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ある日の夢「笑う事さえできない人たち」

まるで学祭のような女の子達のバンドがあった。練習が終わり、一人の女の子が帰っていく。彼女には周囲の人たちから見ていて明確に二つの帰り道があった。一つは紙袋の中に沢山の何かが詰まっている道。もう一つはスカスカな道。彼女は意識的に選択したのか、それともそういった流れに沿っただけなのかは分からないが、スカスカな道を選んでいった。

周囲の人たちは、そんな彼女の行動を尊敬と軽蔑をもって笑った。声に出さずに心の中で笑っていた。声に出して笑うことは、笑った自分を貶める行為なのだと無意識に感じていたから、笑う事も出来なかったのだ。

そんな状況を見ていた私は「ああ、また夢が始まる」と思った。

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