メディアの威力と、対峙する我々の態度
田端大学の課題図書である『戦争広告代理店』は、多くの方が絶賛する通り、「PR」の持つ威力の凄まじさ、移ろいやすい「世論」への恐怖を、まざまざと感じさせてくれる作品であった。
今回は、そんな作品の読後に抱いた「大きな違和感」をメインに、論を進めていきたいと思う。
【あらすじ】
「情報を制する国が勝つ」とはどういうことか―。
世界中に衝撃を与え、セルビア非難に向かわせた「民族浄化」報道は、実はアメリカの凄腕PRマンの情報操作によるものだった。
国際世論をつくり、誘導する