僕が筋トレをする理由

僕と言えば筋トレを想像する人も多いと思う。会社の社員総会で発表されるスローガンが、「バルクアップ」の時の画に使われたのもあるし、GOETHE(ゲーテ)の筋トレ特集にでた影響も大きいかもしれない。

ちなみに、2020年はベンチプレスで140kgあがるようになった。100kgだったら20回以上はできるようになり、懸垂やスクワットも軒並み自己記録を更新した。その先に何があるのかと言われれば何もない。もう何年も習慣化されているから、その習慣にスパイスを加えるために高重量やハイレップなどに期間限定でチャレンジしている感じだ。

また、インスタグラムに高強度のトレーニングの様子をアップすると、フォロワーの方々から必ずと言っていいほど、褒められる。これが地味に嬉しい。業務では褒められることが無いので、そこに癒しを求めているのかもしれない(笑)。

筋トレを本格的に始めたのはCyberZを創業して3年目くらいタイミングだった。仕事を最優先で、運動もせず、食生活も乱れ、とにかく体調が悪かった。それを是正しようというのがきっかけだったと思う。僕の性質上、何かを始めると極端にやりすぎてしまう傾向があると色んな人から言われる。筋トレも、始めてからはとにかく一心不乱にやっていた。大体その後の傾向は、飽きてぱったり辞めるか、習慣になるかのどちらかなのだけど、筋トレは習慣となった。ほとんどは飽きてしまうのに、理由は何だろうと今更考えてみた…

ビジネスに理不尽はつきものだけど、筋トレはやったらやった分だけ返ってくるオールフェアー。筋トレをスタートした当時はそのギャップに癒されたかったのかもしれない。“筋トレだけは裏切らないから”と心で念仏のように唱えながらジムへ足を運んでいた記憶がある。

筋トレは負荷をかけて自分の弱さを見極め、そのうえで強くなるための努力をする。これは自分をアップデートするのに必要不可欠な流れに他ならない。

師匠であるトレーナーが僕の弱い部分についてFBしてくれた

・やる気があるときと無いときの差がある。
・飲んだ次の日動きが極端に悪く、食生活も乱れる。
・たまに話を聞いてない。

辛辣な回答だ。耳が痛い。小学生の時の通信簿で書かれた内容とほとんど同じな気がしてきた(汗)。直すのが難しいことが多いけど、そう思われていることを理解していないと直しようがない。

会社の要職に就くと、自分が思っている以上に周りから正直な感想を聞く機会が減ってしまう。組織の力学とはそういうものだ。サイバーエージェントグループ全体もこの何年かで社員数が大きく増えているから、ヒエラルキーが肥大化してさらにそれに拍車がかかっている気がする。

裸の王様化したら自身の成長は止まり、忖度した意見しか出てこない組織を創り上げてしまう。優秀な社員はそんな会社にいたくないと思うし、優秀な社員がいなくなったらつまらない会社になってしまう。裸の王様は、存在自体が組織の癌だ。

筋トレを通じて師匠と出会い、謙虚な姿勢を持ち続けないといけないということを改めて気づかされた。趣味に打ち込むことは、仕事以上に学ぶことが多いのかもしれない。


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