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だれかへ恋文を

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たまに思い描いた詩を載せてます
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#詩

霧が晴れた日

自分を簡単に表現するなら? そんな質問を君から受けた 僕はじっくり考えてから答えた 「僕…

今 一生懸命 生きてます

人って不思議なものだ 誰もそんな事いっていないのに 何かそんな風に受け取って それが今苦…

共感の顔をした支配

どうしたら分かってもらえるのだろうか 感情は容易に他人を包み込む それは共感ではなく 優し…

久しぶりに見た君は

久しぶりに見た君は普通だった 多分僕には気が付いていないだろう ずっと考えていた いつかど…

退屈な日

初夏を感じる朝 十分に休んだ僕は 溢れ出しそうだ 退屈だと呟くことで 気力のみなぎりに耐え…

関係が変わる時

人は人と出会うと線を引く お互いの「はじめまして」の声が よく届く距離になるように 線はそ…

話を聴いてほしい人

一週間くらい考えても にっちもさっちもいかなくなったら あなたに話を聴いてもらう 不思議とあなたに話すと 自分のコリが分かるのだ 話す前から気持ちの揺れを感じたりもする 何か気合を入れていたり 考えまいとしても考えていたりする そもそも緊張している 頭でっかちになっている時はそれがもう 閉じた思考のサインなのだと気が付けないのだ 後々から考えると そもそも一週間くらい考えても小骨のようにつっかえたものは ちょっと何かサインなのだ あなたに話そうとするだけで そういう

帰り道

帰り道 君は空を見て「きれい」とつぶやいた そこにまるで天の神殿があるような そんな響きが…

舞い降りた天使の呟きが
悲しみの大地を癒すのか

金色の勇気を太陽が
蒼い月が深い愛をくれた

果てしない海 渡る
鳥たちが導かれるように
魂の囁くまま歩き出せ

砂漠に咲く一輪の花
人知れず誇り高く
命燃え尽きるまで
全てを風に預けて

「Flower of Desert」より

青空イメージできる
たなびく白い雲に鳥たち楽し気に
光と戯れて

感じる心あれば素敵な夢がみれる
広がる青い空
あなたの心にも

羽ばたこう思い切り限りない自由な空へ
翼ひろげればいい
あとは風にまかせ

(音楽座ミュージカル「とってもゴースト」より)

忘れられない事がある
忘れたいと思う事がある
けれどどうしても何度も思い出してしまうから
とうとう忘れたいなんて諦めたよ

こんな形でも
こんな不完全なものでも
いいのかなと思うようになった

忘れたいけれど忘れられないことを
大切にするという形

「ぼくの中庭で」

中庭でぼくは大きな火をくべる
いい事も悪い事もみんな
みんな投げ入れて
プロレスごっこを演じてる

眩しすぎる光の中
他人がひくほど異質な雰囲気で
しかしそれは心からの嬉しさで

地球を揺らすほどの
ジャーマンスープレックスを決めている

「悲しみを紛らわすために笑う?」

ちがう! 人は悲しみや寂しさを紛らわすために笑うのでは ない 突破したから笑うのだ 非情…

「悲しくて悲しくてとても」 悲しくなるほど腹が立つ 寂しくなるほど怒りが湧く そんな感覚をどう表現すればいいのか いまだに私は見つけられずに 生きるほどに荷物を下す 経験するほどに無力を知る だから人は笑うという そんな正論聞き飽きた 私は泣きながら怒りたいのだ