「数字」の論理のみで動く世界になってしまうのは悲しいんです。悔しいんです。


だからこそ、今一度「トップライバーとは何か?」を考える必要がありました。

みなさんにとっても、この文章が考えるきっかけになったのであれば幸いです。



今後、ますます注目度が上がっていくであろうライブ配信業界。


今までに一度もライブ配信を見たことが無かったような人たちも、たくさん来ることでしょう。

そんな人たちにも、


「ライブ配信って面白いんだな!」

「トップライバーって本当にかっこいい人なんだな!」


と思ってもらえるように、これからもひたすら考えながら進んで行こうと思います。

みんなで一緒に、楽しい世界を作っていきましょう。



最後まで読んで頂き、ありがとうございました。



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